「放送受信料の契約・収納業務 公開競争入札」の落札者の決定について

 「放送受信料の契約・収納業務 公開競争入札」について、以下のとおり落札者を決定いたしました。

 

(1) 東京都荒川区

  • 株式会社 アイヴィジット
  • ・入札参加者9事業者

 

(2) 神奈川県厚木市の一部

  • トランスコスモス 株式会社
  • ・入札参加者8事業者

 

(3) 大阪府大阪市天王寺区・生野区

  • 株式会社 シーズコーポレーション
  • ・入札参加者5事業者

 

 

1 落札者決定までの経緯

3月14日 「放送受信料の契約・収納業務」実施要項(案)の公表
3月14日〜4月3日   「意見募集」
6月16日 「意見募集結果」の公表
7月15日 入札公告 (NHKホームページ・官報等)
7月23日 入札説明会実施
7月23日〜25日 データルーム公開
7月23日〜31日 入札に関する質問受付
8月8日 入札に関する質問の回答公表
8月25日 入札書等提出締切、入札
9月2日・3日 プレゼンテーション実施
9月19日 評価委員会
9月24日 開札
10月20日 3地区 落札者決定

 

 

2 落札者決定の理由

 「放送受信料の契約・収納業務 公開競争入札実施要項」に基づき、入札に参加する者に必要な参加資格を全て満たし、提出された企画提案書およびプレゼンテーションの内容を、対象地区ごとに設置する「NHK評価委員会事務局」において審査し、外部の有識者で構成される「評価委員会」に諮問した結果、本事業の目的に沿った実行可能なものであると評価(必須項目審査)されることにより得られた基礎点と、実施効果が期待できるかを評価して得られた加算点の合計点(評価点)と入札価格によって得られた価格点との合計点(総合評価点)が最も高く、入札価格についてもNHKにおいてあらかじめ設定する予定価格の制限範囲内であったため落札者として決定しました。
 なお、入札価格が「契約内容に適合した履行がなされないおそれがあると認められる場合の基準」を下回る入札が行われた(3地区中2地区)ことから、その価格によって契約の内容に適合した履行がなされないおそれがあると認められるか否か等に関する調査を行いました。その過程において第一次事業者が「仕様書の一部に誤認があり、入札金額の積算に変更が生じると確認したため」辞退されました。また、同様に同基準を下回る入札の次点事業者との間でも調査を行った結果、当該契約の内容に適合した履行がなされないおそれがないと認められたため、落札者として決定しました。

 

 

3 落札者の概要等

 

(1) 東京都荒川区

  • 1落札者の名称: 株式会社 アイヴィジット
  • 2落札金額: 117,260,000円(税抜き)
  • 3落札者の評価結果
    評価点 価格点 総合評価点
    614 231.5 845.5
  • 4落札者の企画提案内容の概要
    • 管理責任者1名、実施責任者1名、契約・収納要員6名、電話督励要員2名、事務要員1名を配置。
    • 接触率向上のため、「文書」「電話」「戸別訪問」を組み合わせた対策を実施。電話番号判明調査を実施し、視聴者データの整備を行う。
    • 各契約・収納要員ごとに担当エリアを設定し、対象地区の「全戸点検」を年間3巡訪問。特別対応スタッフを配置し、電話アポイント対象への確実な訪問を実施。
    • 電話対策として、未契約者、未収者への督励、口座/クレジット勧奨を実施。
    • 文書対策として、口座/クレジット勧奨を実施。
  • 5落札者の企画提案内容の評価
    • 「文書」「電話」「訪問」を組み合わせ、高いコンタクト率を確保する対策手法を評価した。
    • 電話対策による訪問対象者の絞込み等の工夫を評価した。
    • 視聴者対応について、クレーム対応手法のマニュアルがすでに整備されていることが具体的に示されており、高く評価した。

 

(2) 神奈川県厚木市の一部

  • 1落札者の名称: トランスコスモス 株式会社
  • 2落札金額: 180,180,000円(税抜き)
  • 3落札者の評価結果
    評価点 価格点 総合評価点
    762 90.4 852.4
  • 4落札者の企画提案内容の概要
    • 管理責任者1名、実施責任者2名、契約・収納要員8名、電話督励要員(事務要員兼務)2名を配置。
    • 接触率向上のため、「電話」「訪問」を組み合わせた対策を実施。各契約・収納要員ごとに担当エリアを設定し、電子地図を活用した「全戸点検」を実施。不在者宅に「ご案内文書」を投函し、視聴者とのコンタクト率向上を図る。訪問手段として、地域事情を考慮し、契約・収納要員に徒歩以外の効率的手段を駆使。
    • 訪問対策時に不在、対応継続となった視聴者や一部未納者・未収者への電話アポイントによる訪問対策を実施。
    • 面談率の向上を図るため、文書対策時の受電対応によるアポイント取得、訪問対策を実施。
  • 5落札者の企画提案内容の評価
    • 契約、収納業務それぞれに実施責任者を配置している点を高く評価した。また、契約・収納要員9名(実施責任者を含む)による「全戸点検」について、契約者情報を電子地図に取り込むことや機動力を確保することなど、効率的な訪問活動を行うための工夫が見られる点を高く評価した。
    • 一部未納者・未収者に対し、電話・文書対策、ポスティングを行うなど、不在者対策に工夫が見られる点を高く評価した。
    • 地域特性、視聴者属性分析に基づき、アプローチ方法が提案されている点を評価した。
    • 業務計画の算定基準は、現在同社が実施している戸別訪問業務などを参考に計算されており、実現性が高いと判断し高く評価した。
    • トラブル発生時の対応フローなど、具体的な危機管理体制が明示されている点を評価した。

