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『だれか、やりたくないって断ってくるかと...』 「空想大河ドラマ 小田信夫」制作秘話!?

pic_edrec_170209.jpg大好評放送中の「空想大河ドラマ 小田信夫」。
Twitterでも物凄い反響で、スタッフ一同驚いています。
NHKの看板番組である大河ドラマを、全力投球で自らパロディーにしてしまうこの企画。すんなりと生まれて、すんなりと撮影できたのでしょうか?
他人事ながらちょっと心配になってしまうドラマ制作の裏側を、中村高志プロデューサーと、大原拓ディレクターにうかがいました!


編集部:
あちこちから言われていると思いますが、深夜なのにコメディ、そして時代劇。すごい企画ですよね。どうしてこの形になったのでしょうか?

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中村高志プロデューサー(以下、中村P):
それは、脚本の前田司郎さんが書きたいと言い張ったから…(笑)。
最初は「ネプチューンだし、現代で1シチュエーションのコントみたいなものがいいかな」と想定していたんです。前田さんにも「時間も予算もありません」と説明していたのですが、もう前田さんの気持ちは固まっていて…。

編集部:
しかも、時代劇!

中村P:
そうなんですよ。前田さんを翻意させようと説得したんですが、逆に説得されちゃいまして…。

編集部:
説得されちゃったんですか(笑)。

中村P:
まあ、たしかにセットは別の時代劇のものを使い回せばいいし、合戦シーンもパスしたりすれば、予算は抑えられるかなと。ただ、それでも時間が足りないのが問題でしたね。時代劇は準備に時間がかかるので、そこはネプチューンさんとスタッフに頑張ってもらって、めいっぱい撮影スケジュールを詰め込んで、何とかクリアしました。

k-taiga2_4.jpg合戦を見ているシーン。

編集部:
今回のスタッフは皆さん、本物(?)の大河ドラマ経験者ばかりなんですよね?

中村P:
はい。僕と大原ディレクターは『軍師官兵衛』で一緒に仕事していますし、撮影や照明、音声、それに美術スタッフも、みな大河ドラマの現場で活躍しているスタッフと制作しています。正直、ひとりくらいは「やりたくない」って断ってくるかと思ったんですけど…。

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大原拓ディレクター(以下、大原D):
僕は最初に脚本を読んだとき「盛り上がりはないけど、逆にそれが面白い」って思いました。他のスタッフもけっこうノリノリでしたよ(笑)。

編集部:
なるほど。誰も反対しなかったんですね。

大原D:
そうですね。むしろスタッフ側は一切おふざけなしで、真剣にドラマとして作り込もうと張り切っていました!

編集部:
その張り切りがあったからこそ、大河ドラマのような映像に仕上がっているわけですね。

中村P:
そして、僕たちが本気で作り込めば作り込むほど、このドラマは面白くなるんじゃないかと思っていましたね。

大原D:
そうそう。スタッフ全員、真面目に真剣に、そして楽しんで作りました。

編集部:
熱い現場だったんですね!
そして、ネプチューンさんの演技についてはいかがでしたか?

k-taiga2_5.jpg小田家家臣団!

大原D:
泰造さんは役者さんだし、ちゃんと仕上げてきてくれるだろうと思っていました。名倉さんも朝ドラで味のある演技を見せてくれています。ただ唯一、ホリケンさんだけは、どうなるか読めなく…(笑)。

編集部:
それはたぶん、視聴者の皆さんも同じ気持ちだと思います(笑)。

大原D:
ところが蓋を開けてみると、ホリケンさんの表情がすごくいい。役者さんには出せない空気感があって、凄みもあって。演出していて、純粋に「スゲーな」と思いましたよ!

中村P:
ネプチューンみなさんは、すごく真面目でしたね。バラエティではホリケンワールド全開ですが、ドラマに取り組む姿勢は驚くほど真剣でした。しかも、3人がすごく仲が良くて。撮影現場の雰囲気はとてもよかったですね。

大原D:
やりたいようにやるホリケンさんを、役者経験の豊富な泰造さんがフォローして、それを名倉さんが見守りつつ、上手く2人の間に入っていくんですよ。普段のネプチューンさんの関係性がそのままドラマの中にも出ていると思いますね。

中村P:
3人がお互いに「頑張れ」とか「頑張ろう」と声を掛け合っているのも、何だか微笑ましかったです。

編集部:
楽しそうな撮影風景が目に浮かびますね。それが、観ている側にも伝わってくる気がします。

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中村P:
そうですね。視聴者の皆さんに、今回のドラマがどう伝わるのかは、制作側としてすごく気になっています

編集部:
けっこうどころじゃない冒険的な企画ですからね。

大原D:
「何だこれ?」と思う人もいるでしょうし、「よくわからない」という人もいるでしょう。どういうリアクションでも、酷評でもいいので、ご感想や、ご意見を聞きたいです。

編集部:
映像のクオリティが高いので、尺の半分くらいまでコメディだと気づかない人もいるのでは…(笑)。

大原D:
それはそれで、アリです(笑)。

編集部:
途中で「あっ、これコメディやん!大河ドラマとちゃうやん!」と気がつくのも、楽しみ方のひとつというか、笑いどころということですね。

では最後にあらためて、ドラマの見どころを教えていただけますか。

中村P:
うーん、「ここが見どころです!」というのが、すごく言いにくいドラマなんですよね(笑)。私としては、観終わった時に「何か、ちょっと面白かったな」と思ってもらえたら、うれしいです。

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大原D:
そんなに一生懸命見なくても、多少、会話を飛ばしても、たいして影響はありません。大爆笑はしなくても、クスッと笑えると思います。

観なくても害はないし、見逃してもあまり悔しくないドラマです(笑)。でも、寝る前にちょっと見て、クスッと笑って、すっきり気持ちよく眠れる、睡眠導入剤のようなドラマです。期待していただければ。

中村P:
あっ、見どころを思い出しました。それはやっぱり、ネプチューンの3人の演技ですね。一人ひとりの演技もそうですが、3人揃ったときの相乗効果がすごくいい。ネプチューンならでは、というお芝居を楽しんでください。

編集部:
そういえば、先日の記者会見でホリケンさんが「続編をやりたい」とおっしゃっていましたが…。

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中村P:
ホリケンさんがどこまで本気かわかりませんが(笑)、こういうチャレンジは、またやってみたいですね。なにはともあれ、連続4回、ご覧いただけると嬉しいです。


…山場や盛り上がりはあんまりないけれど、クスッと笑えて、記憶に残って、なぜかもっと見たくなる。そんなコメディ時代劇「空想大河ドラマ 小田信夫」。

毎週土曜日、夜11時35分から絶賛放送中です!!!!

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