インタビュー

だれが観ても、木皿ワールドを楽しめる作品なんじゃないかな片山教授役 萩原聖人

 木皿作品は独特な世界観がありますよね。僕は一度、木皿さんの脚本で薬師丸ひろ子さんと一緒に舞台を演らせていただいたことがあるので、木皿ワールドに馴染みはあります。何というか、柔らかい言い方をすれば、ファンタジーの中に住んでいますが、ファンタジーに生きていない人たち、という感じがしています (笑)。

 今回の「富士ファミリー」を取り巻く人たちは、それとはまた別の世界の住人のような気もするので、「難しいなぁ」と思いながら参加していました。実際に絡むのはアルバイトのぷりお役・東出昌大君さんだけで、僕はファミリーの方たちと会うことがありません。「富士ファミリー」におけるリアリティに、ちゃんと違和感なく存在できているかどうか…、恐る恐る、それこそ情けないほど監督に「大丈夫ですか?」と聞いていました。舞台の時はガッツリと、体に染み込むほどに木皿さんのセリフを言っていただけに、今回はちょっと難しさを感じていました。

 実際にカメラが回り始めたら、東出さんが醸し出す役柄や現場の雰囲気から起きる空気感を体感し、自然体で演じたのですが…、良い意味で緊張感のあるシーンでした。僕が思う片山教授は、きっと善人なんですよね。善人であるがゆえに弱く、弱さに負けてしまうというのか、すべてにおいてピュアに行動してしまったという解釈です。そんな片山教授と、その助手であったぷりおの、セリフでは何があったのかを語らない再会シーンはもちろん、富士ファミリーの住人たちが織りなす世界を、ぜひ、お正月に楽しみに観てもらいたいですね。

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