ドラマトピックス

出演者を発表!

義経をめぐる人々
源義経(滝沢秀明)、7~9歳の牛若(うしわか)(神木隆之介)、武蔵坊弁慶(松平健)、伊勢三郎(南原清隆)、駿河次郎(うじきつよし)、佐藤忠信(海東健)、喜三太(伊藤淳史)、千鳥(中島知子(オセロ))、佐藤継信(宮内敦士)、鷲尾三郎(長谷川朝晴)、河越太郎の娘・良子(尾野真千子)、磯禅師(床嶋佳子)、鬼一法眼(美輪明宏)、一条長成(蛭子能収)、常盤御前(稲森いずみ)、静御前(石原さとみ)

源氏方の人々
源頼朝(中井貴一)、14歳の頼朝(よりとも)(池松壮亮)、北条政子(財前直見)、北条時政(小林稔侍)、亀の前(松嶋尚美(オセロ)、比企尼(二木てるみ)、安達盛長(草見潤平)、三善康信(五代高之)、北条宗時(姫野惠二)、木曽義仲(小澤征悦)、巴御前(小池栄子)、新宮十郎行家(大杉漣)、源範頼(石原良純)、梶原景時(中尾彬)、源頼政(丹波哲郎)

平家方の人々
平清盛(渡哲也)、時子(松坂慶子)、平重盛(勝村政信)、経子(森口瑤子)、平維盛(賀集利樹)、平資盛(小泉孝太郎)、平宗盛(鶴見辰吾)、平知盛(阿部寛)、明子(夏川結衣)、建礼門院徳子(中越典子)、平重衡(細川茂樹)、輔子(戸田菜穂)、能子(後藤真希)、平時忠(大橋吾郎)、領子(かとうかずこ)、池禅尼宗子(南風洋子)、平頼盛(三浦浩一)、平盛国(平野忠彦)、手古奈(上原美佐)

朝廷そして京の人々
後白河法皇(平幹二朗)、丹後局(夏木マリ)、鼓判官・平知康(草刈正雄)、以仁王(岡幸二郎)、うつぼ(上戸彩)、大日坊春慶(荒川良々)、お徳(白石加代子)、五足(北村有起哉)、朱雀の翁(梅津栄)、烏丸(高橋耕次郎)、覚日律師(塩見三省)、あかね(萬田久子)、

奥州藤原氏の人々
藤原秀衡(高橋英樹)、金売り吉次(市川左團次)、藤原泰衡(渡辺いっけい)、藤原國衡(長嶋一茂)、藤原忠衡(ユキリョウイチ)

義経をめぐる人々
源義経…滝沢秀明
みなもとの・よしつね。源義朝の末子で母は常盤御前。幼名は牛若。平治の乱で父を失い、母は平清盛に身を委ねて乳飲み児の牛若ら息子達の助命を請うた。父と慕った清盛が実は父の敵だと知ったのは、仏門に入るべく送られた鞍馬寺でのこと。やがて平家の目を避け奥州平泉の藤原秀衡のもとで青年期を過ごし、異母兄頼朝が挙兵するとその軍に加わって兄範頼とともに東国武士を率いて上洛、木曽義仲や平氏一門を追討。当時の合戦の作法を度外視した戦法によって連戦連勝した。しかし頼朝の許可なく官位を受けたために頼朝と不仲になり、一転悲劇のヒーローとなってゆく。
7~9歳の牛若(うしわか)…神木隆之介

武蔵坊弁慶…松平健

むさしぼう・べんけい。源義経の郎従。もとは比叡山の僧。寺を追われてのち京に入って刀狩をしていたが、義経に清水観音境内(のちに五条大橋として伝説化)で敗れて家来となる。平家追討や奥州逃避行に従い各所で知略・怪力によって主君を助け、衣川の合戦での殉死は「立ち往生」として有名。

伊勢三郎…南原清隆
いせの・さぶろう。伊勢の生まれ。父はかつて源氏の家来だったというが、今や盗賊熊坂長範の徒党に落ちぶれていた。美濃青墓で、奥州に下る義経一行を襲撃。義経に一命を助けられたことを機に、家来として仕えようと決意する。口八丁の彼の弁舌と交渉術がたびたび一行の窮地を救う。

