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木曜時代劇「鞍馬天狗」記者会見


kurama1023a.jpg2008年放送予定の木曜時代劇・鞍馬天狗。番組出演者による記者会見が行われましたので、その模様をお伝えします。

 

 

 

 

野村萬斎(小野宗房/鞍馬天狗)さんから…
鞍馬天狗の時代劇は何度も繰り返しやられているようです。私が何代目かというのは、この間、調べようと思ってもよくわかりませんでした。2代目がどうも嵐寛十郎さんで、一番皆様にはなじみのようでございますし、12代目が雷蔵さんだったかな。何代目ということは別にないですが、それくらい非常に歴史あるドラマななんでしょうけれど、今回作品としてひねりがあるのは、その小野宗房という人と鞍馬天狗が同一人物ということが一つのポイントかなと思っています。普段の浪人姿の人物と、今は公家姿をしていますが、今小野宗房で、これが倉田典膳という浪人になり、それが鞍馬天狗になる。3段ギアチェンジみたいな感じですけれども、そういうところがヒネリでもあるし、私としても演じがいがある所かな、という風に思っています。演出の野田さんや古川さんと話し合っている中でも鞍馬天狗というのが一種のいろいろなヒーロー像の原点なのではないかというようなことで、エンターテイメントとして盛り上げようという事で、今、ぞくぞくと進行中でございます。ここにお揃いの方々、同世代だと思いますけれど、この方たちと作り上げていきたいと思っていますし、新撰組のことはそれぞれお話になると思いますが、そういう社会性のあるシーンと、多少の色恋になるんでしょうか、とか、あと漫才コンビみたいなとか、そういうバリエーションもあるところも幅の厚さとして楽しんでいただけるところではないかと思います。それから、頭巾にはこだわりました。イカのような頭を、なるべくかっこよく見せようとしているうちに、だんだん戦隊物みたいになってきたなというような印象もありますけれども、それは、見てのお楽しみということにさせてください。(狂言の部分で、今回生かせそうなことといえば)基本的には、主に新撰組と戦うというシーンは当然出てくるわけでそこでの殺陣が一つの見せ所になるわけです。こう並んで見ても、私どうしても弱そうですし、非常に現実的な侍、武家という人に対して倉田典膳としては浪人、侍という姿になっているわけですけれども、鞍馬天狗としては一種超人的な存在感ということを考えています。超人的な存在感の裏づけとして、鞍馬山で天狗に教わったというところからです。なぜ、鞍馬天狗という表題なのかというと、実は原作にも無いのですが、今回のオリジナルとして鞍馬の山で天狗に教わった、というそのままの、まあ、牛若丸というイメージも少しは借りて、今回作っているわけです。ひらりひらりと怪しく、怪しいままに行くかと思いますが、その分逆に倉田典膳・小野宗房などでは狂言らしい、多少コミカルな人間味を出して、二面性みたいなものをうまくだし、生活感のある日常に身をやつしながらも、そこで確信する許せないことを懲悪しに立ち上がって、鞍馬天狗に変化するというような構想でいきたいな、と思っています。

京野ことみ(白菊)さんから…
私は、宗房さんのいとこにあたる白菊姫という女性を演じますけれども、私の父と、宗房さんのお父上が兄弟で、意味ありげな死を宗房さんのお父様がとげられて、その中に私の父が一枚かんでいるのではないか、というそういうところから、私自身の物語は始まります。公家の娘というとイメージはおしとやかで、はんなりしていて、京都弁を話して、お人形さんのような、日本人形のようなイメージがあったんですけれども、今回、私が演じる白菊という女性は、弓の名手で、踊りも踊れて、立ち回りができる。ナンジャコリャと思ったんですけれども。何でもできるというか、アニメのようなキャラクターでもあり、女性らしさも持っており、ただ公家の娘というだけの娘ではなくて、もっと活発的で、もっと活動的で、おてんばな女性です。今後、この女性のかわいらしさだったり、キュートな部分だったりとか、世間知らずなゆえに、ちょっとお馬鹿ちゃんなところとかいろんな面が、この中で見せていければいいなと思っています。撮影秘話では全くないのですが、昨日、私はクランクインしたのですが、昨日の夜、夢に萬斎さんが出てきまして、なんで萬斎さんなんだろうって、起きて思いました。全く秘話ではありませんが、ご報告まで。
萬斎さんが家に来られまして、この装束ではなく、萬斎さんだったんですよ。
特に何をしたわけでもなく、萬斎さんがうちにいた、という夢でした。よろしくお願いします。

緒形直人(近藤勇)さんから…
近藤勇役をやらせていただきます。実は、撮影はおとといから入っていたのですが、皆さんとは、つい何分か前に始めてお会いして・・・、「はじめましてよろしくお願いします。」こういう撮影の仕方もあるのかなと驚いていますけれども。鞍馬天狗はやはり、シリーズにも多くなっていますし、この娯楽時代劇っていうのを、来年の正月から楽しみにしてもらえるように自分なりに精一杯努力していきたいと思っています。よろしくお願いします。

