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「それはそれで、ひとつの恋の成就」 福士誠治さんに聞く 忠臣蔵の恋~四十八人目の忠臣~

pic_edrec_161216.jpg討ち入り、そして、きよの新たな戦い。
「忠臣蔵の恋~四十八人目の忠臣~」は、物語の折り返し地点を迎えます。
前半のクライマックスにさしかかった今、礒貝十郎左衛門役を演じる福士誠治さんは、十郎左衛門ときよとの関係をどう見ているのか。
幸福、不幸、悲恋、それとも…?


編集部
「四十七士を演じられて、何か思うことはありましたか」

福士誠治さん
「僕の演じる礒貝十郎左衛門だけでなく、この時代の人はみな、ピュアですよね。忠義でも愛でも、まっすぐに信じるものがあって、そこに対して迷いやブレがなく、とても素直。そして自分ではない、誰かのために生きている。命をかけられる大切なものがある。これってすごく美しくて、生きがいのある人生だと思います。生き方だけじゃなく、死に方にも美しさと潔さがある。ある意味、うらやましいとも思います」

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編集部
「今作は女性目線の忠臣蔵ということですが…」

福士誠治さん
「赤穂浪士の討ち入りというのは、日本の歴史のなかでも突出した事件で、日本人なら誰もが知っているような話。それを女性の視点から描くという今作は、やはり物語が新鮮です。四十七士はいわば脇役ですから、『忠臣蔵』の描き方として、とてもめずらしいと思います」 

ichioshi_161221_2.jpg編集部
「気になる、きよと十郎左衛門の恋ですが…」

福士誠治さん
「男女の恋愛はいつの時代にもあるものですが、今とは違うもどかしさにキュンキュンしますね。赤い糸を結んで待ち合わせをするとか、いつかこの現代であえてやってみたいなと思います(笑)」

編集部
「二人の恋の行方、結末を知っているだけに切ないですね」

福士誠治さん
「乗り越えるものがあると恋愛は燃える、なんてよく言いますが、きよと十郎左衛門の場合は、乗り越えるべきものが、大きすぎる。皆さんご存じの通り、死という別れを迎える恋ですが、成就しなかったかと言えば、僕はそうではないと思っています。十郎左衛門は死ぬまできよを愛し続けていましたので、それはそれで、ひとつの恋の成就と言えるのではないでしょうか。きよとしても、十郎左衛門のために生きていくと決めているわけです。これも、恋の成就と言える気がします。幸せや成就をどう考えるかは、その人次第。少なくとも、十郎左衛門は幸せだったと僕は思います」 

ichioshi_161221_3.jpg編集部
「討ち入りを終えて、四十七士が去ってゆきますが…」

福士誠治さん
「四十七士がこの世から去った後は、きよが大奥へ入り、その中でどう生きていくかが描かれていきます。ガラリと雰囲気も変わって、もうこれは、海外ドラマで言えば、シーズン2です(笑)。きよは、本当に何でもできる凄い子ですが、大奥という女の戦いの場でますます強く、たくましく成長していきます」 

ichioshi_161221_4.jpg編集部
「きよに惚れ込んでいますね!」

福士誠治さん
「きよが将軍でいいよ!と言いたくなるくらい(笑)。そんなきよを空の上から見守る十郎左衛門としては、そうですね…『もう、忘れろ』と、言ってあげたいですね。浅野家や四十七士にこだわらず、自分の人生を歩いてほしいと思うんです。視聴者のもみなさんも、時代に流されず、必死に生きて戦うきよを、十郎左衛門とともに、見守ってほしいですね。人が一生懸命に生きる姿は、とても美しいと思います」

→「忠臣蔵の恋~四十八人目の忠臣~」番組ホームページへ


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