駿河次郎…うじきつよし
するがの・じろう。もとは船乗り。奥州行きの道程を海路に取らざるを得なくなった義経一行。伊勢三郎が船を借りたいとやって来たのが次郎との出会いだった。奥州までの船旅の中で義経という男に魅力を感じ始め、平泉到着後も帰らずに一向と行動を共にすることになる。

佐藤忠信…海東健

さとう・ただのぶ。藤原秀衡の臣下。もとは義経たちの平泉滞在中の監視的役目だったが、頼朝の挙兵に呼応して義経が平泉を離れる際、兄・継信とともに従う。歌舞伎「義経千本桜」の狐忠信のモデルにもなっている。このドラマでも、義経の愛妾静御前を守って壮絶な最期を遂げる。

喜三太…伊藤淳史
きさんた。京の孤児。幼い頃から孤児仲間と小さな悪行を重ねながら生き延びてきた。平家のために人を討つという話に乗せられて、誰とは知らずに義経を襲う。結果は義経一人に惨敗。しかし痛手を負った自分にかけてくれた義経の優しさに改心。最初の家来として同行を許され、馬の口取りとなる。

千鳥…中島知子(オセロ)
ちどり。鎌倉の漁師の娘。海で溺れかけた弁慶を助けた。潮にまみれ日に灼けてまるで女っ気のない自分を「女」として見てくれた弁慶に好意を持ち、何かにつけて世話を焼く。女の扱いを知らない弁慶とのやりとりは義経主従の格好の興味の的となる。

佐藤継信…宮内敦士
さとう・つぐのぶ。藤原秀衡の臣下だったが、弟・忠信(ただのぶ)とともに義経に従う。屋島の戦いで義経をかばって死んだとされる。

鷲尾三郎…長谷川朝晴
わしお・さぶろう。一の谷の合戦の際、義経一行に鵯越え(ひよどりごえ)のルートを案内した地元の猟師。以降義経主従に加わる。

河越太郎の娘・良子…尾野真千子
かわごえたろうのむすめ・ながこ。義経のもとに、兄・頼朝から送りつけられた「正妻」。実は監視的な役目を帯びていたが、やがて義経の人柄に本当に魅かれていく。

磯禅師…床嶋佳子
いそのぜんじ。静の母で、自らも白拍子(しらびょうし)であった。義経と静の関係をかげで優しく支える。

鬼一法眼…美輪明宏
きいちほうげん。陰陽師(おんみょうじ)。鞍馬寺に入った義経(=遮那王/しゃなおう)に武術をさずける。         

一条長成…蛭子能収

いちじょう・ながなり。京・一条に住む貴族で、官職は大蔵卿(おおくらきょう)。清盛のもとを去ることになった常盤が牛若を連れて嫁いだ「三人目の夫」。

常盤御前…稲森いずみ
ときわごぜん。義経の生母。もとは九条女院の雑仕女。「平治物語」によれば、雑仕女の採用にあたり都じゅうから千人の美女を集めた中でも一番の美女であったという。源義朝の愛妾となり、今若・乙若・牛若(源義経)を産む。平治の乱で義朝が敗北したあと、母と三児の助命を請いに六波羅に出頭。その後平清盛の愛妾となり、廊御方能子(ろうのおんかたよしこ)を産んだ。
夫を討った敵将の愛妾に甘んじたことを、幼い義経は理解できなかったに違いない。しかし常盤は、母や子供たちの助命と引き換えに清盛に身をゆだねた訳ではない。清盛は情のある人物だった。この人になら自分も、子供たちの未来も託せる。そう感じた。母と子供たち三人を抱えて放り出されたら、どうやって生きるか、その術もない常盤であった。打算ではなく、常盤は女として母として清盛を受け、流れのままに身を置いたのである。

