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さらば若き日々―。そして激動の時代へ・・・ 「坂の上の雲」第2部スタート

さらば若き日々―。そして激動の時代へ・・・
「坂の上の雲」第2部スタート

日本の青春期、明治。その激動の時代を懸命に生きた人々の姿を描き好評を得た「坂の上の雲」の第2部が、いよいよ来月12月5日から放送開始します。昨年放送された第1部では、主人公・秋山真之(本木雅弘)、その兄の好古(阿部寛)、そして幼なじみの正岡子規(香川照之)、その妹の律(菅野美穂)の若き日の姿を追い、さらにその後それぞれの道を歩みはじめたというところまで描かれました。第2部では、その彼らの前に、激しい「時代」という大きな波が打ち寄せてきます。


友との別れ
1902年、日本はイギリスと日英同盟を結び、ロシアとの戦争を決意します。国力が何倍もあるロシアとの戦争は、日本にとって文字通り国の存亡をかけるものでした。その対ロシア戦の最前線に立つことになった真之は、激務に追われる日々のなかで、親友の子規を、そして同僚の広瀬を次々に失っていきます。真之の人生にとっても、最大の試練の時期かもしれません。しかし、真之の心はくじけることなく、彼らの思いを胸に、自らに託された使命に向かっていく・・・・・。

そう、第2部のテーマは、「友情」です。

この第2部の放送を前に、マスコミ向けに試写が行われました。その時、記者の皆さんに上映されたのが、第7回「子規、逝く」でした。実は、第2部の最初の放送は、12月5日の放送の第6回なのです。この回は、イギリスのポーツマス港やロシアのエカテリーナ宮殿など、歴史的な建造物での撮影を敢行し、その華麗で迫力のある映像がふんだんに登場します。この豪華な映像も見てみたいところですが、2部のテーマを考えると、やはり、第7回で正解です。


真之と子規、今生の別れのシーン。
もう二度と生きて相まみえることがないと悟り、思いのたけをぶつける子規、静かに受け止める真之。二人を見ていられずに思わず席を立つ律・・・。
病床の子規は、最後まで「生きる」ことを語り続けます。死にゆく人に「生きる」ことを語られると、どうしていいかわからない。なんとも言えず切ない・・・。思わず、自分の「生きる覚悟」を鑑みて、申し訳ない気持ちにすらなってくる。様々な感情がないまぜになり、涙がこぼれてきます。

「真之と子規」永訣のシーンに吹き込まれた命
菅野「香川さんの背中をさすると、背骨が浮いているんです。手にその感触が直に伝わってきて。そして心の奥底から、台本にない感情が湧き起ってきました。」

このシーンの撮影にあたり、香川さんは5ヶ月かけて体重68キロから51キロに減量。医療指導の先生が、香川さんのあまりのやつれぶりをみて、おもわず「本当に病気になった!?」と心配されたほど。
菅野「そうまでして自分を追い込み、子規になり切るための香川さんの覚悟、執念が、子規の俳句に対する執念に重なって見えて、目が合わせられないくらいでした。」

そんな、香川・子規の思いを、全身で受け止める本木・真之。

菅野「この真之と子規のシーンでは、二人が双子のように見えたり、恋人同士にも見えました。私には本木さん、香川さんとこんな風に演技の相撲はとれないなァと思っていました。二人の信頼関係に感心すると同時に嫉妬もしましたね(笑)。生き証人として同じシーンにいられたことが嬉しい」
菅野さんの「恋人にも見える」という言葉に納得。二人の間には、何人たりとも入り込むことができない、深く、濃密な空間が横たわっていて、においたつ色気さえ感じられました。

「縁側の向こうは明治」子規庵のセットにも注目
このシーンで、もうひとつ注目したいのは、子規庵のセットです。恥ずかしながら子規庵がセットと言われるまで、全然気がつきませんでした。
子規庵には、病床の子規の無聊を慰めるために庭一面に草花を植えていました。今回スタジオに再現された庭は、その草花が夏の陽の光を浴びて眩しいほどに輝いていて、本木さんをして「命の光を放っていた」と言わしめるほど。香川さんもこの子規庵には「すごく後押しされた。目の前にある庭が、つくったものだとは思えなかった。あの縁側の向こうは完全に明治なんです。」

若き日々との決別
子規の死は真之にとって、確実に一つの時代の終止符になりました。幼なじみであり、明治という新しい時代・国家に胸躍らせ勉学に励んだ友、青春時代を共に過ごし夢を語り合った仲間。その子規の人生が今まさに閉じようとしている・・・若き日々との決別の時でした。
子規が逝ってしまい、より一層、自分の使命を強く感じたのかその後の真之の表情がまた変わったようにも見えます。
一方で、子規の妹・律も新しい人生の局面を迎えます。これまで、子規が大きく彼女の世界を占めていたところに、ぽっかりと穴があいてしまうのです。しかし彼女は泣き暮らすだけでは終わらず、ちゃんと自分の道を歩み始めます。その姿には、どんな事があっても人生は続く、続けなければいけない、という覚悟が見てとれました。

年末は幕末から明治へとドラマがつながる!
待ち遠しい放送は、総合では12月5日(日)スタート。「龍馬伝」の最終回翌週です。 主演の本木さんからの見どころは・・・

本木「『龍馬伝』と時代が絡んでいる要素もあるので、その辺の時代の「におい」を記憶に残しつつ番組を見ていただけると、より味わい深いものになると思います。また、律をはじめとした原作ではあまり描かれていない女性たちの動きも良く見えてきます。その辺にも注目してご覧下さい。」

龍馬が夢見た日本、真之たち明治人が背負った日本。当時の人々の生きざまを見る事で現代を生き抜く力がもらえそうです!

「坂の上の雲」第1部(1~5回)第1回の再放送は・・・
【総合】11月20日(土)19:30~21:00
【BShi】11月13日(土)22:00~23:30
第2回以降の放送予定は番組ホームページにてご確認ください。(※変則的です)

「坂の上の雲」第2部(6~9回)は総合テレビで12月5日(日)スタート!
毎週日曜午後7時30分~9時です。また、BShi(デジタル衛星ハイビジョン)では、11月28日(日)から1週間先行放送!こちらは毎週日曜の午後5時30分~7時です。

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