ドラマトピックス

平成29年度後期 連続テレビ小説「わろてんか」制作のお知らせ

warotenka_logo.png人生には笑いが必要だ!

連続テレビ小説 第97作『わろてんか』。
物語の舞台は、明治の後半から第二次大戦直後の大阪です。

それは大大阪(だいおおさか)と呼ばれ繁栄を誇った商都・大阪が、戦火ですべて灰じんに帰するという波乱万丈の半世紀でした。

いつも周りに“笑い”をふりまくヒロイン藤岡てんはひょんなことから小さな寄席経営を始め、ついには日本で初めて“笑い”をビジネスにした女性と言われるまでになります。

古きよき大阪の魅力がいっぱいのはんなりヒロインと、バイタリティーにあふれた魅力的な人々が続々と登場!

毎日、ハラハラドキドキ、笑って泣いて、最後にまた笑える!!
元気が出る“朝ドラ”です。

【ドラマ『わろてんか』とは?】
明治後期、商都・大阪が大いに栄えていた時代―――。
ヒロインの藤岡てんは、京都で古くから続く薬種問屋の長女に生まれました。てんは厳しい父から「人前で笑ってはいけない」と教わり育ちます。
しかし、大阪船場の米穀商の跡取り息子・北村藤吉(とうきち)との出会いがてんの人生を一変させます。藤吉は根っからの芸事好きで、「人生には笑いが必要」という考えの持ち主でした。藤吉と衝撃的な恋に落ちたてんは、親の反対を振り切って駆け落ち同然に藤吉と結婚。そして、笑って生きる喜びに心躍ったのもつかの間、芸事好きが高じて家業をおろそかにする藤吉がとうとう店を傾かせてしまいます。その時、てんは決意します。
「あんさんが好きなその笑い、商売にしてみませんか?」
その一言から、素人同然の夫婦が大阪のみならず日本中の人を笑わせるべく、二人三脚の大冒険の旅を始めます!

大阪が“笑いの都”と言われる礎が築かれたのは、まさにこの明治後期~昭和初期のこと。そのころ大阪ではたくさんの才能がひしめきあっていました。夫亡きあとも細腕一本で大阪のお笑い界をけん引した当時としては珍しい女性興行師・吉本せいさんをはじめ、当時活躍した芸人・文化人などさまざまなお笑いのパイオニアたちの人生をヒントにして、人々が過酷な時代をたくましく生き抜く姿を、笑いと涙のオリジナルエピソード満載で描きます。

※ドラマは実在の人物群をモチーフにしていますが、物語は一人の女性が愛と笑いをもって家族や仲間たちと懸命に生きていく一代記として大胆に再構成します。登場人物や団体は改称し、フィクションとしてお届けします。


【タイトル「わろてんか」について】
わろ‐てんか【笑てんか】 笑ってください。笑って欲しい。
古来、笑う動物は人間だけと言われてきました。その真偽は定かではありませんが、少なくとも笑いは苦しさや悲しさから逃れるために、人間が長い年月をかけて獲得した<生きるための技術>であることは確かなようです。でもしばしば、私たちは笑うことを忘れてしまいます。もし、あなたの周りにそんな人がいたら、やさしく「わろてんか」と話しかけてください。そして笑顔で「隣の家に囲いが建ったらしいよ・・・へえー」なんて最高のギャグをどうぞ。きっと生きる力が生まれてきます。ああ、人に生まれて良かった・・・そう思える、大阪の“魔法の言葉”=「わろてんか」をタイトルにしました。


【笑ってお幸せに!  ・・・ 脚本家・吉田智子】
皆さん、最近ヘコたれたことはありませんか? 毎日がつらいなと思うことはありませんか? 失恋、失職、長患い‥‥人生はある日突然予想もできないことが起こるものですよね。でももしかしたら、「笑う」というささやかな行為が、私たちに希望をもたらしてくれるかもしれません。
あの未曽有の震災の時、お笑い芸人さん達が慰問先でしょうもないことを言って被災者の方々を爆笑させている姿は鮮烈でした。実は戦時中も「わらわし隊」という芸人慰問団が戦地で熱狂的歓迎を受けていたことをご存知でしょうか。命のろうそくを手にした兵隊さんたちが笑い転げる写真に、私は正直驚き、胸を打たれました。人は笑うことで癒され、前を向くことができる生き物なのでしょう。
だから、毎日が楽しい人も楽しくない人も、一緒に笑えるドラマを作りたいと思ったのです。脳というのはだまされやすく、口角を上げるだけで「楽しい」と勘違いしてしまうオッチョコチョイ。ニッコリするだけで”幸せホルモン”と呼ばれるセロトニンが分泌されるそうです。すると心は穏やかになり、ストレスも減り、不思議とやる気が湧いてくる‥‥。「幸せだから笑う、のではなく、笑うから幸せになれる」というのは本当かもしれません。
私の目標は、このドラマをご覧になって下さる皆さんを、毎朝1回、いえ最低3回笑わせ、自分も笑い転げることです。そして気持ちのいい涙で一日の始まりをトンとひと押し‥‥。皆さんと一緒に、 “朝活”ならぬ『笑活(わらカツ)』を広めていけたらいいなと思います。

【吉田智子(よしだ ともこ) プロフィール】
東京都生まれ。広告会社でコピーライターとして勤務の後、連続ドラマ『君といた未来のために』で脚本家デビュー。主なテレビ作品は、『美女か野獣』『働きマン』『黄金の豚』『全開ガール』『カエルの王女さま』など。主な映画作品は、「奇跡のリンゴ」「岳」「僕等がいた」「ホットロード」「アオハライド」、本年12月には「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」が公開予定。NHKではプレミアムドラマ『嫌な女』がある。