静御前…石原さとみ
源義経が生涯愛した女性。生業は白拍子(しらびょうし)。母・磯禅師も白拍子であった。
今回のドラマでは、都で一度義経の窮地を救った静は、富士川の合戦に巻き込まれて傷ついたところを義経と劇的に再会。義経に愛され、二人は行動を共にするが、静の存在は鎌倉の頼朝・政子には疎まれた。壇ノ浦の後、義経追討の院宣が出ると義経の都落ちに従うものの、生き別れて吉野の山中で捕らえられる。
翌年、鎌倉に護送され尋問を受ける。この時静の腹には義経の子が宿っていた。生まれる子が男子なら殺す約束で出産。閏七月二十九日、生まれた赤子は男子で、約束どおり海に投げ捨てられたという。
その後、頼朝に強要されて鶴岡八幡宮で歌舞を披露。「しずやしず しずのおだまきくりかえし むかしをいまになしよしもがな」と義経への思いを素直に唄い、頼朝を激怒させるが、却って政子はその潔さに同調する。
失意のうちに京に戻り、そこで義経の死を知る。


源氏方の人々
源頼朝…中井貴一
みなもとの・よりとも。鎌倉幕府初代将軍となる、義経の異母兄。平治の乱後平家に捕らえられ、伊豆に流罪となった。その監視役だった北条時政の娘・政子を妻にする。以仁王の平家討伐の令旨に応じる形で挙兵、石橋山の合戦で敗れたがのちに勢力を回復し、鎌倉を本拠とする南関東軍事政権を確立していく。武家の組織を統率するためには肉親をも切り捨てる冷静さの陰で、今回のドラマでは弟義経や妻・娘ら家族との関係に頭を悩ませる人間的な部分も描かれる。
14歳の頼朝(よりとも)…池松壮亮

北条政子…財前直見

ほうじょう・まさこ。源頼朝の妻。母親を早く亡くし坂東武者の中で育ったせいか、男勝りの真直ぐな性格。伊豆流刑中の頼朝に出会い恋に落ち、「自分の夫はこの男」とばかり押しかけ女房で結ばれた。頼朝が政治家として成長していく過程で政子自身も成長し、陰で巧みに夫の成功をリード。人を惹きつける義経の魅力に早くから気づき警戒した彼女は、徐々に頼朝・義経兄弟の間の溝を深めていく。


北条時政…小林稔侍

ほうじょう・ときまさ。北条氏はもともと平家方で、時政は伊豆に送られた頼朝の監視役であった。京都在勤の間に娘政子が頼朝と夫婦になったことは「寝耳に水」。しかし頼朝の将来性に賭けた時政は彼の挙兵に協力し、やがては鎌倉幕府の屋台骨を支える存在となる。

亀の前…松嶋尚美(オセロ)
かめのまえ。伊豆・蛭ヶ小島の農家の娘で、政子と結婚する前からの頼朝の愛妾。頼朝の身の上にも、ましてや政にも一切頓着しない女。そんな彼女の性格が頼朝には何よりの「癒やし」となっていたが、その存在に気づいた政子の猛烈な嫉妬のもと、頼朝との仲を悲しく引き裂かれる。

比企尼…二木てるみ
ひきのあま。頼朝の乳母。頼朝が伊豆に流される際、自らも東に下り、以降彼の身の回りを支え続けた。

安達盛長…草見潤平
あだち・もりなが。頼朝の伊豆配流時代からの側近。

三善康信…五代高之
みよし・やすのぶ。頼朝の乳母の甥にあたる。京から月に三度頼朝に手紙を送り、都の情報を伝え続けた。やがて鎌倉に招かれ幕府の重臣となる。

北条宗時…姫野惠二

ほうじょう・むねとき。政子の兄だが、若くしてこの世を去る。

木曽義仲…小澤征悦

きそ・よしなか。通称木曾冠者。以仁王の令旨に応じて挙兵し、倶利伽羅峠の戦いで平家の大軍を破って入京を果たす。しかし義仲軍の洛中での乱暴狼藉には公家や町民の不満がつのり、朝廷と対立。征夷大将軍となり自ら朝日将軍と称したが義経らの大軍に攻められ、その首を京の町に晒された。