 

(3) 大阪府大阪市天王寺区・生野区

  • 1落札者の名称: 株式会社 シーズコーポレーション
  • 2落札金額: 216,880,000円(税抜き)
  • 3落札者の評価結果
    評価点 価格点 総合評価点
    796 29.4 825.4
  • 4落札者の企画提案内容の概要
    • 管理責任者1名、実施責任者4名、契約・収納要員13名、電話督励要員(事務要員を兼務)2名を配置。
    • 契約・収納要員は専門性を高めることで実績を確保することを目的に分業体制で運用。
    • 「全戸点検」を基本とし、時間帯を変えての1日3巡訪問対策を実施。
    • 面接困難世帯への対応策として、一部未納者や未収者への収納督励や衛星契約勧奨について、電話アポイントによる訪問対策を実施。
    • 電話対策として、口座/クレジット勧奨、モラル・マナーアップを目的に「サンキューコール」を実施。架電での不在、不通者に対しては、実施責任者による直接訪問で視聴者の意向収集を実施。
  • 5落札者の企画提案内容の評価
    • 契約・収納要員を13名配置し、「1日3巡訪問」を徹底するとしている点を高く評価した。
    • 3つの要求水準ごとに、契約・収納業務に1年以上従事している実施責任者を配置することを高く評価した。
    • 電話対策時の応諾者に対し、「郵送依頼」ではなく、直接訪問回収を行うとしており、業績確保につながる施策であると判断し高く評価した。
    • 「サンキューコール」の実施に加え、不在・不通者への実施管理責任者による直接訪問を行うとしており、契約の適正化とクレーム防止に向け効果の高い具体施策と判断し高く評価した。
    • 前倒しの採用計画が示されており、研修計画についても訪問活動を主眼においた実践的な内容となっている点を高く評価した。
    • 個人情報を取り扱う業務特有の遵守事項が「セキュリティマニュアル」としてすでに整備されている点を評価した。

 

 

4 外部有識者で構成される「評価委員会」の委員および入札手続に対する評価コメント

 

(1) 評価委員
(NHKがおこなった「企画提案書」の評価について、中立・客観的な立場でその結果の妥当性をチェックする役割)

  • 委員長  樫谷 隆夫(公認会計士・税理士)
  • 委  員  稲生 信男(東洋大学国際地域学部国際地域学科准教授)
  • 委  員  山形 康郎(弁護士)

 

(2) 評価コメント

    • 企画提案書の審査にあたっては、複数(4名)の審査委員による個別審査を経て、合議による総合審査を行うなど段階が踏まれており複数の意見が反映されたものとなっている。評価項目ごとに詳細な審査がなされ、客観的な事実に基づいた判断根拠が示されており、公正公平な評価結果になっていると高く評価できる。
    • また、応札事業者に対しプレゼンテーションの機会を設けるなど、企画提案書の提案内容の理解に努めており、企画提案書のより深い理解に基づいた適正な評価がなされていると評価できる。
    • 一方、データルームの設置など情報開示に積極的に取り組んでいたものの、事業内容の理解不足や誤認による企画提案も一部に見られた。本事業の「放送受信料の契約・収納業務」が、特殊な業務内容であることも踏まえ、仕様書や実施要項の充実など、情報開示のあり方の見直しが必要といえる。
    • NHKは今後、民間企業のノウハウや創意工夫を業務遂行に的確に反映し、公平な競争を促進していかなければならない。そのためには、多くの民間事業者にとって入札に参加しやすい環境を目指して、業務の一部を民間事業者に経験してもらうこと等の取り組みも必要と考える。
    • 今回実施した「放送受信料の契約・収納業務 公開競争入札」の結果等を詳細に分析すること等により、次回以降の公開競争入札の入札手続を充実し、外部委託化の促進を期待する。

 

 

5 本件に関する照会先

 

〒150-8001 東京都渋谷区神南2-2-1
日本放送協会営業局営業推進センター 入札担当
電話03-5455-5165・5154