インタビュー

気負わずに、何気なく観てください 行田万助役 マキタスポーツ

 2度目の木皿泉作品出演となる今作で僕が演じるのは行田万助。本筋とは直接関わりがないような、あるような道化の役まわりです(笑)。愛すべき天然の要素を持つ、面白い人ですね。道化といってもお笑い芸人ではないので、笑いをねらうのではなく、自然に誘えればと思います。全体の世界を崩してしまわないよう、さじ加減を調節しなければいけませんが、そこがやりがいでもありますね。

「富士ファミリー」を含め、木皿作品にはいつもユーモアを感じます。笑いの種類もいろいろだと思うのですが、単に笑えるというのとはちょっと違う、そのまんまの人間を包み込むような感じ。そこに“おかしみ”があるように思うのです。とても大事なことが描かれているけれど、かといって説教臭くはない。だから、気負わずに、何気なく観ていただくのがいいかな。ただ、見方によってはアレですよ! 実は本質的なことが含まれているので、シリアスに観ようと思えばそれも可能です。自分の感じるままに、物語に身をゆだねていただければと思います。

「富士ファミリー」の家族をつなぐ象徴が富士山だとしたら、僕にとっては、やっぱり“茶の間”かな。特に震災直後の2013年に放送された「紅白歌合戦」は、久しぶりに家族そろって観る機会があって。気がついたら家族みんなで大合唱していた名曲もあり、感慨深い気持ちになりましたね。

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