編集部イチオシ

中山美穂さん『プラトニック』を語る!

中山美穂さん
『プラトニック』を語る!

大好評放送中のプレミアムドラマ「プラトニック」。
皆様からの「もっと知りたい」「もっと感じたい」というご要望にお応えして、主演の中山美穂さんに独占インタビューを試みました!
放送中の今だから言える、あんなこと、こんなこと。
役づくりについて、堂本剛さんについて、野島伸司さんの脚本についてなど、みなさんが聞きたいこと、イチオシ編集部が全部聞いてきましたよ!


編集部:
母親であることと、女であることの葛藤。沙良は難しそうな役柄ですね。

中山美穂さん:
難しい役柄でした。沙良には、心臓疾患を抱えた娘もいます。ずっと入院している、心臓疾患を抱えた娘を看病する...そういう生活はなかなか想像できないですよね。望月沙良という女性を演じるにあたっては、母親であるという以上の、何かを表現することが求められていたと思います。

編集部:
娘を救うためなら何でもやろうとする、鬼気迫る母親としての沙良ですね。

中山美穂さん:
そうですね。沙良が置かれている状況はとても大変です。脚本を読めば、文字の上では理解できるんですけど、自分がもし、その状況に置かれていたらと考えると、少し想像したくらいでは、役になりきれませんでした。
撮影中、沙良はどんな気持ちで生きていて、どんな気持ちで沙莉の看病をしているんだろうかと、ずっと考えていました。なので、役作りのうえでのハードルはあったと思います。

編集部:
その役作りのために、何か勉強や工夫をされましたか?

中山美穂さん:
病気の子どもを看病している知人がいたので、まず彼女と話しました。そして、彼女たちの様子をよく見ました。彼女たちのひたむきな姿から、想像したり、感じたりして、沙良の役柄が出来ていきました。
それから、医学的なことも知りたいので、スタッフの方に資料を揃えてもらいました。
実際にこういう病気があって、こういう治療をしなければ、命の危険にこう繋がるとか、そういうことを......。

編集部:
心臓移植のお話ですから、そのあたりの学習も大変ですね。
第1話では、沙良の表情の変化が魅力でしたね。入院している娘の前では笑顔の母親、でも自宅に帰ると、娘の前では見せない表情に変わりました。そのおかげか、「誰か心臓をください」という、日常では想像もできない書き込みをする、音のない、静かなシーンがドラマチックなものになりました。

中山美穂さん:
あのシーンは、脚本を読んだ時点ですごく感じるものがありました。母親として、娘のために、純粋に突き進んでいるんです。でも客観的には、とても恐ろしい行動をしているのかもしれないですよね。沙良も、精神的にピークに来ているでしょうから...。
なので撮影のときも、「どういうふうに仕上がるんだろう」と、すごくドキドキしていました。

編集部:
このドラマは、短い台詞に込められている情感がすごいですよね。

中山美穂さん:
撮影に入る前から、脚本をずっと読んでいました。野島伸司さんの脚本を演じるのが、とても、ひたすらに楽しみでした。演じているときも何というか、変な言い方ですけど...とても高揚している状態でしたね。重たいシーンの連続なんですけど。

編集部:
自殺サイトに書き込みをするシーン以外にも、高揚するシーンはありましたか。

中山美穂さん:
やっぱり、青年を演じる堂本剛さんと出会うシーンですかね。川べりの、美しい夕日のなかで...。

編集部:
沙良が青年を追いかけて行って、折り鶴をお互いに差し出す...。

中山美穂さん:
そうです。絵的にも、とても美しいですし、なにより2人の関係を象徴していますよね。
そうして青年は沙良に「女性だと思っていました」と言葉をかける...。

編集部:
2人の出会いのシーンでは、中山さんは背中だけでお芝居をされていましたね。娘を助けたいという気持ちと、青年は何者なんだろうという不安の気持ちとが、背中に現れているような感じでした。

中山美穂さん:
そうですね。その前の、カフェで待ち合わせるシーンでも、沙良は背中だけでしか青年を感じてないんですね。だから、青年から何か得体の知れないものを、感じ取って、感じ合っていると思うんです。

編集部:
背中の演技って、工夫なさるんですか?

中山美穂さん:
演技をする上で、360度どの方向から見られても良いように、いつも意識しています。
けれども沙良に関しては、とにかく演じるだけです。なるべく、作り過ぎないようにはしているんです。でも、自然体というのとは少し違って、私が演じたままの女性が、沙良として、皆さんの前に現れてくればと思っています。

編集部:
堂本剛さんと競演してみての感想は、いかがでしたか。
しかも、名前のない青年。名前のない相手役は初めてでは?

中山美穂さん:
そうなんです。相手に名前がないというだけで、こんなにも演じるのが難しいのか...と痛感しました。
青年には名前がない。だから堂本さんという人物が、青年というキャラクターに、少し入ってしまうんですね。
優しくて明るい堂本さんですが、沙良を演じる上では、普段からミステリアスな堂本さんでいてくれると、助かります(笑)

編集部:
堂本さんが演じるミステリアスな青年は、自殺志願者ではく、死を覚悟した青年だった。
そして青年は「合理的でしょう」と言いますね。
この「合理的」というセリフは、青年の口から何回も出てきます。野島さんのセリフ廻しの面白いところですね。中山さんは、野島さんのセリフの使い方をどう感じられましたか。

中山美穂さん:
長いセリフがいくつかあるのですが、一つの一つのセンテンスが全部、同じテーマで繋がっているわけではないんですね。長いセリフに、たくさんのシチュエーションとか、意味が込められているんです。そのへんはすごく、野島さん独特のものを感じます。演じるのは難しいんですけど、見ている人は面白いだろうな、と感じますね。

編集部:
センテンスとセンテンスの、間の取り方ですよね。言葉で言っていることと、行っている仕草が違っていたりとか、そういうセンスが面白いですよね。

中山美穂さん:
センス。まさにそうですね。

編集部:
さて、『プラトニック』は、これからどう展開していくんでしょうか。

中山美穂さん:
青年と沙良との距離がどんどん近づいていくのは、たぶん皆さんも予想していると思うんです。でも、普通のラブ・ストーリーとは違うニュアンスが含まれてくるので、そこが見所だと思います。
あと、私が演じていて、いちばん感動したのは最終回です。最後の最後で「こういうことだったのか」と、すごく腑に落ちる場面があるんです。それは視聴者の方にも感じていただけると思うので、最後まで見ていただきたいなという思いがあります。

編集部:
なるほど。最後に、視聴者の皆さんへのメッセージをいただけると...。

中山美穂さん:
ご覧頂いていると思いますが、これはすごく挑戦的なドラマです。
こういうドラマが作られて、放送されて、たくさんの方に見ていただける環境というのは、すごく贅沢なことだと思っています。なので...とにかく見ていただきたいです(笑)。

編集部:
ありがとうございました!
最終回まで、じっくり拝見させていただきます。


というわけで、中山美穂さんの独占インタビュー、いかがでしたでしょうか?
中山さんが話しておられる通り、「プラトニック」は最後の最後まで目が離せない、挑戦的なドラマです。ぜひぜひ、最終回までご覧下さいね。
そして「見逃していた!周りの話題に乗れなくてさみしい!」という方は、NHKオンデマンドで第1話からご覧いただけます。まだまだ、間に合いますよ!

プレミアムドラマ「プラトニック」公式ホームページへ


☆NHKドラマ 編集部イチオシ!☆【→記事一覧へ

ページトップへ