巴御前…小池栄子

ともえごぜん。義仲の従者で愛妾。容貌にすぐれ武芸に優れた伝説の女性で、いわば「和製ジャンヌダルク」。自分の姪にあたる義仲の正妻の産んだ子・義高を手元で育て、我が子のように慈しんだ。義仲の死後は、その後を追って果てたとも鎌倉方の家人に嫁いだとも諸説あるが、今回は意外な形で…。

新宮十郎行家…大杉漣

しんぐうじゅうろう・ゆきいえ。義朝の末弟。源頼政の挙兵の際、以仁王の令旨を諸国の源氏のもとに伝える。しかし頼朝とは相容れず、義仲と結んで上洛した。その後義仲とも対立し、頼朝・義経兄弟の不仲が表面化すると義経側に加担。あちこちにくっついては掻き回し続けた男は、潜伏先の和泉で非業の死を遂げる。

源範頼…石原良純

みなもとの・のりより。義朝の六男。通称蒲冠者。異母兄頼朝の挙兵に呼応し、源氏軍の大将を務める。異母弟義経のような奇襲奇策の能力はなかったが、実は彼の連勝を陰でサポートしていた人物。

梶原景時…中尾彬

かじわらの・かげとき。石橋山の戦いでは平家方だったが源頼朝を救い、以降巧みな弁舌で頼朝に重用される。屋島攻撃の際に義経と作戦上の問題で対立。頼朝への梶原の「讒言」が義経失脚の一因を作ったといわれるが、律儀な軍監である彼にとっては、義経の戦法は理解できなかったのかも知れない。

源頼政…丹波哲郎

みなもとの・よりまさ。源三位入道と称する。保元の乱でははじめ源義朝にくみしたが、のちに離反して平清盛方についた。清盛の厚い信頼もあったが、目に余る平家の横暴に以仁王を奉じて反平家の兵を挙げるも、宇治で敗死する。時に齢七十を超えていた。弓の名手、歌人としても有名。


平家方の人々
平清盛…渡哲也

平忠盛の嫡男だが、実父を白河上皇とする説もある。六波羅殿・六波羅入道とも称する
1156年保元の乱では後白河天皇方として一族を率いて活躍し、その功により播磨守となる。1159年平治の乱で源義朝(義経の父)を破り、確固とした地位を獲得。乱の後、平家一門の官位は急速に上昇する。
1160年武士としてはじめて参議となり、1167年には従一位太政大臣。翌年出家、摂津国福原に引退したのちも、平家政権の中核として権力を掌握し続けた。娘・徳子を高倉天皇の中宮とするなど、摂関家をはじめ朝廷内の有力貴族との婚姻政策を進めた。
1177年には反平家勢力による鹿ヶ谷の陰謀が発覚する一方、1179年に後白河法皇を幽閉し、院政を停止した。翌1180年、外孫の安徳天皇(徳子の子)を即位させて独裁政権を樹立したが、以仁王が挙兵したことに衝撃を受け、福原遷都を強行。以仁王(もちひとおう)の令旨を得た源頼朝ら反平家勢力が挙兵する中病死した。
「傲慢な独裁者」と思われやすい従来の清盛のイメージ。それだけでなく、「ロマンあふれる早すぎた改革者」という一面も描いていくのが今回の「義経」。清盛の有り余る夢は一種のロマンだが、それを一人追い求め過ぎて周りは置き去りにされがちだ。日宋貿易をもって国を豊かにしようという、貿易立国をも意図した福原への遷都も清盛の改革の一つだったが、思いだけが走りすぎて根回しを怠り朝廷や仏徒などの反感を買った。息子たちの中に彼ほどの人物がいなかったという、後継者に恵まれなかったのも清盛の悲劇だ。また清盛は常に、白河院のご落胤ではないかという心の屈託、親の縁に薄い寂しさを胸に抱えていた。その心の揺れが、父・義朝を失った義経・頼朝兄弟の命を救うことになった。そして幼い義経は母・常盤とともに清盛と一時を過ごし、奇しくも清盛からロマンの遺伝子を誰よりも強く引き継いだのである。