杉本哲太(土方歳三)さんから…
土方歳三役の杉本哲太です。とにかく今回の土方歳三さんは、思いっきり、土方さんのダークな部分を増幅させて、とにかく思いっきり悪の土方歳三を演じていければな、と思っています。以上でございます。

石原良純(桂小五郎)さんから…
桂小五郎役の石原良純です。鞍馬天狗って、非常に有名な時代劇ですけども、僕らの世代は何か見た覚えが無いんですね。おそらく鞍馬天狗の名前は知っていますけど、どういう物語なんだ、それこそ嵐寛十郎さんだか、市川雷蔵さんだか、わからない。その時代の劇・映画の世代じゃないのでそういう意味では、見る人が鞍馬天狗ってこんな話だったんだって新しく受け止めてもらえる土壌はあると思いますね。さっき戦隊物になってしまったと言っていましたが、すごいヒーローなんですね。ですから僕らが作る鞍馬天狗というものが、僕の年代よりも若い人にとっては、鞍馬天狗ってこんな話なんだと納得してもらえると思うので、そういう意味では、非常にやりがいのある作品だと思います。萬斎さんが同年代といいましたが、ある種青春グラフィティです。その中で、人間模様というものを楽しく作っていきたいと思います。ごらんのように一番汚い格好をしているのが私ですが、最後にあの人(近藤勇)死にます。あの人(土方歳三)も死にます。この人たち(小野宗房・白菊)はどうなったか知らないですが、あたしだけ、生き残ります。そういう意味では安心して役を楽しんでいきたいと思います。

【古川法一郎(制作統括)より】
NHK大阪放送局がこの松竹京都撮影所で西岡善信さんという映像技術のもはや妖怪といってもいい人が率いる映像京都という会社と共同して木曜時代劇、前は金曜時代劇でしたが、作り始めて6作、6年目になります。最初は6本シリーズだったのが、昨年からは8本シリーズになり、今回始めて鞍馬天狗をやることになりました。鞍馬天狗というのは、皆さんも題材としてイメージは浮かぶと思いますし、ある程度は知っている、どこかで見たことはある、聞いたことはあると思いますが、最近、ドラマ化はほとんどされていません。この天狗さんが何代目かと聞かれると、よくわかりません。民放さんとかで、中井貴一さんとか、草刈正雄さんとか、松平健さんとかが、スペシャルみたいな形でやってはいるのですが、今回8回ではありますが、本格的な鞍馬天狗の作品であるといえます。
時代劇のヒーロー像というといろんなのがあって、その中でも鞍馬天狗というのは魅力的なはずだったのですが、ちょっと間があいたというのは、鞍馬天狗にふさわしい役者さんとのフィッティングがなかなか無かったということが絶対にあると思います。
今回、野村萬斎さんに鞍馬天狗をお願いし、萬斎さんとしてはお芝居という形では、久々の画面での登場ということになります。野村萬斎さんという方をご存知無い方はいらっしゃらないと思いますが、一種独特の個性、魅力を持っています。そういう意味で鞍馬天狗というのにふさわしい、今の時代に一番ふさわしい人がやってくれることになったということで我々はすごく喜んでいますし、番組にも力を入れているつもりです。野村萬斎さんは、もちろん、狂言の世界の方ですけれども、狂言という非常に日本の伝統文化の中で数百年の歴史を持つ世界の中で生きておられて、ご自身に、それこそどんな顔をお客様に見せるか、どんな体の動きを目の前の人々に見せるかということをご自身の努力も含めて、長年の伝統の中で養ってこられた方ですので、その面でも画面に出てくる鞍馬天狗というのは、普通の役者さんとはちょっと違うという言い方をすればおかしいですけれども、魅力のあるものになっているはずだと思います。なってなかったら、こちらの撮り方が悪いということかなと思っています。
こう並んでいただけると、キャスティングというのはいろんなタイプがありまして、今回うまくいったなあとか、時には、ちょっとウ~ンとか思いながらするときもあるのですが、今回の皆さんというのは、その個性の違い、それぞれ架空のヒーローの鞍馬天狗、実在の木戸孝允になる桂小五郎、それからご存知新撰組のお二方ということで全然個性や立場や歴史的に違うわけですけれども、それぞれに本当にふさわしい方が並んで、そういう面では、個性と個性のぶつかり合いみたいなものも十分楽しんでいただけるものになっているのではと思います。そのことも是非、皆様お心おきいただければと思います。

【放送予定】総合/デジタル総合平成20年1月17日放送開始予定(全8回)
毎週木曜午後8時00分~午後8時43分
【原作】大佛次郎
【脚本】古田求 川上英幸
【音楽】服部隆之
【出演】野村萬斎 京野ことみ 緒形直人 杉本哲太 石原良純 羽田美智子 徳井 優他の皆さん
【スタッフ】制作統括・古川法一郎 演出・野田雄介(1・2・3・7・8回) 吉國 勲(6回) 田中 正(4・5回)


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