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竜星涼さんに凸撃!「昭和元禄落語心中」ロングインタビュー その5

これまた、ドラマ部新人ADの渋谷はな子です!

「昭和元禄落語心中」第7回、ご覧いただきましてありがとうございます!
八雲・助六・みよ吉の悲しい「過去編」が終わり、第7回から待望の与太郎が再登場。

というわけで、与太郎役の竜星涼さんに、た~~~っぷりお話をお伺いしちゃいました✿


渋谷はな子
渋谷はな子:
ドラマ部新人ADの渋谷はな子です。
原作マンガを読まれた感想を教えて下さい。

竜星涼
竜星涼さん:
そもそも、落語というものにそこまで触れる機会があまりなかったので、落語家が出てくるマンガを読むことも初めてでした。読んでみると、物語の中に青春群像とか、友情とか、親子愛とか、とにかく人と人の様々な絆が描かれていて、とにかく読みやすかったです。それが第一印象です。

それから、ひとりひとりの登場人物がみんなキャラクターがはっきりしていて魅力的なので、これはきっとドラマ化してもとっても分かりやすく、見やすく、面白くなる!って、勘みたいなものですけれど、思いました。ただ、「自分がこの作品で与太郎を演じる」と考えた時には、武者震いじゃないですけど、こんなに面白いストーリーの基盤ができている作品に参加できるという喜びと、落語を演じるという大きな挑戦があるので、これは相当大変だ、という不安と、両方が頭の中に浮かびました。

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渋谷はな子
渋谷はな子:
与太郎はどんな人だと思いますか?

竜星涼
竜星涼さん:

こんなに色々な物事を受け止める、受け入れる事が出来る、大きな器を持っている人間ってなかなかいないだろうなあと、強く思います。

与太郎はきっと落語と、八雲と出会うまでは、自分の中心というか、核みたいなものが無かったんだろうな、と思います。そしてきっと落語と出会ってからも、与太郎はとにかく素直です。エゴが少ない、というのか。普通は自分のこだわりとか、そういうものが良くも悪くもあると思うんです。でも、それが与太郎には無い。あってもすごく少ない。その分、色々なものを吸収できて、その素直さが常人じゃないと思います。

そんな性格がきっと将来、八雲でもなく、助六でもなく、与太郎ならではの落語、というものに繋がっていくんだろうと思っています。実は原作も脚本も読んでいくと、どんどんどんどん、この物語は「与太郎の成長物語」なんだな、と思えてきて、わくわくしています。

渋谷はな子
渋谷はな子:
原作もドラマも、物語は与太郎が、刑務所から出て、何もない状態から落語界に入ってくるところから始まりますね。

竜星涼
竜星涼さん:
セリフでもあるように、刑務所にいる間に、「これまで自分が会った中でいちばん偉いと思った人」についていこうって思ったんでしょうね。刑務所の落語慰問会で見た「死神」が、与太郎の中でビビっと来たと言うか、自分の人生が大きく変わるような感じ方があったんだと思います。それくらいの衝撃を八雲師匠からそのときに受けてしまった。結局そういう直感みたいなものが、何でも始まりなんだと思います。

「かっこいい!」でも、「おもしろい!」でも、「なんかやってみたい!」でも。凄いものを見ると、人間ってやっぱりそれに惚れてしまうんじゃないでしょうか。そういう単純で強烈なことから、与太郎の人生が変わっていくし、物語が始まっていくんだと思います。

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渋谷はな子
渋谷はな子:
与太郎を演じる上で心がけていることを教えて下さい。

竜星涼
竜星涼さん:
与太郎の良さは、可愛げ、なんだと思います。

だからといって「可愛く演技をしよう」とは思っていませんけれど、与太郎の言動が全体的に、「こいつ可愛いな」とか「憎めないな」って見えて欲しいです。難しいところで、意図的にそうはしないけれど、そういう魅力が伝わってくれれば、僕が与太郎を演じる意味みたいなものが出てくるのかなって思っています。

やっぱりそういう可愛げのあるキャラクターがいないと、物語全体で切なさが強くなりすぎてしまうんじゃないか、と思います。この物語の良いところっていうのは、八雲みたいな人間がいて、その周りには色々な人間がいて、中には与太郎みたいな馬鹿みたいに明るい、何も分かってないけれどまっすぐな心意気だけある人間もいる。そういう彩りがあると、物語ってきっと面白いんだろうなと思います。

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渋谷はな子

渋谷はな子:
八雲師匠と小夏と関わることが多いと思いますが、ふたりのことはどう思いますか?

竜星涼
竜星涼さん:
やっぱり、芸を極めている人間っていうのは孤独なのかな、と。現実の世界でもそういう極限に居る人たちっていうのはどこか、自分との闘いだったり、孤独との闘いだったりの連続なんだと感じることもあります。そういう闘いの中にいて、生き様がぶれない八雲師匠というのは普通に考えたら、やっぱり凄い人だと思います。

だからきっと、与太郎の人生を変えてしまうような落語ができてしまう。他人の人生を動かせるような芸の力を持っているんだと思います。そんな八雲師匠を演じている岡田さんは大変なんだろうなあって思います。心身疲労していくんだろうなあって。

一方で小夏はすごく不器用な人だと思います。それが小夏という人の可愛らしさで。成海さんが演じているのを見ていると、本当に上手くそういう小夏を表現されています。一緒に芝居していると、不器用さとか、落語へのひたむきな愛情とかが、すごくキュートだなあと思いながら演じています。

渋谷はな子
渋谷はな子:
撮影現場の雰囲気を教えて下さい!