時子…松坂慶子

清盛の妻。六波羅二位・八条二位・二位尼と称す。宗盛・知盛・重衡および高倉天皇の中宮となった徳子を産んだ。時忠は弟、建春門院滋子は妹である。1180年准后、翌1181年には従二位となり、平家一門の中でも影響力をもった。
母親との縁の薄い清盛にとってはある意味母のような存在であり、また清盛の夢の一番の理解者でもある。清盛が外で為した子まで面倒をみたという懐の広い女だが、こと義経の母・常盤との関係だけは決して許せなかった。
清盛の死後は夫の遺志を継いで気丈にも一族を率いた。1183年平家の都落ちに従って西国へ下り、1185年壇ノ浦の戦で「波の下にも都がございます」と、外孫である安徳天皇と三種の神器を抱き入水――。


平重盛…勝村政信

たいらの・しげもり。清盛の嫡男で、宗盛・知盛らは異母弟になる。平家軍政の中心的役割を果たした人物。父・清盛を諌めることのできるただ一人の息子として父の信頼も厚かったが、早逝する。

経子…森口瑤子

つねこ。重盛の後妻で、高倉帝の乳母。同じ後妻同士ということもあり時子の信頼も厚い。日頃は冷静沈着だが、なさぬ仲の維盛が敗戦の際に手放してしまった平家嫡流伝来の鎧を奪回するため奔走する。

平維盛…賀集利樹

たいらの・これもり。重盛の嫡男。踊りの名手で、後白河法皇五十歳祝の宴では舞楽「青海波」を舞う。富士川の戦いで総大将となったが、水鳥の飛び立つ音に驚いた兵が混乱し戦わずに敗走。平家都落ちに従ったがその後一門から離れ、世をはかなんで入水する。

平資盛…小泉孝太郎
たいらの・すけもり。重盛の次男。摂関家の藤原基房の行列の前を横切って舎人に路上で恥辱を受け、これに怒った父重盛が基房に報復した「乗合事件」の発端を作った。

平宗盛…鶴見辰吾

たいらの・むねもり。清盛の三男。異母兄重盛・父清盛の死後は一門を統率したが、兄ほどの力はなかった。壇ノ浦では死にきれずに捕えられ鎌倉に護送される。今回のドラマでは、自分だけは後白河法皇のご落胤ではないかと思い込み、武芸よりも雅を愛す人物として描かれる。
         
平知盛…阿部寛
たいらの・とももり。清盛の四男。勇猛果敢な武将として能「船弁慶」などの芸能にも取り上げられている。源氏軍入洛の際には都落ちを主張し再軍備を図った。壇ノ浦の戦いで敗れ「見るべきものはすべて見た」と潔く入水する。

明子…夏川結衣
 あきらけいこ。知盛の妻。安徳天皇の弟・守貞親王の乳母。常に気丈で明るく、時子に一番頼りにされている。平家一門が西国に流れ窮地に陥った時、時子からある重大な「計画」を持ちかけられ、実行する。壇ノ浦で生き残り、徳子と守貞親王を守って大原に隠棲する。

建礼門院徳子…中越典子

けんれいもんいん・とくこ。清盛の次女。高倉天皇の中宮として安徳天皇を産み「国母」となる。帝の死により「建礼門院」の院号を宣下された。源氏の上洛に安徳帝を伴って一門とともに都を落ち、壇ノ浦で安徳帝とともに入水したが、彼女だけ助けられて京に送られる。まもなく出家し、大原寂光院で余生を送った。        
平重衡…細川茂樹
たいらの・しげひら。清盛の五男。南都興福寺・東大寺を焼き討ちした人物として知られる。一の谷の戦いに敗れ捕虜となって鎌倉に送られたが、潔い態度で頼朝とも対等に渡り合った。その後奈良で処刑された。義経とは歳も近く、今回のドラマでは幼少時代の義経との交流も描かれる。

輔子…戸田菜穂

すけこ。重衡の妻。安徳天皇の乳母。おっとりした性格の女房だが、一の谷で夫が捕えられてからは不安な日々を送る。壇ノ浦で生き残り都に戻ったのち、奈良へ護送される重衡とつかの間の悲しい再会を果たす。夫の処刑後はその身柄を引き取って供養したという。

