制作リポート

木皿泉さんから新春メッセージ!

いよいよ明日2日(土)放送の「富士ファミリー」。脚本を手がけた木皿泉さんより、新春メッセージ&番組への期待やみどころコメントが届きました!

和泉妻鹿:新年、あけましておめでとうございます。
妻鹿:みなさま、お餅は食べましたでしょうか?
和泉:我々の業界では、これを「あけおめ」と言います。
妻鹿:世間一般、みんな言ってますよ(笑)。今年は申年ですね。抱負は何でしょう?
和泉:さっさと仕事を片付けて“さる”ですね。
妻鹿:そうですね。今年こそ、ちゃんと本当に締め切りを。
和泉:守って。
妻鹿:締め切り過ぎちゃうとしても、1週間にとどめたい。1か月も2か月も・・・というのは止めにして、必ずやり遂げたいと思います(笑)。それが2016年の抱負です。

妻鹿:「富士ファミリー」はすごい女優さんや俳優さんを欲張って集めて、しかもそれを90分ドラマでお送りするという贅沢な作りになっています。連続ドラマをこのまま始められそうなメンバーですよね。いろいろ書けて楽しかったなぁ。
和泉:変なエピソードもね、あるでしょ。神社とか、神様とか。
妻鹿:うん、いろいろある。あれもやりたかった、これもやりたかったというのもあって、でも全部は入れられなかったんですよね。
和泉:だからネタを振ったような形ですよ。
妻鹿:今回「ホームドラマみたいなのを書きます」と言っちゃったんだけど、やっぱりホームというか、家族って実際よくわからないじゃないですか。人によって“家族”の定義はバラバラだと思うので。リアルじゃなくても、見終わった時に、みんながそれぞれ考える『家族』を思い出させるようなドラマになればいいのかな、と。リアルである必要はないし、こんなの嘘っぱちだよという人もいるかも知れない。でも嘘っぱちでいいじゃない、と。「こういうおばあちゃんがいてほしいな」とか「こんなしっかり者のお姉ちゃんがいてほしいな」とか、心の中で思うそういう世界を、みなさんにお届けできればと思っています。ドラマを観た後に家族でなくても大切な人に会いたくなったり、電話したくなったりするといいな、と。
和泉:お正月って孤独だもの、元々。なので、その反対を描くという。
妻鹿:うん。そしてやはり、役者さんたちが本当にうまいんです。自分で書いたセリフですが、芝居を観ると全然自分で書いたように思えないんです。薬師丸ひろ子さんと小泉今日子さんはなんていったらいいのかな・・・ある意味、ちょっと我々を超越していて“人間じゃない感じ”じゃないですか。そんな人たちにも関わらず、ふたりの芝居って…
和泉:ほっとするね、あったかい。
妻鹿:あったかい。「日常」をものすごい大事にする芝居なんですよね。二人とも。でも、それぞれやり方が違うから面白いんです。スターなのに、すごくリアルなものを追求していくというのもある。だから、脚本家としてそういうところに頼って書いちゃっている部分はありますね。薬師丸さんだから、小泉さんだから、任せているところがあって。そして実際にふたりの芝居を観ると、私が考えている以上にリアルなんですよね。薬師丸さんはその場の感情をすごく大事にして絶妙なバランスでやるし、小泉さんはその場の雰囲気を絶対に崩さないし。やっぱり2人ともすごいなと思います。

和泉:アンサンブルもすごいよ。
妻鹿:そう。アンサンブルもうまくて、自分が書いたことを忘れて「富士ファミリー」の世界に入っていけます。(片桐)はいりさんのおばあさんも目が離せなくなるだろうと思うし、吉岡(秀隆)さん演じる日出男はおそろしいぐらいダサくて、なんでこんなにダサいんだろうって思うくらい(笑)。その辺に実際にいそうな人としか思えないんです。中村ゆりかさんの心細く不安そうな表情もいい。あとマツコロイドもだ。
和泉:あれはリアリティーがうまくでるか?とか、ファンタジーがあったほうが面白いか?とか考えました。
妻鹿:アンドロイドだからこそ、意味のあるセリフを・・・ということでね。
和泉:おかしいけど、哀れなんだよね。
妻鹿:そうそう。哀れさも出したかった。
和泉:生きていないことの哀れさ。
妻鹿:けど、だからこそ生きている人に真っ直ぐに言える、メッセージがバーンと届くんじゃないかということもあります。アンドロイドにしか言えないセリフを考えましたね。私たちはアンドロイドは基本的にウソをつかない、本当のことしか言わないと思っていて。そういう意味だと、誰よりも説得力があるセリフを言っているのはマツコロイドかもしれません(笑)。ほかにもあげればキリがないのですが、とにかくどの役の方も良かったです。おもしろいので、ぜひ観てほしいです。
和泉妻鹿:よろしくお願いします。


※本日、1月1日(金・祝)NHK総合で後6:05~放送!
「コトバのお年玉~薬師丸ひろ子×小泉今日子×有働由美子の初夢トーク」で、「富士ファミリー」の笑子バアさん役・片桐はいりさんが、神戸在住の木皿泉さんを訪ね、創作秘話を伺う様子が放送されます。ぜひ、あわせてお楽しみください!

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