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オンナミチ 片瀬那奈×北沢バンビ(原作) 女のホンネ対談

オンナミチ
片瀬那奈×北沢バンビ(原作)
女のホンネ対談

8月4日からスタートするプレミアムよるドラマ「オンナミチ」。
未来からタイムスリップしてきた自分と二人三脚で、あまりにも幸薄(サチウス)な人生を軌道修正していく、ファンタジーコメディ(?)です。
今回は主演の片瀬那奈さん、原作者の北沢バンビさんにご登場いただき、番組のみどころや、ドラマを通じてわかった女の人生・女のホンネについて、語り倒していただきます!

 


番組の磯プロデューサー(以下、プロデューサー):
完成したドラマをご覧いただいて、いかがでしたか?

北沢バンビさん(以下、北沢):
原作を大切にしてくださっているのが伝わってきました!
あと、おばちゃんのセリフで原作にないものがあったんですけど、おばちゃんは自分より年上の存在なので、私ではまだ書きたくても書けないようなセリフだったんです。ちょっとジーンときましたね。

片瀬那奈さん(以下、片瀬):
20年後の自分が突然やってきてあーだこーだ言われる、ファンタジーみたいなドラマですけど、現実と向き合わされている感じもしますね。オバチャンの言ってることは正論だし、図星だし、自分にカツを入れられている気がして。
演技も、なんだかすごく自然にできました。

プロデューサー:
とはいえ難しい役なので、片瀬さんじゃなきゃ出来なかったかもしれないですね。

片瀬:
いちばん難しかったのは…原作にはないんですけど、水をよく吹くところ(笑)
第1話ではオバチャンにクッションでバシーンと叩かれて水を吹くんですが、実際やってみると、強く叩かれないと吹けないんですね。でも、下品にならないように気をつけました。

プロデューサー:
失敗したり、悩んだりしながら成長していく梨花の姿に、女性として共感できるところはありましたか?

片瀬:
仕事とか、環境とか、人それぞれ違いはあると思うんですが、みんな梨花と似たようなことで悩んだりしてるんですよね。今に追われて時間をなくしたり、女だからどうのこうの、年齢がどうのこうの、結婚はどうのこうのと言われたり。
ものすごく仲の良い人だったらわかりますけど、そう親しくもない人に「そういえば結婚とかってしてるんですかー?」とか言われると、すっごい腹が立つんですよね(笑)

北沢:
さらりと言われるとね!
言われた瞬間は「別に…」って感じなんだけど、夜になって「なんか落ち込んでるな」って思って、原因を考えたら「あっ、昼間のあれだ」ってなる。

片瀬:
子供がどうしても欲しいのに出来ない理由がある人もいるし、結婚ものすごくしたくても出来ない理由がある人もいるし。そういうのを軽々しく聞いてくる人はロクなもんじゃない!

北沢:
怒ってる(笑)
でもわかります。いまを一生懸命頑張っている女性が沢山いますけど、結婚しなきゃいけない、子供産まなきゃいけない、っていう空気がまだ残っていて、言葉では言わないけど、何かしらプレッシャーを受けてるんですよね。だからこの作品を、恋愛が全て、結婚が全てっていう着地点にはしたくなかったんです。

片瀬:
「オンナミチ」はそっちに逃げないんですよね。だからとっても共感できるんです。

北沢:
人生、自分の決断次第じゃないですか。

片瀬:
「そういう意見はわかる。わかるんだけど私はそうじゃない」みたいな葛藤が梨花にはあって、私はすごく共感できました。梨花は、現実をちゃんと見てる子なんだなって。

北沢:
梨花は、女に嫌われるようなキャラにはしたくなかったんです。だからといって、単にオトコっぽい、みんなに好かれるキャラにもしたくなかった。

片瀬:
わかります。本当に愛されるキャラだと思います。

北沢:
それが片瀬さん、すごくちゃんと出ていて。
「もう嫌いになれない、こんな人」って!(笑)

片瀬:
梨花って、純粋に、幸せになって欲しいって思えるキャラクターなんですよね。
ガムシャラなわけでもなく、ちゃんと立ち止まって反省もするし、落ち込むし。
だけどちゃんと現実を見ていて、やらなくちゃいけないことはしっかりやるし。
だから、最終的には幸せになってほしいなって。

北沢:
梨花にとっての幸せってなんだろう、って、描いていてすごく悩みましたね。
結婚じゃないし、子供でもないし。恋愛がうまくいくとかでもないし。だって、人生はそれだけじゃないから。
片瀬さんは、そういうところを絶妙に演じてくれたんじゃないかなと、ドラマの後半を楽しみにしてます。

プロデューサー:
試写を見た女性スタッフからは、かなりウケがよかったですね。

北沢:
だってねえ。こんなきれいな人が迷ったり…。

プロデューサー:
水吹いたり…(笑)
現場でも、自然体で気取らない演技をやっていただいて。マネージャさんが「スチールに困る」(写真が撮りにくい)って言ってました。

北沢:
片瀬さんが気取らず、ナチュラルに演じてくださっているの、すごい伝わりました。
だからこそ、静止画になると「なんだその顔」っていうのがあるんでしょうね(笑)

プロデューサー:
話は変わりますが、ダメ元彼のマサオは実在の人物なんですよね?

