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文化庁芸術祭・ドラマ10「透明なゆりかご」が大賞受賞

2018年度(第73回)文化庁芸術祭で、テレビ・ドラマ部門の大賞にドラマ10「透明なゆりかご」が選ばれました。また放送個人賞にドラマ10「女子的生活」主演・志尊淳さんが選ばれました。そしてラジオ・ドラマ部門では、特集オーディオドラマ 「73年前の紙風船」が優秀賞に選ばれました。
NHKの番組が大賞を受賞するのは11年連続で、放送個人賞の受賞は2007年度以来となります。


★テレビ・ドラマ部門

大賞:ドラマ10「透明なゆりかご」
2018年7月20日~9月21日放送(総合テレビ)各44分(最終回のみ45分)

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【番組概要】
町の小さな産婦人科医院を舞台に、ひとりの感性豊かな少女の目線で、“命とは何か”を問い、見つめてゆく物語。20~30代女性を中心に圧倒的共感を呼んでいる沖田×華の漫画作品を、安達奈緒子の脚本でドラマ化。出演:清原果耶、瀬戸康史、酒井若菜、水川あさみ、原田美枝子 他。幸せな出産ばかりでなく、中絶や母体死亡など産婦人科の“影”の部分にも向き合いながら、時に明るく、時に切なく、主人公たちの命への“祈り”にも似た想いをつむいでゆく。

【受賞理由】
本作品は産婦人科に見習いできたヒロインの視点を通して、そこが生命の誕生の場であると同時に喪失の場であることを突きつける。多くの医療ドラマに登場する、したり顔で命の尊さを語るような旧世代を排し、若い世代の院長、婦長、看護師らが手探りで本当のヒューマニズムに迫っていく姿を誠実に描き、これまでにない新しさを感じた。


★テレビ・ドラマ部門

放送個人賞:志尊淳(ドラマ10「女子的生活」の演技に対して)
2018年1月5日~1月26日 放送(総合テレビ)各49分

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【番組概要】
「体は男性、見た目は女性、でも好きになるのは女性」という“複雑な”トランスジェンダー・ヒロイン、みき。そんな彼女が、日常に潜む偏見や理不尽さを、毒舌たっぷりに、次々と吹き飛ばしていく、痛快ガールズストーリー。マイノリティーな題材を扱いながら、「好きなものを好きという」「なりたい自分になる」「今を大切に生きる」という、人として当たり前の願いの尊さを描く物語。 

【受賞理由】
LGBTという性的マイノリティーからテレビメディアというマジョリティーへの発信である。女性として現代社会を闊歩する男子は、それだけで旧来のテレビドラマを覆す。ヌーベルバーグ、ニューシネマと、いつの時代でも新しいドラマにはそれを体現する新しい俳優が生まれる。志尊淳はまさにその役割を見事にこなしたといえるだろう。


★ラジオ・ドラマ部門
優秀賞:特集オーディオドラマ 「73年前の紙風船」
2018年8月18日放送(FM)60分

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【番組概要】
73年前、日本は終戦直前に風船爆弾を米国本土に飛ばした。それは主人公の祖父とヒロインの祖母の秘められた過去につながっていた。2018年の平和な日本の夏を生きる若者達への賛歌であるとともに、1945年、悲惨な戦争の中で精一杯の青春を生きた若者達への鎮魂歌でもある物語。

【受賞理由】
戦中の風船爆弾製作に関わった祖父を持つ今を生きる主人公の恋物語と1945年の祖父母と祖父の恋物語が長い年月を経て重なり合うドラマだが、その時代の交錯が緻密に計算されていて秀逸だった。やや構成から物語を形成された感は拭えないものの、戦争を知らない世代への強いメッセージが物語に力強さを感じさせてくれた。


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