ドラマトピックス

「おシャシャのシャン!」1月10日放送

日本放送作家協会が主催、NHKが後援して毎年行っている「創作テレビドラマ大賞」の最優秀作に選ばれた作品をドラマ化。長野県内でオールロケーションで制作します。

【放送】1月10日(木)総合・午後8時~8時43分(単発・43分)

■あらすじ

里崎朋代(田畑智子)は伊野谷村の観光課職員。東京で夢破れ1年前に故郷に帰ってきたばかり。人口300人程の小さな山村は、230年間、戦争の時も絶やさず続けてきた村歌舞伎を唯一の誇りにしており、今秋も恒例の公演が近づき盛り上がっていた。 ところが、朋代の父親であり、主役の「弁天小僧菊之助」を演じる重雄(原田芳雄)が稽古でギックリ腰になり倒れてしまう。後継者が居ないこともあり、村歌舞伎は存続の危機に立たされる。ピンチを救うべく、朋代は東京で勤めていた頃のつてを頼り、代役として大歌舞伎の若手スター・坂本鮫志郎を招くことに成功。
だが、朋代の手違いから、本番前日に村を訪れたのは、鮫志郎の弟で出来の悪い亀志郎(尾上松也)であった。「弁天小僧」を演じたこともない亀志郎は代役を拒否。再び村歌舞伎は最大の窮地を迎えることに!
果たして、伝統の「伊野谷歌舞伎」は守られるのか!?

■タイトル『おシャシャのシャン!』とは…
「おシャシャのシャン」は、モデルとなっている長野県・大鹿村の村歌舞伎で、カーテンコールの際に出演者・観客一同で打つ伝統の手拍子。

■スタッフ・キャスト
【作】坂口理子
【プロフィール:1972年、神奈川県生まれ。会社勤務を経て、本格的にシナリオライターを目指す。
【音楽】池頼広
【出演】田畑智子 尾上松也 原田芳雄 藤村俊二 八名信夫 伊佐山ひろ子 不破万作 村松利史 ほかの皆さん


■『しあわせなドラマ』…脚本・坂口理子から
初秋の頃、モデルとなった村の歌舞伎公演を観ました。この舞台を最後に他村へお嫁に行く娘さんのお別れの口上の場面、観客から自然に湧いた「幸せになれ よ!」という掛け声と拍手に、このドラマの原風景を見た思いがしました。続けていくことの大切さと、その中で必死に居場所を模索する主人公。そんなこんな を、おかしみとセツナさでくるみながら、最後は皆で晴れやかに笑う……そんな、「しあわせなドラマ」を目指した作品です。
最高のスタッフ・キャストの方々に恵まれ、本当に幸せな作品にしていただきました。観終わった時に、物語の人々と共に「おシャシャのシャン!」と、〆ていただけたら、作者としてこれ以上の幸せはありません。

■制作にあたって…NHKエンタープライズ・加賀田透から

230年続いた村歌舞伎の存亡の危機。その原因は、なんと主役のギックリ腰!さらに救世主と期待され東京から村へやってきた「歌舞伎界のプリンス」は、な んと別人!冒頭から抱腹絶倒の予感たっぷり、しかもタイトルが「おシャシャのシャン!」。坂口理子さんの、この小気味よい脚本を得て、私たちが目指したの は、ドタバタではない、登場人物たち一人ひとりが、必死に生きているからこそ笑える、「人間讃歌」としてのコメディでした。それを作り出すのは、苦しい作 業でもありましたが、幸福なことに、キャストの皆さんと全スタッフが、気持ちを一つにしてその作業に参加してくれました。また舞台となった長野県・大鹿村 の皆さんにも、多大なご協力をいただきました。深く感謝しています。そしてこのドラマは、田畑智子さん演じる村の娘・朋代と、尾上松也さん演じる歌舞伎俳 優・亀志郎が、それぞれに見失いかけていた「誇り」を取り戻していく物語でもあります。亀志郎が村歌舞伎の舞台に上るラストシーンは、清冽なラブシーンだ と、私は思っています。ご支援のほど、どうぞよろしくお願いします。

■制作のことば…NHKエンタープライズ・訓覇圭から

制作にあたっての最初の方針はいたってシンプル。「コメディーを創ろう!」ということでした。「NHKにしか出来ないドラマを創る」というこだわりは常に あるので、それらを足し合わせると「おシャレじゃないコメディー」という方針が浮かびました。それが最終的には「ややレトロなコメディー(決して懐古的で はない)」というフレーズに進化しました。そんな訳で撮影現場もレトロにやってみました。毎晩毎晩、酒食をともにし、ドラマについて語らいました。「飲ん で仕事の話をする」という全くおシャレじゃない行為に付き合って頂いた出演者の皆様、本当にありがとうございました。田畑さん、松也さん、最高でしたよ。 そんなレトロな空気が少しでも画面から滲み出れば、これ以上の幸せはありません。

■演出のことば…NHKエンタープライズ・松浦善之助から
最近「地方」に元気がない!とよく言われます。
でも、ありました。元気な「村」が…。
このドラマのモデルであり、ロケ地でもある長野県下伊那郡大鹿村は、農村歌舞伎の世界ではちょっと知られた存在です。海外公演に行ったり、無形民俗文化財 に指定されたり。春・秋の公演には村外から毎年多くの観客を集めます。取材や下見で訪れた私達に、村の人達は皆、熱く"わが村の歌舞伎"について語ってく れました。子供のように無邪気で、とても元気でした。この元気を伝えたい!その思いがこのドラマと向き合う原点だったように思います。撮影時も村の皆さん の元気に助けられました。舞台公演シーン撮影の日、エキストラ参加してくださった地元の方々は、寒空の下、丸一日一度もテンションが落ちることがありませ んでした。感謝するやら、驚愕するやら!出演者、スタッフ、そして大鹿村の人達の元気が詰まったドラマになったと思います。
このドラマが皆さんにとって、新年のスタートを元気良いものにするための"栄養剤"になってくれる事を願っています。

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