【出演者発表第4弾!】
1964年東京オリンピックの実現に向かって
“チーム・田畑政治”が奔走する!
星野源
外交評論家・ジャーナリスト 平沢和重(ひらさわ かずしげ)
ニューヨーク領事などを歴任後、外務省を退官。NHK解説委員になり、26年間にわたってニュース解説を行う。かつて日本へ向かう氷川丸の船内で嘉納治五郎の最期を看取った人物として、1964年オリンピックの開催地を決めるミュンヘンIOC総会で最終スピーチの大役を任される。妥協を許さない仕事人間だが、わかりやすい語り口とシブい雰囲気で“お茶の間のマダムキラー”の一面も。
松坂桃李
日本オリンピック委員会常任委員 岩田幸彰(いわた ゆきあき)
1956年、メルボルンオリンピックの団長であった田畑政治から懇願されて秘書になり、二人三脚のオリンピック人生が始まる。翌年、日本オリンピック委員会の役員に就任。持ち前の情熱と行動力でオリンピックの東京招致に貢献し、1964年の東京オリンピックを成功に導いた立役者である。頭脳明晰で、お洒落に背広を着こなし、いつもきれいな女性に囲まれている色男。愛称は“岩ちん”。
松重豊
東京都知事 東龍太郎(あずま りょうたろう)
もともとはスポーツ医学の草分けである医師で、日本体育協会会長やIOC委員を務めていたところ、田畑政治の熱意に押し切られて東京都知事に。1964年東京オリンピックの開催が決まるや“東京大改造”と銘打って首都高速道路をはじめとするインフラ整備にまい進し、“オリンピック知事”と呼ばれた。やさしく几帳面で周囲の信頼も厚いゆえに、難問ばかりが降りかかる。
小泉今日子
志ん生の長女 美津子(みつこ)
志ん生の長女にして、敏腕マネージャー。歯にきぬ着せぬストレート
な物言いでしばしば相手をたじろがせる。裏表のない性格で、頼りになるご意見番的な存在として、五りんや今松からも慕われる。
岩松了
第2代大日本体育協会会長 岸清一(きし せいいち)
学生時代は漕艇選手として活躍。ストックホルムオリンピック後の財政難にあえぐ大日本体育協会の立て直しに奔走し、嘉納治五郎の後を継いで第2代会長となる。自信家で厳格な性格だが涙もろい。
永島敏行
大日本体育協会副会長 武田千代三郎(たけだ ちよさぶろう)
内務省の官僚として、秋田・山口・青森の各県知事などを歴任。大日本体育協
会の副会長として、夢見がちな嘉納治五郎に対抗し、岸清一らとともに財政の立て直しに貢献する。「駅伝」の名づけ親でもある。
柄本時生
孝蔵の噺家仲間 万朝(まんちょう)
三遊亭小円朝一座の一員としてドサ回りの旅に出た際、孝蔵と知り合う。小円朝に反抗的な態度をとる孝蔵にいつも冷や冷やさせられるが、孝蔵を陰ながら応援し続ける。一度は廃業するも落語への思いが捨てきれない。
大方斐紗子
四三の祖母 金栗スマ(かなくり すま)
酒蔵の6代目だった夫亡きあと、息子の信彦一家とともに金栗家を守って
いる。ひ弱だった四三がマラソン選手としてたくましく活躍することを誇り
とし、ときに勇ましい歌で四三を鼓舞する。
ベンガル
京都帝国大学教授 田島錦治(たじま きんじ)
1912年のストックホルムオリンピックの開会式で、人数が少なすぎる日本選手団の体裁を整えるために、留学先のベルリンから嘉納治五郎に急きょ呼び出される。金栗四三らとともに、日本初の入場行進に加わる。
根岸季衣
田畑政治の母 田畑うら(たばた うら)
病弱な政治の長生きを願って水泳を始めさせる。兄の庄吉が急逝した際、家業の酒蔵を継ぐ覚悟を決める政治に、「やりたいことをやりなさい」と背中を押す。政治をオリンピックの道に進ませた恩人。
