制作リポート

題字・高橋卓也さん直撃!

今作の題字を担当したのは、岩手県在住の高校生書道家・高橋卓也さん。高橋さんは2~3歳のとき、ご両親から与えられた電子辞書を片手に、自然と文字を書きはじめたとのこと。それが高橋さんと書道との出会いで、師匠がいるわけでもなく、ひたすらに左手に筆を握り、自身の書きたいように書いていく、言うなれば「卓也流」を体現。2006年モントリオール国際芸術祭書道部門で最年少グランプリを獲得。さらに2007年には東京・国立新美術館オープニング展に出品、2011年以降は東日本大震災の鎮魂と復興を願う「東北六魂祭」のロゴや毎年のテーマの題字を手がけるなど、天才書道家として注目を集めています。今回はそんな高橋さんにインタビュー!「富士ファミリー」題字制作秘話を語っていただきました。

Q.テレビドラマの題字は初めて担当されたと伺いました。まずは依頼を受けた率直なご感想を教えてください。
高橋さん:お話をいただいたとき、「え!?」と驚いてしまいました。しかも脚本家が木皿泉さん。木皿さんの学園ドラマを見ていたので、僕に木皿さんのドラマの題字のオーダーが来るなんてびっくりして。でも、とてもうれしかったです。ドラマの題字は初めてでしたし、うれしい気分で書くことができました。

Q.題字を書くにあたって、まずはどんな作業から始めたのですか?
高橋さん:ほかの文字を書くときもそうですが、まずは文字の意味を調べて理解して考えることから始めます。今回は番組のタイトルが「富士ファミリー」と聞いてインターネットで富士山を調べてみました。僕自身、富士山は新幹線から見たことがあるぐらいで実際に登ったことがなかったので。そして「ファミリー」だから、「家族のだんらん」のイメージをふくらませていきました。

Q.「富士ファミリー」は全部あわせて7文字で構成されています。高橋さんはいつもA3サイズのコピー用紙に文字を書くとのことで、題字実物は印刷されたもの以上にとてもインパクトがありました。完成までにどれくらい時間がかかったのでしょうか?難しかった部分はありますか?
高橋さん:1文字あたり、最低でも50~60枚は書いていて、だいたい時間にすると7文字で半日ぐらいかかっています。一度書いて、一晩寝かせ、また次の日に文字を見て考えたりもしました。難しかったのは「富」と「フ」。「富」は構造が複雑なこと、1文字目なのでここでダイナミックに書いてしまうと、あとのシンプルな文字とのバランスが大変になってしまうということもあって結構書きにくかったですね。カタカナの「フ」は、人が笑っている顔を想像しました。この「フ」にあわせて「ァミリー」も書いています。「士」もシンプルなので悩みましたが、中心の太い棒で家族の大黒柱を表現しています。

Q.「作:木皿泉」も高橋さんの字ですが、こちらは「富士ファミリー」とはまたひと味違った印象です。どんな風に書いていったのですか?
高橋さん:木皿泉さんを調べたら、和泉努さんと妻鹿年季子さんの共同のペンネームで、ペンネームの由来が「キザな和泉」と出てきたので、ちょっとキザっぽく意識して書いてみました(笑)。

Q.今回は、公式サイト用に特別に「家」という文字を寄せてくださって、ありがとうございます。ぜひこの文字に込めた思いを教えてください。
高橋さん:「富士ファミリー」は家族の物語。なので、そんな家族が暮らす「家」を書いてみました。うかんむりの部分は“屋根”、“屋根”の下のくねくねしている部分は家族が茶の間に集まってわいわいしているイメージです。僕もいまから放送を楽しみしています。

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