能子…後藤真希
よしこ。義経の母・常盤御前と平清盛の間に生まれた娘で、義経にとっては妹。幼くして時忠・領子夫妻に引き取られ、領子付きの女房となる。源氏の血を引く者と見られがちだが、都落ちの際にはあくまで清盛の娘として毅然と平家一門に従う。やがて義経と再会し、壇ノ浦で生き残る秘策を託される…。

平時忠…大橋吾郎

たいらの・ときただ。時子の弟。「平家にあらずんば人にあらず」と言ったのはこの人。様々な政略を仕掛け何度か流罪の憂き目に遭うが、清盛の台頭と妹・滋子(建春門院)が後白河法皇に寵愛されたことで異例の出世もした。壇ノ浦にも生き残り、助命のために義経に娘を差し出したといわれる。

領子…かとうかずこ
むねこ。時忠の後妻。理知的だが主張が強すぎて、時に周囲との軋轢を生むことも多い。反面お役目には忠実な人。引き取った能子は所詮源氏の子、と何かにつけて辛くあたる。都落ち後は特に猜疑心を強くし能子を常に警戒、能子を炭小屋に閉じ込めたこともある。
池禅尼宗子…南風洋子
いけのぜんに・むねこ。清盛の義母で、彼も頭が上がらない存在。平治の乱後捕えられた頼朝の姿形が、自分の死んだ長男に似ていると言い出し、清盛に助命を嘆願する。

平頼盛…三浦浩一
たいらの・よりもり。清盛の異母弟で、母は池禅尼。母が頼朝の助命に一役買ったことから、平家没落後は都落ちに従わず鎌倉に招かれた。その背信がやがて彼をさいなむ。

平盛国…平野忠彦
たいらの・もりくに。清盛の家人(けにん)。先代・忠盛からの家人であり、長老的存在。

手古奈…上原美佐
てこな。もとは北条政子の侍女だったが、頼朝に接近され鎌倉を出奔。時子の侍女となる。

朝廷そして京の人々
後白河法皇…平幹二朗
ごしらかわ・ほうおう。鳥羽天皇の第四皇子。皇位継承順位は低かったのだが、激しい継承争いのなか幸運にも即位。まもなく長子・二条天皇に譲位し院政を開始。以降三十年以上、衰勢はありながらもその死まで朝廷政治の中心にあり続けた。平家・源氏という武家の台頭の中、自らは武力を持たない朝廷として、いかに生き延びるかということに智略の全てを注ぎ込んだ。ある時は清盛に、また義仲・義経に、そして頼朝に接近しては切り捨てる。すべては後白河の掌の中のゲームの持ち駒であるかのようだ。一方で信仰に厚く、遊びごとを好み、今様(当時の流行歌)を集成して「梁塵秘抄」を編纂したほか、朝儀の復興にもつとめ「年中行事絵巻」を作らせた。

丹後局…夏木マリ

たんごのつぼね。後白河法皇の寵姫。夫・平業房は後白河の近臣だったが、清盛による院政停止の際に解官・処刑された。夫の死後法皇の傍に上がる。以後法皇に適切な助言や示唆を与え、朝廷の地位を支え続けた。後白河が唯一弱音を吐ける相手でもある。

鼓判官・平知康…草刈正雄
つづみほうがん・たいらの・ともやす。後白河法皇の側近。鼓の名人であったことから「鼓判官」と呼ばれた。

以仁王…岡幸二郎
もちひとおう。後白河法皇の第二皇子。源頼政とともに反・平家の兵を挙げるが敗死。しかし彼の発した平家追討の令旨(りょうじ)が全国の源氏を動かすことになる。

うつぼ…上戸彩
幼い頃両親を亡くし鞍馬の里の農家の夫婦の養女になった。義経が鞍馬寺に入れられた頃に出会う。自分を遊女に売り飛ばすような酷い兄がいるが、その兄が義経をが襲ったことを知って、うつぼは心から兄を憎み義経への忠誠を誓う。その想いはやがて恋心に変わるが、それは終生報われることはなかった。それでもうつぼは義経につかず離れず、最期まで見届けることになる。

