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成海璃子さんに凸撃!「昭和元禄落語心中」ロングインタビュー その6

どもども、ドラマ部新人ADの渋谷はな子です!

「昭和元禄落語心中」第8回、ご覧いただきましてありがとうございます!
すっかり"渦中の人"となった小夏を演じる、成海璃子さんに、ガッツリお話
をお伺いしてきました✿


渋谷はな子
渋谷はな子:
ドラマ部新人ADの渋谷はな子です。
原作マンガを読まれた感想を教えて下さい。

成海璃子
成海璃子さん:
「落語」というものには、今まで全く馴染みが無かったのですけれど、落語を知らなくても楽しめて、とにかく面白かったです。この作品に参加できるということが、嬉しかったです。

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渋谷はな子
渋谷はな子:
小夏も落語を演じますが、どのように取り組まれましたか?

成海璃子
成海璃子さん:
原作の終盤に小夏が「寿限無」を演じるシーンがあって、「きっとドラマでも出てくるだろうな」と感じていて、実際その通りでした。それに第1回から、長くは無いですが小夏が落語をしゃべる場面があるので、「落語をやらなくてはならない」と覚悟しました。

本当にこれまでは落語とご縁が無く過ごしてきたので、まずは稽古をする以前に、寄席に何度か行かせていただきました。寄席という場所の空気感が、良い意味でレトロな感じ、昭和な感じがして魅力的で。何軒もの寄席が、昔からずっと続いていて、今でも元気に東京のど真ん中にあるっていうのが、とても素敵だと思いました。

渋谷はな子
渋谷はな子:
落語の稽古を始めてみて、いかがでしたか?

成海璃子
成海璃子さん:

難しいですね!落語は一人芝居に似ている部分があると思いますが、私は一人芝居も経験がなかったので、とにかくたったひとりでストーリーを進めていくのが、まず難しかったです。

あと、音源を聞いたり、お稽古をつけて貰っていても、やっぱり落語はほとんどが男の人が演じるものなので。そこが最初の頃はもう、「どうしたらいんだろう」って壁にぶつかっていました。例えば「死神」を演じるときに、女性の声でどう演じればいいのか、どうやって年老いた男性を表現すれば良いのか、などです。

ずっと落語指導の師匠方と「どうしたら良いんだろう」と、試行錯誤を重ねてきました。ひとつひとつ具体的に、例えば「ら行」を発音するときに舌を巻いた感じにしてみようか、とか。そうやって一つ一つ試して、稽古しているうちに、だんだんと理屈ではない感覚みたいなところで慣れていった感じです。

あと、他の出演者の皆さんも、みんなそれぞれに落語に取り組んでいるのは刺激になりました。第1回から、八雲が亡き助六の型で「野ざらし」を小夏に聞かせる場面があったり、寄席で与太郎がやる「出来心」を小夏が見る場面がありました。どれもすごく素敵な場面でしたし、岡田さんや竜星くんが落語に真剣に取り組んでいるのを見て、「みんながんばってる!あたしもがんばらないと!」って身が引き締まる思いでした。

落語に加えて、小夏はやがて出囃子などの三味線を演奏する下座(げざ)になる設定なので、三味線も稽古しています。

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渋谷はな子
渋谷はな子:
「小夏」は、どんな人だと思いますか?

成海璃子
成海璃子さん:
小夏は、父親の助六のことが、助六の落語がとにかく大好きなんです。でもその父親を子供の頃に事故で亡くしてしまって、助六の親友だった八雲に引き取られ育てられるのですけど、父親がどうして亡くなってしまったのか、その事故の真実を知らされずに大人になっています。そして、子どもの頃からの思い込みでずっと、「父が亡くなったのはとにかく八雲のせいなんだ」と、八雲のことを恨んでいます。ただ八雲のことを恨んで憎む一方で、小夏は落語が大好きだから、八雲の落語家として凄さももちろん分かっていますし、悪口を言いながらもどこか人間として認めているところもあります。八雲は小夏の保護者だし、ずっと自分を守ってきてくれている、本当の親代わりだということも感じているから、「憎む、恨む」というのも、実は八雲に甘えていることの裏返しでもあると思います。

そういうことを想像すると、小夏という人はきっと、子どもの頃からずっと複雑な心象風景を抱えていたんだと思います。八雲を憎まなくては、どこか生きていけないところがあって。でも八雲を憎みきれない、憧れている部分もきっとある。そして失った父親と同じように、落語というものを本当に心から愛していて。でも自分は女性だから、その頃の常識では「落語家になる」という選択肢は持つことができなくて・・・。

