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「カーネーション」ヒロイン交代 番組Pに緊急インタビュー!

「カーネーション」ヒロイン交代
番組Pに緊急インタビュー!

大好評放送中の連続テレビ小説「カーネーション」。 クライマックスに向けて話題が尽きない今日この頃ですが、なんとここでビッグニュース。主人公・小原糸子の晩年を夏木マリさんが演じることになりました!!
えっヒロイン交代??? そりゃ大変!!!! と驚かれそうなのですが、長い連続テレビ小説の歴史では珍しいことではなく、役柄の年齢に沿って役者さんが交代した例が、過去にはいくつもあります。
そんなわけで、これまでにあったヒロイン交代や「えっ」と言われるような事例を(昔を懐かしみながら...笑)ご紹介しつつ、夏木マリさんの起用にいたった理由を、番組の城谷チーフ・プロデューサーに直接聞いてみましょう!

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【小原糸子の晩年を夏木マリさんが熱演!】

01_120131.jpg というわけでご案内の通り、尾野真千子さんが演じているヒロイン・小原糸子の晩年を夏木マリさんが演じることになりました。夏木さんは第127回(3月3日)からの登場ですので、わずか1ヶ月ほどのご登場ですが、番組のフィナーレを飾ってくださることになります。
若いファン(?)の方には「ヒロイン変更なんて聞いたことがない!」とお感じの方がいらっしゃるかもしれませんが、実は過去にも色々な例があります。主人公年齢に応じて、役者さんが変化していった例では...

「おしん」(1983年 小林綾子さん→田中裕子さん→乙羽信子さん)
「すずらん」(1999年 柊瑠美さん→遠野凪子さん→倍賞千恵子さん)

あたりがよく知られているのではないでしょうか。はたまたヒロイン変更ではなく、初めからヒロインが二人だった「青春家族」(1989年 いしだあゆみさん、清水美沙さん)、「京、ふたり」(1990年 山本陽子さん&畠田理恵さん)というドラマもありました。 またさらに豆知識。若い"朝ドラ"ファンの方には「マジかよ!」と驚かれそうなのですが、過去には男性が主人公を勤めた例もあります。しかも、けっこう数多く。とりあえず最近(?)の例をいくつか挙げると...

ロマンス(1984年 榎木孝明さん)
心はいつもラムネ色(1984年 新藤栄作さん)
凛凛と(1990年 田中実さん)
走らんか!(1995年 三国一夫さん)

と、1980年以降でも4作品あります。
ここ15年ほどは女性の主演が続いていますが、長い連続テレビ小説の歴史をひもといてみれば、「主役は絶対に女性!」「主役は絶対に1人!」なんてことはないのですね。ストーリーに合わせて、臨機応変に、色々な役者さんにご登場いただいているのです。

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【番組の城谷プロデューサーに聞いてみました!】

というわけで、"朝ドラ"と主人公にまつわる歴史(?)を学んだところで、番組の城谷チーフ・プロデューサーに、夏木マリさん起用の理由と、気になる「カーネーション」の今後について聞いてみましょう!


番組の城谷プロデューサー@岸和田ロケ取材会

編集部(以下、編)「おつかれさまです!まずは、晩年の糸子は夏木マリさんだ!とお考えになった理由を教えてください」
城谷P「おつかれさまです。夏木マリさんにお願いした理由ですか?なかなか言葉にするのは難しいのですが、一言で言うと『潔さ』ということですかね。去年の春、二宮星さん、尾野真千子さんがヒロインを演じると決まって、それから半年くらいかけてこのドラマにおける小原糸子像というものを作り上げてきました。そしてこのヒロインが数十年後、おばあちゃんになった時、いったいどうなっているんだろうとずっと考えていました。少女から思春期、妻、母と年齢を経ても、このヒロインが変わらず持ち続けているものは何か。それが「潔さ」ということだと思ったのです。これは去年5月のクランクイン以来、尾野真千子さんが演じる小原糸子を見ながら、脚本の渡辺あやさんともずっと話しあってきたことでした。糸子はいつだって目の前の事から逃げずに真っ向から受け止めて、有頂天になることもあればどん底まで落ちることもありました。最愛の父を亡くし、夫を戦争にとられ、子供たちは世界に飛び立ち、自分の体は老いていく。それでも糸子の態度はいつだって潔い。これまで描いてきた糸子像の行きつく先にいる人。その糸子と同じ潔さを持っている人、それが夏木マリさんでした。それと周囲の人たちを照らしていく輝き、内面のエネルギー。そういうものも糸子像に通じると思いました。」