竜星涼
竜星涼さん:
僕は普段から岡田さんのことは「師匠!師匠!」って呼んでます (笑)。

みんなと笑いながら和気あいあいと楽しめていますし、僕も少しでもそういう良い雰囲気を支えたいです。今回はこういう役柄だということもありますし。与太郎の役をやるのだから、現場でも場を和ませる存在でありたいし、現場の空気は暖かい方が好きですから。小夏が与太郎に落語を教えながら、将棋の駒を投げつけてダメ出しをする場面があったんですが、成海さんはまったく遠慮も躊躇もなく駒を投げつけて来ます(笑)。そんなことが出来るくらい、とってもいい関係の撮影現場だと思います。

何より僕は、凄く与太郎を、そしてこのドラマを、自分の中で愛してしまっているので、本当に楽しくやれている。自分が自分で楽しんでいる、という感じです。だからきっと、そんな僕をみんなが迷惑がりながらも、受け止めて合わせてくれているんだと思います (笑)。
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渋谷はな子
渋谷はな子:
落語の稽古、落語家を演じるのはいかがでしたか?

竜星涼
竜星涼さん:
本当に恵まれているなあ、と思ったのは、与太郎がゼロから少しづつ落語が上手くなっていく設定だ、ということです。最初、与太郎は着物の着方も分からずに、落語の所作も知らない。僕も与太郎と一緒に徐々に上手くなっていけば良いんだ!というのはありがたいことでした。一方で岡田さんは、第1話から名人の設定ですから。名人に見えるように演じなければならない訳ですから。それは難しいだろうなあ、と思います。

稽古を始めるとき、最初は自分が変に固く考えてしまっていたところがありました。でもまず基礎を学ぶうちに、そういう固さは自然となくなりました。

基礎を学んで、そこから今度は演目ごとに内容を頭に入れて稽古していくのですが、稽古を一生懸命やっていると少しは言い回しが慣れてきて、おこがましいけれど多少は上手になってきます。そうなると「まったくの初心者である与太郎」の感じが薄くなってしまって。だから今度は、出来るようになったことを崩していく、出来ないように演じるという作業になってしまって(笑)、結構難しかったです。どうしても後年の、真打ちになるような与太郎、というゴールに向かって稽古していくので。でもそれを、「あ、このときの与太郎は、まだ上手く出来ないんだ」って計算して、ぎこちなく演じなくてはならないのが第1話では多かったです。

苦労もありましたけれど、落語を好きにもなりました。稽古を重ねて、少しできるようになると、誰かに「こんなの出来るんだよ」って、自慢じゃ無いけれど聞かせたくなります (笑)。

渋谷はな子
渋谷はな子:
落語を演じていて難しいなあ、と思うのはどんなところですか?

竜星涼
竜星涼さん:
1人で何人もの人物を演じ分けるのが難しいです。
4~5人が登場する演目もいっぱいありますから。

そういうときに、全部が同じような人物にならないように気をつけながら、でも一人一人の性格や持ち味を色濃く表現したい。そこは意識して稽古して、色々と教わりながら気を付けながらやっているんですけれど、常に難しいですね。
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渋谷はな子
渋谷はな子:
柳家喬太郎師匠をはじめ落語指導の方々との稽古はどんな感じでしたか?

竜星涼
竜星涼さん:
最初は目線の動かしだったり、落語を演じるための基礎みたいなことを教わりました。そのあとはもう本当に、分かりやすい正解というのは無いんだな、という感じでした。

人によりけり、それぞれのやり方次第なんだ、と感じる稽古でした。もちろん細かいこと、落語的なニュアンスみたいなことは、常に教わって、学び続けているんですけれど、そんなにガツンと厳しくダメだしを受けるような雰囲気ではなかったです。やっぱり与太郎の役ですし、割と僕なりの持ち味に託して、伸び伸びととさせていただいたんだと思います。

喬太郎師匠は、僕自身が落語を初めて知って、落語を面白がって、落語の魅力を感じているのを見ながら、与太郎という役を表現するにはそのまま突き進んだら良いのでは、と見守っていてくれた気がします。
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渋谷はな子
渋谷はな子:
最後にドラマの見どころを教えて下さい!

竜星涼
竜星涼さん:
最終回の10話まで、映画や演劇では描けないくらいの長い、深い物語で、原作の魅力をさらに増幅できていると思います。僕自身、原作マンガで好きだった細かい部分を、ドラマとしても表現できているなあ、と演じながら感じることもあります。

キャスト陣はみんな、この作品に出会えて良かったと思っていますし、みんなが挑戦しています。覚悟を持ってやらなければ中途半端な作品になってしまう、とても魅力がある物語です。みんなが一生懸命、でも楽しく、何かしらか新しい自分を目指して挑戦しているのを感じていますし、自分もその中に居れることが本当に幸せです。そういう作品は、きっと見て下さる皆さんにも伝わるのではないかと思います!

更にこの作品は、当然ながら落語のシーンもいっぱい入っています。

落語に興味が無かった人もきっと、単純にストーリーを楽しんでいるうちに、気がついたら、「寄席に行ってみようかな」っていう気持ちにきっとなると思います。そのくらい熱い、色々な人間のドラマが織り込まれている作品ですので、老若男女問わず、沢山の方に見て貰いたいです。

渋谷はな子

渋谷はな子:
ありがとうございました!


というわけで、後半の物語の核となっていく、与太郎役・竜星涼さんのインタビューでした!
引き続き、「与太郎の成長物語」にご注目下さい!!!

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