【このドラマ、お笑いシーンありません…?  ・・・ 制作統括・後藤高久】
ヒロインてんは芯の強いところはありますが、ごく普通の女性です。そんな彼女が生活のために半ばやけくそで飛び込んだ先がお笑いビジネスの世界だった・・・から始まるこの物語。当然、てんは苦労します。好いて結婚した夫の母親からは、シンデレラも素足で逃げ出すくらいの仕打ちを受けたり、海千山千の商売敵から無理難題を吹きかけられたりとさんざんな目に遭います。
でも、てんには一つだけ誰にも負けない信念がありました。それは「笑いは、生きる力」というものです。どんなに生活が苦しくても、どんなに仕事がつらくても、笑えば必ず明日はやってくる!という、ささやかな人生哲学です。
私が学生時代に触れて感銘を受けたある哲学者の笑いに関する考察によると、笑いは神が人間に与えた根源的な救済らしいのです。誰もが死という悲劇に向かって生きるしかない人間にとって、笑いこそが人間らしく生きるための唯一の手段というわけです。ですから、少しくらいつらい人生でも、てんのようにとにかく笑ってみれば、何だか面白くなって生きる力が湧いてくるのはアリなはずです、きっと。
ということで、みなさんには笑っていただこうと思います。あ、でも、ドラマには落語や漫才のシーンがふんだんにはありません…むしろ皆さんの期待よりも少ないかも(汗)。でも、ドラマ中の日常シーンは小さな笑いに満ちています。どんなに悲しい出来事が起きたとしてもそれを乗り越えられるくらい、私たちの人生には小さくてもかけがえのない「面白い」ことがあふれているのだと気づくことができる、そんな泣けて笑える“朝ドラ”をお届けします!


【物語】
「人前で笑うな」と教えられた老舗商家のお嬢様、「恋に落ちて」笑いを取り戻す。
京都の老舗薬種問屋に生まれ、厳しい祖母、番頭上がりの堅物な父、おっとり浮世離れした母の元で育った藤岡てんは、生まれついての笑い上戸。いたずら好きな兄弟のてんご(ギャグ)に大笑いして大切な商談の席を台無しにしたてんは、父から笑い禁止を命じられる。そこで家ではぴくりとも笑わず仏頂面で過ごすてんだったが、ある日「笑いは人を幸せにする力があるクスリや」と教えてくれた大阪船場の米穀商の息子・北村藤吉に恋心を抱く。やがててんの父が先物相場に失敗し店が危機に陥った時、彼女は一世一代のてんごで父を笑わせる。自殺まで考えた父が元気を取り戻す姿を見て、てんは笑いの力を再認識し、愛する藤吉と駆け落ち同然の結婚を決心する。

ダメ夫の道楽は笑い……それ商売にならへんの?
実家の敷居を再びまたがぬ決意で北村家に入ったてんは、厳しい姑のイビリに笑顔で耐え、子宝にも恵まれ、夫に代って商売を切り盛りしていく。だが当主の藤吉は芸事好きの芸人遊びが高じて、ついには店を手放すことに。そこでてんは藤吉の尻を叩いて大勝負に出る。「あんさんの好きなその笑いを、商売にしてみませんか?」
てんは恥を忍んで京都の両親に借金を申し出て、安値で売りに出ていた寄席を買い取る。そして、素人同然の夫婦二人で必死に寄席経営を始める。

笑いをビジネスに? 新しい笑いに集まる、おもろい人々
そのころ大阪で爆発的に増えていた地方出身の工場労働者に向け、てんと藤吉は木戸銭を通常の半額=5銭にして薄利多売。難しい落語を減らし、誰でも楽しめる色モノ(萬歳、曲芸など)を増やす。預かった下足を磨いて客に返す。店先で冷やしアメを売るなど副業の多角化……など、さまざまな努力を重ねてゆく。
さらに藤吉は芸事好きを生かし、新感覚の若き芸人たちを発掘していく。斬新なアイデアでしゃべくり漫才のパイオニアとなったデコボコ漫才師、自由気ままな芸と私生活で大爆笑を取る天才落語家、愛と憎しみに生きた早逝の女流漫才師…など、ひと癖あるおもろい面々が二人の周りに集まってくる。そうして夫婦二人は大阪を「笑いの都」にする!という夢を一つ一つ実現していく。

みんなウチの子ども。命をかけて守ります!
「笑いの都」完成を目前に亡くなった夫に代わっててんは『北村笑店』社長となり、ついには300人以上の芸人を抱え20館以上の寄席を経営する“お笑いのお母ちゃん”になる。しかし戦争の暗雲が迫り、てんをお母ちゃんと慕う芸人たちも次々に戦地に招集され、ついにてんの長男も南方の戦地に。てんは懸命に“笑い”を守ろうと奮闘するが、終戦間際の大阪大空襲ですべての寄席が焼け、多くの芸人が亡くなり、てんと藤吉が夢見た「笑いの都」は消滅してしまう。
終戦後、焼け跡に立つてんは考えた。「……笑いには人を救う力がある」
そこでてんは、寄席を再興し人々に笑顔を取り戻させようと、再び焼け跡から立ち上がるのだった。


平成29年(2017年)度後期 連続テレビ小説 『わろてんか』

【放送予定】
 2017年10月2日(月)~2018年3月31日(土) 《全151回》
【制作スケジュール】
 2017年1月~2月.....ヒロインオーディション
 2017年3月~4月.....ヒロイン決定、出演者発表
 2017年5月中旬~.....クランクイン予定
【演出】
 本木一博 東山充裕 川野秀昭
【プロデューサー】
 長谷知記
【制作統括】
 後藤高久


ページトップへ