【作・宮藤勘九郎さん メッセージ】
『いだてん』は〝東京〟と〝オリンピック〟を見せる大河ドラマです。
執筆に取りかかる前から自分にもそう言い聞かせてきたし、第一話を見た今、
改めてそう感じています。
金栗四三さんが日本人として初めてオリンピックに出場した1912年から、
田畑政治さんが東京オリンピックを成功させた1964年までの東京。
街の変容ぶりから時代の流れが見えて来る。
何しろワープステーションに浅草と日本橋を作っちゃう気合いの入りよう。
見学に行くと、演出の井上さん始め、スタッフ一同、興奮して目つきがヤバかった。
誰も見たことない映像になっているのは間違いないです。
もちろん俳優陣も素晴らしく、主演の勘九郎くん、阿部くんは、まだ出番こそ少ないですが、
完全に金栗、田畑を掴んでいることが伝わって来ましたし、役所さんの嘉納治五郎、
たけしさんの志ん生はじめ、みんなチャーミングで魅力的。
日本人初のオリンピックへ向けての、はじめの一歩。とにかくワクワクしました。
年内に3分の2を書き終える予定なので「これは大河ドラマではない」
と仰る方々の意見に耳を貸すには時すでに遅く、これはもう覚悟を決めて、
ゴールまで突っ走るしかない。今そんな心境です。
【制作からのメッセージ 制作統括・訓覇圭】
第1話がようやく完成しました。『いだてん』が走り始めたのが2015年。題材を“オリンピック”にしたせいか、ちょうど4年の月日が流れました。いよいよ開幕です。改めて思う『いだてん』の魅力は、登場人物たちのキャラクターです。宮藤さんが描く人物は、一人一人が実にチャーミング。落語で“フラ”といわれるような、いわく言いがたい人間味がにじみでています。それを演じる俳優陣が素晴らしい!中村勘九郎さんのダイナミックな登場は圧巻。阿部サダヲさんのはじけっぷりは半端なく可愛らしい。役所広司さんは重石でありながら誰よりも軽やか。ビートたけしさんの高座姿は興奮ものです。そうした姿を通じて、登場人物をそして歴史を、より“身近に”感じて頂けると思います。星野源さん、松坂桃李さん、松重豊さんという豪華な俳優陣の待つゴール地点“東京オリンピック”を目指して、『いだてん』これからも走り続けていきます。
【演出からのメッセージ チーフ演出・井上剛】
このドラマは日本がオリンピックに初めて参加し、オリンピックを日本に初めて呼ぶ“初めて物語”。僕ら撮影隊にとっても日々“初めて物語”の連続で、明治・大正・昭和という時代描写や人物の描き方をみんなで悩みながら作っています。撮影では、四三の故郷である熊本でクランクインし、生家(実在です!)でもロケしました。夏にはストックホルムに行き、1912年にオリンピックが開催されたスタジアムでロケしました。初めてオリンピックに参加し、想像を超える体験をした四三たちの苦労とワクワク感をキャスト・スタッフ、皆が追体験することで、生き生きとした姿をカメラに収めることができました。今まさに「歴史が目の前にあらわれた!」と思えるような不思議な感覚でした。
日々とにかく宮藤さんの脚本の楽しさを大切にしながら、勢いがあるうちにどんどん撮っています。学校の授業では時間切れになりがちな近現代史ですが、今とつながっている時代の空気感と、そこに生きた人たちの熱い思いを感じ取っていただきたいと思います。
2019年 大河ドラマ 『いだてん~東京オリムピック噺~』
【放送予定】
2019年1月6日から(全47回・初回60分)
【制作統括】
訓覇圭 清水拓哉
【演出】
井上剛 西村武五郎 一木正恵 大根仁