ずっと、解決しきれない問題を抱えて、葛藤している人生なんだと思います。

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渋谷はな子

渋谷はな子:
小夏を演じる中で、心がけたこと、印象に残っていることなど教えて下さい

成海璃子
成海璃子さん:
第1回で、小夏がちょっとだけ与太郎に「死神」を演じて見せる場面があります。

亡き父の助六は「死神」をこう演じていた、と再現して見せるんです。そこは、八雲の「死神」とは違って、「助六らしい感じ」を表現したいので、落語指導の師匠方と、「どうやったらちょっとだけ演じる中でも、助六らしさを出せるか」とかなり相談して試行錯誤しました。助六のスタイルは八雲とは真逆な魅力がなくてはいけないし、何よりその短い中に、小夏がどれだけ落語が好きか、どれだけ助六が好きか、そういう想いを映し出さなくてはいけない、大事な場面だったので、気をつけて演じました。

渋谷はな子
渋谷はな子:
第1回では、八雲に向かって「有楽亭助六は、お前が殺したんだ!」と叫ぶ場面が
強烈に印象に残りました。ドラマ全体のトーンを決めるような名演でした!

成海璃子
成海璃子さん:
「お前が殺したんだ!」というのは、小夏がずっと抱いてきた想いだと思います。そうやってずっと八雲を責め続けてきて、その叫びがもう、小夏の人生そのものみたいなものだったのだろうと思います。あのときに、カッとなって思わず出た言葉ではなくて、ずっと抱え続けて来た言葉だから、強い力を持ったのかも知れません。

ただ、本当に八雲が殺したのか、本当に八雲に責任があるのか、真実は誰も小夏に教えてくれなかった。だから「とにかく八雲が悪いんだ」という、すがりつきたいような感情がある一方で、「本当は何があったのか?真実を知りたい」という気持ちもきっと奥にあって。小夏の中では、ふたつが混ざり合っていて、もう、どう言葉にしていいか分からないような根深さがあったんだと思います。

あと、あの場面の撮影で「お前が殺したんだ!」と言って、与太郎に止められながらも暴れるのですけど、実はそのときに指を竜星くんの足に強くぶつけてしまって(笑)。しばらく痛かったです(笑)。

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渋谷はな子
渋谷はな子:
八雲と与太郎とのお芝居が多いと思いますが、岡田さん・竜星さんとの共演はいかがですか?

成海璃子
成海璃子さん:

八雲さんは、私が向き合ってる時代設定のときにはもう、大名人になっていて。なんていうか性格的にも本当に・・・憎たらしいですね(笑)。

岡田さんとは何度かお仕事をご一緒していて、仲良くさせて貰っています。今回は設定が親子くらい年齢が離れていて、岡田さんがはじめに特殊メイクした顔を見たときに「あ・・・確かに・・・おじさん・・・に見える」とは思ったんですけれど、お芝居で八雲を、岡田さんのことを、「じじい!」って呼んだりすると、実年齢はそんなには変わらないので、ちょっとおかしな気分になったりもします(笑)。

撮影現場で接していると、八雲の役を演じていて、ああいうメイクをいつもしているせいか、岡田さん自身がちょっと「おじいちゃん化」している気がします(笑)。「松田さん役の篠井さんとふたりでお話していると、なんだか落ち着く」と言っていました(笑)。第7回以降、最終回まで今後もっともっと老けていくので、岡田さんは大変だなあ、と思っています(笑)。

与太郎は本当にわかりやすくて、馬鹿なところもあるけれど、すごく一生懸命でまっすぐで「可愛いやつだなあ!」という印象です。

与太郎を演じる竜星くんは、実はお会いするのも初めてだったのですけど、「ほんとに与太郎みたいだなあ」と、すぐに思いました。すごく人懐っこくて、明るく屈託なく話しかけてきてくれて、与太郎のまんまのような人柄です。ぴったりだなあ、と思いながら楽しく撮影をさせて貰っています。

渋谷はな子
渋谷はな子:
最後にドラマの見どころを教えて下さい!

成海璃子
成海璃子さん:
物語そのものがすごく素敵で、出てくるキャラクターも本当に全員が魅力的です。あと今回、やっぱり出演者がみんな必死になってちゃんと落語をやっているので、それももちろん見どころです。

とにかく最終回まで楽しんでいただければと思います!

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渋谷はな子

渋谷はな子:
ありがとうございました!


というわけで、小夏役・成海璃子さんのインタビューでした!
小夏と与太郎の物語、これからますます楽しみですね!!!

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