編集部イチオシ

えっ、町名主(まちなぬし)って? 木曜時代劇「まんまこと~麻之助裁定帳~」

えっ、町名主(まちなぬし)って?
木曜時代劇「まんまこと~麻之助裁定帳~」

7月16日スタートの木曜時代劇「まんまこと~麻之助裁定帳~」(連続10回)。
時代劇ではあまり見かけない「町名主」が主人公のミステリードラマです。
「裁定帳」とあるので主人公は裁判官のように思えるのですが、だとすると「大岡越前」や「遠山の金さん」など、江戸町奉行との違いはなんなのか、という話になります。
そんなわけで、聞いたことはあるけどあんまりよく知らない「町名主」の仕事について、ここで簡単にご紹介しちゃいます!


■市役所兼警察兼消防兼税務署兼裁判所!?

町名主について理解するためには、まず江戸の政治について学ぶ必要があります!
...といっても、長々とした話ではありません(笑)。
意外にも、江戸は住民自治が進んでいた町で、かつ町単位に細かく分割されていました。
ちょっと乱暴に言えば、区役所がないかわりに、町単位で役所がある感覚ですね。
そこで町人の代表として、徴税や戸籍事務、警備、消防、福祉、争いごとの調停などを取り仕切っていたのが「町名主」なのです。

ドラマの主人公・高橋麻之助は、神田八カ町で代々町名主を務める高橋家の跡取り息子。
つまり、神田八カ町の市役所兼警察兼消防兼税務署兼裁判所の跡取り息子(?)という感覚ですね。そんなわけで、ドラマでは麻之助自らが事件を調べ、調停を行っているのです。

■えっ、裁判はお白洲でやるんじゃないの?

時代劇を見ていると、いわゆる 「お白洲」 のシーンがよく出てきます。
裁判官であるお奉行様の前で、被告と原告が座ってお沙汰を待つ...見事なお裁きで無事解決...という アレ ですね。
しかし江戸の町では、基本的にお白洲で裁かれるのは(現代でいうところの)刑事事件で、住民同士の争いごと、つまり民事事件が持ち込まれるケースはまれでした。たいていの民事事件は町内で解決できるシステムになっていたのです!

住民同士のトラブルが起こると、まず家主が仲裁に入ります。当時の家主は単なる大家さんではなく、店子(たなこ。借り手のこと)の管理に責任を持ち、町名主の指示で町政にあたる、保護者兼民生委員のような存在です。よく聞く「大家と店子は親子も同じ!」という言葉には、こういった背景があるわけですね。
その家主が話しても解決しなければ、町名主が出てきて調停にあたります。それでも解決しない場合には、最終的にお白洲に行き着く...というシステムになっていたのです。
なので、町名主は現代でいうところの、家庭裁判所のような役割だったのですね。

■ドラマの第1回は「父親探し」!

木曜時代劇「まんまこと~麻之助裁定帳~」、第1回は父親探しの事件です。
「あなたの子どもができた」と言う商家の娘。
身に覚えはないという男。
父親はいったい誰なのか、麻之助は調査と推理、そして人情で真相に迫ります。
高橋家の放蕩息子・麻之助が繰り出す名裁き。ぜひご覧ください!

...というわけで、ザックリとした説明でしたが、町名主についてご理解いただけたでしょうか?
古いようでモダンな江戸の町。そこで起こる、どこか現代にも重なる事件。
新感覚のミステリー時代劇に、どうぞご期待ください!
7月16日(木)、よる8時からスタートです!!

木曜時代劇「まんまこと~麻之助裁定帳~」公式ホームページ


☆NHKドラマ 編集部イチオシ!☆【→記事一覧へ

ページトップへ