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【凸撃インタビュー】『デジタル・タトゥー』タイトルバック&ポスターの謎に迫る!

毎度おなじみドラマ部新人・渋谷はな子 ✿ です。

高橋克実さんと瀬戸康史さんのタッグが<ネットの闇>に切り込む土曜ドラマ『デジタル・タトゥー』お楽しみいただけてますでしょうか?

今回は『デジタル・タトゥー』の世界を彩る、タイトルバック&ポスター制作チームに凸撃してきました!


■  華やかで不気味な <ネットの世界> をビジュアル化

渋谷はな子 はな子:

本日は、土曜ドラマ『デジタル・タトゥー』タイトルバック&ポスターを制作された、佃ディレクター、藤井カメラマン、岡田デザイナーにお越し頂きました。どうぞよろしくお願いします。

今回のタイトルバックやポスターは、視聴者の方から「ドキッとした」という声もあがっていますが、どんなコンセプトで作られたんですか?
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(写真左から、藤井光永カメラマン、佃尚能D、岡田成生デザイナー)

渋谷はな子 佃D:
『デジタル・タトゥー』は、ユーチューバーとか、カリスマブロガーとか、一見華やかに見えるネットの世界に潜む「闇」や「恐ろしさ」を描いたドラマなので、おどろおどろしいだけじゃなくて、パッと見はキレイだけど、不気味な世界をタトゥーで表現してみようと――。

渋谷はな子はな子:
高橋克実さんや、瀬戸康史さんが裸なのは??

渋谷はな子佃D:
ひとたびネットで叩かれ始めると「丸裸にされるゾ!」っていう・・・まんまですね (笑) テレビは分かりやすさが大事です w

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■ テスト撮影を重ねて作り出した<光と影>のこだわり

渋谷はな子はな子:
藤井カメラマンは、そのコンセプトを受けて、
どんな所にこだわって撮影されたんでしょうか?

渋谷はな子藤井カメラマン:

光と影ですね。
ポスター写真って通常、被写体をキレイに見せるために、影を抑えて撮ることが多いんです。が、今回は敢えて!暗い部分は暗く、明るい部分は明るく撮りました。

渋谷はな子 はな子:
ハイコントラストってことですね!(←最近覚えた)

渋谷はな子 藤井カメラマン:
それが、違うんです (笑) 
通常、陰影をつけると、コントラストがキツイ絵になってしまうんですが、今回は陰影はしっかりついているけど、光と影を滑らかなグラデーションで出すという・・・

渋谷はな子 佃D:
何十時間もシュミレーションしましたよね。

渋谷はな子 藤井カメラマン
そうなんです、撮影本番前に自分のスタジオで3日間。
モデルさんに来てもらってテスト撮影をしながら、
照明を細かく調整して絶妙なラインを探りました。

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■ 侵食していく自然をモチーフに タトゥーをデザイン

渋谷はな子 はな子:
そして、藤井さんが撮影した人物の体に刻まれるタトゥーをデザインしたのが、岡田デザイナーですね。

渋谷はな子 岡田デザイナー:
はい。僕は、デザイナーというより本職は「画家」なんですが・・・

渋谷はな子 佃D:
今回、最も難航したのが、タトゥーなんですよ。

「デジタル・タトゥー」って一体どんなタトゥーなんだ?!!と。アフリカンなプリミティブなものから、東洋の曼陀羅まで色々検討した中で、最終的に、シンプルな自然をモチーフにしようと思いました。

渋谷はな子 はな子:
それは何故ですか?

渋谷はな子 佃D:
まず、キレイだから (笑) モノトーンの人物に映える、色が欲しかったんですよね。

そして、インターネットのメタファーなので、増殖したり絡みついたり、広がっていくもの。例えば、ツタとか木の根っことか。ジワジワと侵食していくモチーフを探していくと、「自然」に行きつきました。

渋谷はな子 はな子:
それを岡田さんが絵にされたんですね?

渋谷はな子 岡田デザイナー:
難しかったですよ!
古今東西のタトゥーを調べましたが、自然モチーフのものってあまりなくて。これはもう、自分の画風でとりあえずいっぱい描いてみようと。
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(岡田デザイナーがたくさん描いてみたスケッチや原画の一部)

渋谷はな子 岡田デザイナー:
描いていく中で、枯れ枝が首筋に入ると血管のように見えるとか、赤い花が血のように見えるとか、異色の組み合わせによって、新たな意味が生まれて来ることに気づきました。

渋谷はな子佃D:
幾何学的な形じゃなくて、有機的かつランダムな動きの出るタトゥーを・・・と思ったときに、にじみを活かした岡田さんの水彩画が合うんじゃないかなーと。

渋谷はな子 岡田デザイナー:
燃える無茶ぶりですね~ (笑)

渋谷はな子 佃D:
クリエイティブ
ですね~ (笑)

■ 顔の見えない<普通の人>たちの怖さ

渋谷はな子 はな子:
エンディングの最後に出てくる、
子供たちのカットも怖さがありますね?

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渋谷はな子 佃D:
今回のドラマでは描かれませんが、ネットやスマホの世界は、良くも悪くも、子供社会にも深く入り込んでいるので。タイトルバックでは、そこも描こうと。

渋谷はな子 岡田デザイナー:
最後に描き上げたのが、子供の腕からスマホに流れ込んでいく「蜘蛛の巣」でしたね。

渋谷はな子 佃D:
「WEB」っていう英語の、そもそもの意味は「蜘蛛の巣」なんですって。ホント、一度絡みついたら逃れられないですよね・・・。

渋谷はな子 藤井カメラマン:
タイトルバックは、絶妙に顔が見えないように撮るのも難しかったですね。

渋谷はな子 佃D:
そうそう、顔の見えない「普通の人たちの怖さ」というのも、重要なコンセプトでした!

渋谷はな子 はな子:
土曜 夜9時からのOAでは、その辺りにも注目して
エンディングまでしっかり見たいと思います!
本日はありがとうございました!


藤井光永 (ふじいあきなが):フォトグラファー
大手化粧品会社 の社員フォトグラファーを経て独立。
飲料水メーカーの広告写真などを数多く手がけ、
読売広告大賞 最優秀賞など受賞。写真だけでなく、
劇場長編映画の撮影監督も務める。


岡田成生 (おかだしげお):イラストレーター / 画家
美術大学でグラフィックデザインを専攻後、映画ポスター
雑誌・書籍の表紙絵、
プロジェクションマッピングの原画
などを手掛ける。NHKスペシャル、クロ現+の
番組内
アニメーションの作画も担当。


佃尚能 (つくだひさのり):映像ディレクター
「ゲゲゲの女房」「浪花の華〜緒方洪庵事件帳〜」
「放送博物館危機一髪」他のドラマ演出。
「真田丸」「西郷どん」「ひよっこ」「64」他
タイトルバック映像のクリエイティブ・ディレクター。

「デジタルタトゥー」番組ホームページ


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