北沢:
そうですそうです。モデルがいます(笑)

プロデューサー:
先生の元恋人で、バーテンダーの学校に行くところまで同じなんだと聞きました。
そうすると梨花は、先生と半ば一体のキャラクターなんですか?

北沢:
そんな~。一緒にしたら片瀬さんが嫌がりますよ(笑)

片瀬:
いやいや(笑)
でも、私も梨花と同じような恋愛をしましたよ。10年くらい前だったかな?

北沢:
そうなんですね。
ダメ男と長く付き合っちゃうって、今からすると「なんでだったんだろう」って思いますよね。

片瀬:
なんていうか、渦に入っている時はうまく行動できないんですよね。
もう無理だな、お別れしたほうがいいんじゃないかな、って思っても、2年半くらい言い出せなかった。別れたいの「わ」が言い出せないんです

北沢:
あと、その都度その都度、ちょっとした相手の良いところを採り上げて、自分への言い訳にしちゃう。これがあるから頑張ろう、これがあるから頑張ろう、そうやってズルズルと…。

片瀬:
自分にとってマイナスだってわかっていても、相手との関係を断ち切って、ゼロにするのはすごく怖いんですよね。この生活が無くなる、まっさらになるっていう感覚。

北沢:
その先がちょっと想像つかないんですよね。

片瀬:
でも、思い切って断ち切ってみたら、まーーーーこれが、スッキリするんですよね(笑)

北沢:
であ、ゼロでも大丈夫なんだ、って思えた時に、スゴイ楽になれる。
その「ゼロ」を怖がってみんな迷走したりするんですけど、女性って見えない・わからないってことが、一番不安なんじゃないかなあ

片瀬:
「ぜんぶ無くなるよりは今の方がマシかな」とか思っちゃうんですよね。

プロデューサー:
マサオは罪作りですね!
僕らは男なのでピンとこないんですけど、マサオの魅力ってのはどういうところにあるんでしょうか?

北沢:
マサオの魅力…まぁ、憎めないってところは確実にあるでしょうね。
でも、マサオみたいな人っていっぱいいます。
実際そういう人と会ってきました。まあ、あれもひとつの才能なんですよ(笑)

プロデューサー:
才能!?

片瀬:
だって、あれはキャラ勝ちですもん。難しい話じゃなくて、アレをして許されるか許されないかなんです。許されなかったらとっくに別れてるだろうし。 許せるとなると「でも、私しか知らない良いところがあって」とか思っちゃう。

北沢:
だめんず、ですね(笑)

片瀬:
そう、なんと言われようともそう思っちゃう。
他人が客観的に見ると、悪いところしか見られないから簡単なんですけど、ずっと一緒にいる恋人なら、良いところもいっぱい見ているわけで。それこそ、恋愛って二人にしか分からないものですからね。
結局、ダメな男と付き合ってるからダメな女、という単純な話ではないと思うんです。女性を輝かせてくれる男なら、マサオを選んでも正解だと思う。

北沢:
マサオ、すごく良いキャラだと思いますね。あとドラマ版では、マサオを通じて梨花の成長がハッキリ見えるところに、とても感動しました。

プロデューサー:
裏話ですが、マサオは1話で退場する予定だったんです。でも、マサオと梨花の関係を考えると、1話じゃ語りきれないな、ということで、2話以降も出てきます。

北沢: ゾンビのように…蘇ってくる。

片瀬: ちょいちょい出てくる(笑)
じっさい、梨花の人生設計には、マサオが重要な役割を果たしますよね。

北沢: 梨花が「自立しなければいけない」と思うきっかけみたいなものが、マサオから来てるという。
「私が頑張らないと、この人もダメ」っていう、思い込みのきっかけっていうのがすごくよく出ていたとおもいます。
「しょうがないよねー」って、見ていて思いましたもん。こりゃしょうがないよーって。

※おばちゃん(渡辺えりさん)は書き割りです。

プロデューサー:
さっき片瀬さんが「ゼロになるのが怖い」と言っていましたが、おばちゃんもマサオとの付き合いを「怖いし、寂しいだけや」って言っていましたね。

北沢:
あのおばちゃん、切なかったですね。とにかく、切なさがスゴイ出ていました。

プロデューサー:
おばちゃんのしみる台詞は、北沢先生のセリフをモチーフにして考えています。

北沢:
ありがとうございます。おばちゃんのセリフ、なかなか難しかったんです。
おばちゃんならここでどう話すかなって、考えながら描いていました。自分だったら、こんな偉そうなこと言えないです(笑)
あと、脚本を若い方と、おばちゃんに近い年代の方とで書いてくださったと聞いたのですが、だからバランスが良いのかなあと試写を見て思いました。
さっきも言いましたが、自分には「これは作れなかったな」っていうセリフがあったので。