大日坊春慶…荒川良々
だいにちぼう・しゅんけい。うつぼの兄。幼くして両親を亡くし仏門に入れられたが、今や破戒僧。平家に雇われて、仲間の喜三太たちとともに義経を襲う。

お徳…白石加代子
おとく。京七条で、鎧武具に使う組紐などを商う老女。政変や夜盗、火事や飢饉や、魑魅魍魎が跋扈する都でしたたかに生きている。武具の商いから知れる武家の動向、そして昔面倒を見ていた孤児たちからの噂話。徳に集まる情報は多岐に渡る。清盛の幼い頃を知るほどで、清盛にもずけずけとものを言える関係である。今回のドラマは、時空を超越したかのような彼女の目線によるナレーションで語られる。     

五足…北村有起哉

ごたり。京の孤児。お徳に拾われ、働き口の世話を受ける。洛中を動き回っていたせいで、おのずと情報収集能力も備えた。また耳がよく、囁く声も聞き逃さず、口の動きだけで何を言っているか読むことも出来る。耳が弱り、またあまりに民の声が届かなくなった清盛を心配したお徳は、五足を「耳役」として清盛に差し出す。清盛の死後まもなく、彼の遺志を遂行する途中で命を落とす。

朱雀の翁…梅津栄
すざくのおきな。普段は好々爺然として、お徳や烏丸の押す押し車に乗っている。その実体は京を牛耳る闇の世界のボス。     

烏丸…高橋耕次郎

からすまる。京の町の孤児で、お徳に育てられ、今ではお徳や朱雀の翁を手伝っている。感情を滅多に表に出さないのが五足(ごたり)とは対照的。

覚日律師…塩見三省
かくにちりっし。鞍馬寺の僧。平家によって仏門に入れられた幼い牛若の精神面を育てることになる師。牛若はやがては寺に留まらず源氏の復興を担う者と感じつつ、鞍馬に送られてきた牛若少年を厳しく、時に優しく指導する。

あかね…萬田久子
吉次の女。もとは借上という金融業。吉次と知り合ってからは、吉次の京での仕事も手伝っている。吉次が不在の時は何人もの雇い人を動かす女傑。


奥州藤原氏の人々
藤原秀衡…高橋英樹

ふじわらの・ひでひら。奥州藤原氏三代目の当主。平泉を拠点として陸奥・出羽諸国に強力な支配を展開した。それはいわば独立国家とさえ言えるほどで、源平争乱の際も双方からの誘いにも動かなかった。若き義経を保護し、彼の青年期の人格形成を支えた「第三の父親」。義経追討令が出たのちも義経をかくまったが、秀衡の死により義経も奥州藤原氏も滅びていく。         

金売り吉次…市川左團次

かねうり・きちじ。奥州平泉の砂金商人。藤原氏の領地の砂金や鉱石、特産品を売買することで藤原氏の財力確保の一端を担う。奥州にとどまらず京、奈良、西国と各地にその人脈は広い。清盛の福原遷都の動きに平家が交易を独占するのではと危機を感じ、対平家抑止力を求めて源氏に接近する。吉次が目をつけたのは鞍馬山に送られた義経であった。
藤原泰衡…渡辺いっけい
ふじわらの・やすひら。秀衡の次男で、奥州藤原氏四代当主。義経が平泉に来た当初は敵視していたが、ある時義経に命を救われ、以来心を許しあえる関係となる。しかし父の死後、兄弟ともに義経を守れという父の遺言と、義経を差し出せという頼朝の命令との狭間で大いに揺れる。         

藤原國衡…長嶋一茂

ふじわらの・くにひら。秀衡の庶長子。西木戸太郎と称す。秀衡は國衡とその異母弟泰衡に、源義経を主君と仰ぐよう遺言したが、泰衡による義経謀殺を傍観したという。

藤原忠衡…ユキリョウイチ
 ふじわらの・ただひら。秀衡の末子。義経を最初敵視していたが、歳が近いこともありやがて同調する。  


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