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美術に込められた思い 松雪泰子&神木隆之介「心の糸」

美術に込められた思い 松雪泰子&神木隆之介
「心の糸」

11月27日(土)放送のドラマスペシャル「心の糸」は、耳の聞こえない母とピアニストを目指す聴者の息子の、純粋で激しくも深い親子の絆と愛情の物語。ろう者である母親・玲子を松雪泰子さんが、その息子・明人を神木隆之介さんが演じています。注目は・・・






松雪泰子さんと神木隆之介さんの共演!
ろうの母親役として今回初めて手話に挑戦した松雪さん。一方、神木さんは、母親の強い期待である「ピアニストになること」と自分の生き方の狭間で葛藤する役どころを演じています。(ちなみに、松雪さんのNHKドラマ出演は19年ぶり!)

美しい見事な手話で語る松雪さん!
生まれついてのろう者である玲子のセリフはすべて手話。1か月にわたる猛特訓の甲斐あって、その手話の素晴らしさは必見!

ショパンとリストの曲を弾く神木さん!
明人は「ピアニストを目指す高校生」ということで、神木さんは手話だけでなくピアノレッスンも!厳しい特訓の成果は、ドラマの中で発揮されています!







そして、もうひとつ注目してほしいのが・・・・

ドラマ本編を彩る美術セット!
放送では何気なく映っている大道具や小道具にも、美術スタッフのこだわりと仕掛けがあります。その中から今回は、松雪さんと神木さんが演じる親子の住む家、永倉家のセットをちょっとだけご紹介。これを知ればドラマをさらに楽しめること間違いなし♪
ではさっそく、美術担当の竹村幸二さんが語る「心の糸」セットに込めた思いをチェック!

狭いながらも奥行き感のある、味わい深い永倉家
ドラマスペシャル「心の糸」美術担当の竹村です。
「心の糸」の美術的お仕事をいくつかご紹介しながら番組に対する思いをお伝えできればと思います。

今回のメイン舞台となる永倉家。実際のロケ地になったのは、石川県小松市にある平屋が並ぶ市営住宅の一角。そこに建っている築47年の一軒家を中心に、玲子の情報源となる町内掲示板を設置し、窓を壁で塞ぐなど所々飾り込みを行いました。

永倉家の間取りはとても狭いのですが、スタジオでは、「狭いながらも奥行き感のある味わい深いセットに作り込む」のが今回の一つのテーマ。
スタジオセットではロケ先の一軒家の玄関や出窓部分などを再現していますが、架空の部分もあります。ひとつは小さな庭。そこには、シンボルマークとしてもみじの木を設置しました。また、特徴を出す為に庭先に白いテラスを設けて奥行きをだす等の工夫もしています。実際のロケ地にはこの庭や白いテラスは存在しません。これはあくまで、美術的な作り込みの作業です。

そして、築47年という年月による味わい深さを表現するため、経年変化による壁の汚れや雨ジミを施しています。明人の部屋(ピアノのある部屋)には、古いけれどもその分磨かれてツヤのある幅広の板を床に敷きました。

玲子の性格を伝える小道具たち
小道具部分でも設定にあわせたこだわりがあります。母と子、二人だけ永倉家の生活は決して裕福ではありません。玲子は物を大事にし、物もちもよいはず・・・。そこでよく手入れされた古い和家具を設置しました。その中に洋小物や観葉植物といった一見ミスマッチとも思えるアイテムを、バランスよく取り入れることで、玲子のセンスの良さを表しています。

また、彼女の几帳面なところも伝わるように、編みかけの毛糸のモチーフなどで生活感を出しながらも、整理整頓がされているというような工夫も。
こういった永倉家の暮らしぶりが感じられる空間に、劇中で重要な役割を果たすグランドピアノを置く事で、全体としてリアリティが生まれ、そこに役者が入ることで初めてセットとして完成しました。

画面の隅々に至るまで気を配って作り込んでいますので、そのあたりまでご覧になって頂ければ、美術スタッフとして嬉しい限りです。

ドラマがリアリティを持つのは、美術スタッフの苦労もあってこそ!
美術セットに込められた、さりげない仕掛けと思いにもぜひご注目ください。
ドラマスペシャル「心の糸」は11月27日(土)夜9:00から総合テレビにて放送予定です。
番組HPでは、ドラマの紹介動画も掲載していますので、是非ご覧ください!

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