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主演:長谷川京子 ✕ 原作:小田ゆうあ 母だって、妻だって、女なんです! 『ふれなばおちん』スペシャル対談

主演:長谷川京子 ✕ 原作:小田ゆうあ
母だって、妻だって、女なんです!

『ふれなばおちん』スペシャル対談

触れられただけで、恋に落ちてしまう...。
そんな危うい恋が密かに始まりそうな、火曜夜11時15分のBSプレミアム。
人気ドラマ『斉藤さん』の原作者である漫画家、小田ゆうあさんが描く"主婦の純愛"を長谷川京子さん主演でドラマ化。アラフォー主婦のリアルな恋愛に揺れ動く絶妙な心理描写に、共感する同世代女性が急増中なのだとか。
そこで、ドラマの核をなす、主役と原作者のお二人に、大人の純愛についてたっぷりと語り合っていただきました!

 


小田ゆうあ(以下、小田):
この漫画がドラマになるとは思ってもいなくて。それに、あんな汚い役をこんなにキレイな女優さんに演っていただけるなんて...。

長谷川京子(以下、長谷川):
いえいえ、とんでもないです。原作を読ませていただきましたが、主人公の夏は、子どもが二人いて自分と環境が似ているので、共感する部分もたくさんありました。龍とのプラトニックなやり取りはとてもくすぐったく感じましたけど、すごく面白いと思いました。

小田:
ありがとうございます。でも、環境が似ているとは言っても、長谷川さんは夏のようになりふり構わないのではなく、きっとお家でもキレイになさってるのでは? 今日お会いするまで、ジーンズ姿さえ想像できませんでした。

長谷川:
ジーンズくらい履きますよ(笑)。それに、普段家にいる時はジャージとか動きやすい格好ですし。ママ友さんたちの方がキチンとキレイにしていて、断然オシャレなんです。

小田:
えー、本当ですか? 長谷川さんがエプロンをすると、オシャレなカフェの店員さんにしか見えないんじゃないかと(笑)。

長谷川:
そのあたりは衣装合わせの時にいろいろと(笑)。原作の夏と私とでは、年齢も体型も違いますが、それでも、見た目だけでなく、夏と私が自然に溶け合うようになればいいなと思いながら、演じています。

小田:
原作の夏に寄せる工夫をしてくださっているんですね。まさか、靴下を足先だけつっかけて履く夏を、そのまま再現していただけるとは。

長谷川:
夏の世帯じみた雰囲気とか、自分のことより家族のことを最優先する姿を、演技も含めて表現していければ、と思います。そうした中にも、どこか可愛らしさのある女性にしたいとは思っています。

小田:
ますますドラマが楽しみです。長谷川さん自身は、夏のように、主婦でありながら夫以外の男性に恋をする、ということをどう感じましたか?

長谷川:
正直、とてもリアルなお話だと思います。やっぱり、妻になっても、母になっても、女性として見られたい気持ちはありますよ。けれど現実は、髪型を変えても夫はなかなか気づかなくて、息子の方が先に気づいて褒めてくれたりします(笑)。

小田:
長谷川さんでもそうなんですか!

長谷川:
私も子どもが一番だし、お互い様な部分はありますけれど(笑)。夏の恋は、倫理的にはあってはならないことですが、家族への愛と龍への恋心は絶対的に違うもので、それは、絵空事だとは感じません。

小田:
原作を描いている時、「恋と愛は違う」というのを言い訳にしていないか、と何度も自問自答していました。婚姻関係にある場合、愛はひとつであるべきだし、ひとつしか選べないと思っています。

長谷川:
夫婦として添い遂げると誓ったことは全うしたいと個人的には思いますが、女優としては、いろいろな役を理解したいし、いろいろな愛のカタチがあるだろうと。

小田:
その考え方、男前です(笑)。でも実際、龍のような存在が現れたら、どうしますか?

長谷川:
イマドキの若い人は、恋愛にあまりガツガツしていないから、龍のように女性にこなれていないでしょうし、あんなに積極的に、情熱的に向かってきたりはしないでしょう、きっと。

小田:
たしかに、龍はガッツリ肉食系ですからね(笑)。むしろ現実では、女性のほうが積極的ですよね。だとしたら、逆に旦那さんに浮気の影を見つけてしまったら、どうします?

長谷川:
うーん...、深く詮索はしない、というかできないタイプですね。たぶん、見なかったフリをするかも。

小田:
私は、しつこくキビシく追求するタイプです(笑)。詮索していいことがないとわかっていても、感情に負けてしまうだろうなと。

長谷川:
傷つきたくないんですよね、結局。だから、ほじくりだすよりそっと蓋をしてしまいたくなるというか...。

小田:
自分自身もでしょうが、やはり家庭がすごく大切だからこそ、という気持ちもありますよね。それでも私は、感情に負けてしまいそうですが(笑)。

長谷川:
私個人は、夏の夫である義行の気持ちはよくわかります。逆に、莉絵の行動は理解できないですね。子どもを置いていくことはありえないです。

小田:
子どもって可愛いですからね。

長谷川:
本当に! 今は二人ですが、子どもはもっとほしいと思っているくらいです(笑)。

小田:
もっとですか! でも、女優さんというお仕事と家庭を両立するのは、大変じゃないですか?

長谷川:
なんとかなるだろうって(笑)。ママ友さんたちとも助けられたり、助けたりできますし。それに、子育ても仕事も、シンドイと思ったことはないんです。むしろ、子どもがいることで新しい世界が開けた気がしています。

小田:
子どもが第一な長谷川さんには、夏のような恋は無縁でしょうか。

長谷川:
実際にするかどうかは別として(笑)、恋をしたい気持ちはありますよ。このドラマには、そういう主婦の妄想(笑)と言うか、あったらいいなと思うことがたくさん詰まっていると思います。

小田:
そう言っていただけるとうれしいですね。子供の頃とは違って、もう、無邪気な恋ができない年代なんですが、大人のプラトニックが成立できたかなと。

長谷川:
手をつなぐまでもいかなくて、指先がちょっと触れ合っただけでカッと熱くなるようなピュアな恋愛が、もうこそばゆくて(笑)。

小田:
でも、そういう純なやりとりが、アラフォー世代の主婦にとって「あったらいいな」なんだと思うんですよ。

長谷川:
そんな時代はとっくに過ぎたはずなのに。改めて、純愛をかみしめるように経験していく夏が、何だか羨ましくなってきました。

小田:
龍は夏の生活の中にどんどん入り込んできて、遠慮なく火をつけていきますからね。

長谷川:
恋が動き出して、回を追うごとに、夏と龍は危うく切なくなっていくんですよね。

小田:
私の中で、夏と龍の恋は一生に一度のもの。二度はないので...。

長谷川:
だから、あのラストに繋がるわけですね。私自身、漫画を読んで思わず「えーっ!」と叫んでしまった結末。

小田:
皆さんを驚かせてしまうかも・・・とドキドキしつつ、私自身もドラマを楽しみたいです。

長谷川:
夏の心に寄り添って、一緒にときめいてほしいですね。

<完>

原作:小田ゆうあ先生 1983年、『君を夏へつれもどす』で漫画家デビュー。代表作に、観月ありさ主演でドラマ化された『斉藤さん』など。現在は『月刊officeYOU』(集英社クリエイティブ刊)で『ふれなばおちん』のスピンオフ作品を連載中。

「ふれなばおちん」番組ホームページ


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