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ここから発信!! 里山資本主義

里山資本主義シリーズを手掛けたNHKプロデューサー・井上恭介の番組制作記です。革命はまだまだ続きます。

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2016年02月08日 (月)

寒い能登が、アツかった!

NHKエンタープライズ プロデューサー 井上恭介

人と海が手を携え、「瀕死の海」呼ばれた瀬戸内海をよみがえらせたさまを描いた番組をもとに、去年7月に角川新書「里海資本論」を出して半年。
私の「里海・里山めぐり」は、日本各地に広がっております。先日は伊勢志摩にも足を延ばしましたし、山形では「山の木の活用」に取り組む人たちと語り合いました。もう少し暖かくなったら東北の海にも、と考えています。
中でも、この頃ご縁がどんどん広がっているのが、日本海の能登。先日また行ってきました。その名も「のと里山空港」に降り立つと、たくさんの雪。ことしは暖冬で全然降っていなかったのが、前の週に「まとめて!」といわんばかりに、一気に降ったのだそうです。

のと鉄道の終着・穴水駅がある穴水町では「かきまつり」が盛大に開かれていました。
その反対側の終着・七尾駅がある七尾市で、小学生たちも交えて里山・里海について語り合いました。そのあと、最近能登に「牡蠣漁師になりたい」と移り住んだ若い夫婦が開いた、オシャレな「牡蠣小屋」。1月中旬にオープンしたばかりで、中に入るとお祝いの花などが所狭しと並んでいました。

160208_001.jpg能登に移住した齋藤さんご夫婦。穴水町で牡蠣小屋「COAST TABLE」を営む。

牡蠣は、まさに目の前の海で育った「里海の恵み」。炭火の上に並べてしばらく待つと、ジュージューいいだし、貝柱が自然にはがれて、まさに食べごろ。
寒い冬に来てよかった!
この美味なるもの、地元、能登の酒蔵のお酒に、とてもあいました。
伝統の酒蔵を継いだ若き当主(酒の仕込みをする主力も20代の若者だそうです)、そしてその親友で、有機無農薬米づくりに励む青年などと、里海と里山が近接する能登の魅力、実力についてアツく語り合いました。

160208_002.jpg(写真左)「数馬酒造」五代目蔵元の数馬嘉一郎さん、(写真右)農業法人「ゆめうらら」社長の裏貴大さん

ちょっと思いつかないような出会いも果たしました。能登とのご縁ができたきっかけのひとつは、「能登に魅せられて日本にまたやってきた」というシンガポール出身の国連大学研究員との出会いだったのですが、里山のご縁はさらに広がり、とある国で環境について研究する最先端の研究者とつながったのです。
午前2時に起きて、能登島の漁師が定置網の魚をあげる船の調査に同行させてもらいました。

160208_003.jpg

前の日、夕食の席ではニコニコ顔だった漁師の親方の顔がきりりと引き締まり、網をたぐり寄せると、マダラにタイ、クロダイにスズキ、アジにイワシ、ヒラメにさらには大きなエイまで。多彩な魚種に目を見張りました。

160208_004.jpg

それにしても寒かった。
宿に帰ったらすぐに、みんなで熱いお風呂につかりました。
国連大学の先生によれば、こうした日本らしい「裸の付き合い」が、友情を深める、日本ならではのコツなんだそうです。
というわけで、今回体験した、おいしく、有意義で、世代も国籍も超えた「能登ワンダーランド」。その成果は、また、こうご期待。

コメント(1)

井上さん、北陸に来ていただき取り上げていただきありがとうございます!穴水の牡蠣祭りでピザ窯で頑張っておりました中川と申します。角様とも連携して頑張ってまいります。
井上さんと近い将来お会いできる日を、心からたのしみにしております。

投稿日時:2016年02月10日 01:03 | ウッドスタジオ中川透

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