編「夏木さんはいつからいつまでご登場で、何歳から何歳までを演じるのでしょうか?」
城谷P「第22週のラストから、最終週(第26週)までですね。糸子の年齢としては、72歳から92歳までになります」

編「92歳! 第1週の糸子はまだ10代でしたから、『おしん』なみの幅ですね。『おしん』ではヒロインが3人でしたから、そう考えれば晩年の糸子は夏木さんにバトンタッチ、というのも自然な感じがしますが、このバトンタッチはいつ決まったのですか?」
城谷P「企画当初から、糸子の11歳から92歳までを描くつもりでいて、それは今でも変わりません。その間、実に多くのことが起こるのですが、晩年になってからは『老い』との戦いという局面に入ります。そこでは体が衰えているということが大きな要素なので、ある程度の年齢の方にお願いしなければならないと最初から考えていました。」


夏木マリさん@岸和田ロケにて!

編「なるほど。肉体的な限界という面もあったんですね。とはいえ、発表が直前でしたので、視聴者の一人としてはサプライズでした」
城谷P「確かに、変わるなら何故最初に発表しなかったのだというお叱りも受けました。しかし企画した当初、晩年にはヒロインが変わる、ということは決まっていても、どなたにお願いするかは決めていなかったので、発表がこの時期になりました。ご理解いただきたいと思います。」

編「なるほど。それはそれとして、もうちょっと尾野真千子さんも見たいのですが...(笑)」
城谷P「物語の展開次第ですが、尾野さんは23週以降も回想シーンで登場する予定ですよ」

編「あっ、そうなんですか。でも回想シーンということは、新しいシーンの撮影はもう無いんですか?」
城谷P「これも同じく、断言はできないのですが、回想シーン自体を新しく撮影することはよくあります。なので、尾野さんは完全にクランクアップというわけではないのです」

編「なるほど。回想シーンについてはいつ頃にわかるのでしょうか?」
城谷P「実は、この先の脚本はまだ執筆中でして...」


第18週からは新山千春さんと川崎亜沙美さんも登場!

編「もうすぐ2月ですが、本当に走りながらの作業なんですね。"朝ドラ"制作の過酷さが垣間見えた気がします(笑)。応援しています!」
城谷P「ありがとうございます。洋服作りに生涯を捧げた小原糸子は、実に多くの人と出会い、時代の荒波をかき分けて必死に生きてきました。小原糸子は結局何を成し遂げた人なのか。小原糸子の生涯が今を生きる私達に語りかけてくれるものは何か。最後にその答えを夏木マリさんと探っていき、「カーネーション」をしっかりと完結させたいと思っております。」

......というわけで、番組の城谷CPから直接お話を伺いました。 そして最後に、尾野真千子さんからのコメントと、夏木マリさんからの直筆メッセージをどうぞ!!!

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尾野真千子さんからのメッセージ:

「二宮あかりちゃんから私に変わって、私から夏木さんに変わって、という世代を超えたバトンタッチがあってこそ、この『カーネーション』が成り立っていると思うので、私一人でやっていたらこの『カーネーション』という物語はきっと成り立たないんです。だからやっぱり晩年の糸子はその年代になった素敵な人がやってくれたら私もうれしいし、それが夏木さんって聞いて『あ~素敵やな』と感動しましたね。」

夏木マリさんからの直筆メッセージ:


エライことになりました。連続テレビ小説「カーネーション」のヒロインです。
私自身、今年は60、ロクマル。ロクマル記念として嬉しいことです。頑張らせてもらいます。
主人公のモデル、綾子先生には文字通り晩年かわいがっていただきました。これもご縁と思います。
先生が天国から、「がんばりや」と観ていて下さると思うので、気張ります!
小原糸子、72歳からの...、前向きな、力強い人生を演じさせていただきます。
尾野真千子さんから引き続き、よろしくお願いいたします。
小原糸子こと夏木マリ


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【最後まで駆け抜けます!】

先ほども城谷CPが話していたように、昭和から平成を迎え、糸子は『だんじり』のように人生を走り抜けます。番組も残り少なくなりましたが、みなさまも『だんじり』のように、最後まで応援していただければ幸いです!

連続テレビ小説『カーネーション』HP


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