プロデューサー:
あとは、渡辺えりさん自身が持つ説得力。

北沢:
えりさん、説得力ありますよね。顔にもう説得力がある。
切なさ、喜怒哀楽が顔だけで伝わるから、涙しそうになりましたよ。
1話から2話にかけて、二人の結束が自然に強くなりますよね。台詞で説明したりはしないのに、行動でそれがスッと伝わってくる。ああ、この二人もう仲良しなんだなって。

片瀬:
変な言い方ですが、撮影にあたって、これといって努力したことはないんですよね。

北沢:
言葉とか、段取りでやれるものではないでしょうね。

プロデューサー:
自分自身と会話するという演技ですから、なかなか難しいですよね。

片瀬:
方向性は違っても、結局は「山口梨花」っていう自分自身なので、私はこっちから行く、私はこっち側から、みたいな空気感みたいなものが、普通のドラマとは違うんですよね。同じ人物を全く違う人が演じるっていうのは、いままでなかったです。

北沢:
ふたりとも細かいところまで可愛くって、見ていてニヤニヤしちゃいました。

プロデューサー:
そうだ。えりさんから片瀬さんと先生に、伝言があったんです。
「ドラマの後半に、かなり強い台詞がありましたよね。あれは、自分自身に言う台詞だから、強く言ったんですよ。あれで良かったかな?」って。

片瀬:
そうですよね。自分に言ってるんですもんね。

北沢:
私もえりさんみたいに、容赦なく言っちゃいます。

片瀬:
細かい話はできませんが、あのシーン、後悔の念が強いですからね。同じ思いをしてほしくない、友達だって無くしてほしくない、結婚もしてほしい、みたいな、自分への思いがこもっているシーンですよね。自分に出来なかったことを、自分に言うわけだから、どうしても強くなっちゃいますよ。

プロデューサー:
「だからあんたはダメなんや」って…。

北沢:
残念っていう気持ちと、切なさがいっぺんに出てくるんですよね。
渡辺さん、すごいなあ。

プロデューサー:
そうだ。北沢先生がタイトルを「オンナミチ」にした狙いを聞きたいです。

北沢:
私、「まんが道」っていう漫画が大好きなんですよ。

プロデューサー:
藤子不二雄(A)さんの名作ですね。

北沢:
なにかを一生懸命その道に向かってやっている、女の道。でも漢字だと雰囲気が固いし、パクリになっちゃうので、オンナミチ。最近のマンガは長いタイトルのものが多いですけど、誰にでも、簡単に読める短いものがいいなって思って。

プロデューサー:
さっきもチラリと出てきましたが、女性はこうあった方がいいとか、そういう道ではないわけですよね。

北沢:
無いです無いです。そういう目線では全く描いてないんです。
なにかを訴えたいとか、これをやってほしいとか、そういうのは無いんです。
それをやっちゃったら、ただの上から目線の説教話になっちゃうと思うんで…。
それよりも、白か黒か、勝ちか負けかで物事を決めるでのはない、そんな話にしたいなと。

プロデューサー:
なるほど。

北沢:
自分で決めて、自分で選択することで、はじめて納得できるっていう。みんなそうじゃないですか。

プロデューサー:
放送前なので言えませんが、「決断」「考える」「成長する」というキーワードで物語が終わりますよね。

片瀬:
私的には、このドラマの最後の最後で、一番得たかったものが得られたんです。だから、すごく納得できる終わり方でした。

プロデューサー:
ありがとうございます。
最後に、視聴者のみなさまにメッセージを…!

北沢:
「オンナミチ」はキャラが本当に濃いマンガですが、皆さん漫画から飛び出してきたかのように、熱演してくださいました。マンガとドラマを併せて見ていただくと、2倍面白いと思います。是非よろしくお願いします(笑)

片瀬:
一生懸命働いて、プライベートも充実させたい。
でも、やることが毎日たくさんあって、考えることもいっぱいあって…。
そんな女性に見てほしいドラマです。
いろんな「やり方」のエッセンスが入っているので、迷っている時に背中を押してくれる、今を楽しく生きるアドバイスになる作品だと思います。
「オンナミチ」を見て、楽しい人生を送ってほしいです!


人生、自分の決断しだい。
だけど恋愛が全て、結婚が全てという着地点には逃げない…。
そんな女の人生とホンネが詰まったドラマ「オンナミチ」。
放送まであと少し、ぜひご期待ください!

8月4日(火)放送開始!
BSプレミアム 毎週火曜 夜11時15分から
出演:片瀬那奈、渡辺えり、徳重聡、市川由衣、小野ゆり子、合田雅吏、羽場裕一、金田明夫 ほか

「オンナミチ」番組ホームページへ


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