2015年 627日(土)よる11時放送
再放送74日 午前0時放送(金曜深夜)

不器用な ぼくらの教室
東大・異才発掘プロジェクト

東京大学先端科学技術研究センターで去年12月に始まった「異才発掘プロジェクト“ROCKET”」。公教育をドロップアウトした子どもたちの埋もれた能力を引き出し、学校以外の学びの場の可能性を模索する目的でスタートした。全国から応募した600人を超える子どもたちのほとんどが、多動や学習障害、集団行動が出来ないなどの問題を抱え、不登校になったり、「発達障害」と診断された子どもも多い。

しかし、ある子どもは数学や物理でずば抜けた能力を持ち大学生レベルの量子力学の問題までこなし、ある子どもは1日100枚もの繊細な絵を描き大人たちを驚かせる。プロジェクトに参加する子どもたちはこれから5年間、自宅でのオンライン教育に加え、例えば「イカを解剖してイカスミパエリアを独力で作る」など、学校では体験することのないワークショップを通して学んでいく。画一的な教育システムの中ではじき出されていく子どもが増えつつあるいま、子どもたちの秘められた“能力”をどう伸ばしていけばよいのか。新たに始まった異才発掘プロジェクトを通して考えていく。

語り:坂本慶介
(内容59分)

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去年12月に開校した、異才発掘プロジェクトROCKET。
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中二の宏太郎くん。夢は宇宙の謎を解明する研究者になること。
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高一の陸玖くんは、3D映像のクリエーターを目指している。
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ROCKETの授業に学校のような決まりごとはない。