人気脚本家・木皿泉の伝説のラジオドラマの映像化 第3弾!
どうでもよいことでケンカしたり、くだらない妄想にふけったり、結論を出すまであちこち迷ったり…そんなちょっとした「人生の道草」がテーマとなったショートコメディ。
今回の物語は、魚屋さんでアルバイトをする青年とパートの年上女性が主人公の「魚屋ブルース」。
お笑い芸人になる夢に破れたアルバイトの青年・純平を賀来賢人、先輩パートの女性・富田を市川実日子という、今、一番ノリにのっている二人が演じます。
・二人の掛け合いは、息もぴったりでしたが、共演してみての感想は…
【賀来さん】
「市川さんは先輩ですが、とても天真爛漫な方で。二人で歌を歌うシーンは、演じていてとても好きなシーンになりました。二人だけの芝居なので、膨大な量のセリフでしたが、完全燃焼できた気がします」
【市川さん】
「今回、二人でずーっとしゃべっているのですが、なんというか・・ほぼ初対面のふたりで、富士登山に挑戦するような。そんな感覚になりました。賀来さんはとても頼もしい登山仲間でした。(笑)」
・また、木皿泉脚本作品については…
【賀来さん】
「『Q10』『昨夜のカレー、明日のパン』という作品をやらせて頂きました。登場人物がどの作品も可愛らしい、憎めない感じがして大好きです。日常的なことを喋っているだけなんですけれども、実は大事なことを話している…そんな二人の会話を楽しんで頂けるドラマだと思います」
【市川さん】
「木皿さんの作品は、『すいか』以来、15年ぶりです。今回の台本を読んだときに、どこかちょっと『すいか』のにおいがしたように感じ、嬉しく思いました。自分の中で言葉にならなかったようなことを、ぽっと言ってくれるので、木皿さんのセリフには、はっとさせられます」
週末の深夜、人肌の優しさを感じさせてくれる、そんな心温まる物語になっています。
【あらすじ】
舞台は街角の魚屋さん。元お笑い芸人で夢破れてここでアルバイトをしている純平と、年上のパートの富田さんで繰り広げるとりとめもない4つの物語。
「棒がいっぽん」
芸人になる夢に挫折した若いアルバイトの純平。バレリーナになりたかったという(今はそんな面影すらない)先輩パートの富田さんと、「子供の時の夢」の話に想いをめぐらす。
「富田さんの鍋」
もしも宝くじで3億円当たったら…と、妄想を繰り広げる純平と富田さん。純平は魚屋のオーナーになると言い、富田さんは鍋を持って逃げるというが…。
「クジ引き」
純平の相方が居酒屋でアルバイトをしていた。純平は相方に会わせる顔がないので配達に行きたくないという。仕方ないので配達担当をクジ引きで決めることになるが…。
「ドッペルゲンガー」
純平がアルバイトを休んでいる日、店に純平にそっくりの男が現れたという。その男は純平の双子の兄弟だという。しかし、純平には双子の兄弟などいない。その男の正体は!?
また、ほかにも、お馴染みマキタスポーツと加賀美幸子(声)による「口上」、
棋士・加藤一二三の「みちくさひふみん」も。盛りだくさんで楽しませてくれます。
ご期待ください!
『木皿泉劇場 道草』
【放送予定】
2018年5月12日(土)
BSプレミアム よる11時45分<29分>
【出演】
「魚屋ブルース」 賀来賢人 市川実日子
「口上」 マキタスポーツ
ミニコーナー「みちくさひふみん」 加藤一二三
天の声 加賀美幸子
【ドラマ演出】
佐々木詳太(「昨夜のカレー、明日のパン」ほか)
【「みちくさひふみん」ディレクター】
稲本祐子(「ニッポン戦後サブカルチャー史 」ほか)
【制作統括】
土居勝徳(NHK) 中山ケイ子(フジクリエイティブコーポレーション)