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平成28年度前期 連続テレビ小説「とと姉ちゃん」制作のお知らせ

平成28年度前期 連続テレビ小説
とと姉ちゃん

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まいにちのなかに、宝石がある‥‥

連続テレビ小説 第94作「とと姉ちゃん」。
“父親代わりの長女”ヒロイン、小橋常子(こはしつねこ)が、生前の父が教えてくれた「当たり前の暮らしがいかに大切か」という教えを胸に、二人の妹と母を守って型破りの大奮闘。女ばかりの常子一家が激動の昭和を駆け抜けていく、小さな家族の大きな年代記です。
そして戦後、焼け野が原の東京で常子は「女のひとたちのために雑誌をつくりたい」と家族とともに出版社を設立。1冊の生活雑誌をつくって世に送り出します。その雑誌の名は「あなたの暮し」。
食べ物も衣服も不自由な戦後の日本でいかに工夫して生活していくか。「あなたの暮らし」はそんな実用的な記事がいっぱい。徹底的に読者に寄り添い、常子たちが生活の中で見つけた知恵に満ちていました。やがてその雑誌は、魂のパートナー、花山伊佐次(はなやまいさじ)の助けを借りながら、高度経済成長期を生きる女性たちに欠かせない雑誌へと成長していきます。
2016年、「とと姉ちゃん」と女ばかりの家族の愛と挑戦の物語が、日本中を勇気づけます!

作 西田征史


■父の代わりに家族を守る「中身はオヤジ」ヒロインが、戦後の日本で奮闘します!

時代は昭和初期、ヒロイン小橋常子は、12歳で父を亡くします。しかし彼女はめげることなく父の遺言に従い、母とふたりの妹を「父(とと)」代わりになって懸命に養っていきます。
四人は一丸となり、にぎやかにたくましく戦前戦後の日本を生き抜いていきます。

ヒロインは静岡・遠州で育ちました。自然豊かな繊維の町でおてんばに育った常子は、父の死を境に家族の父代わりとなり、妹たちからは「とと姉ちゃん」と呼ばれるように。やがて一家は母方の祖母を頼って上京。東京・深川の材木問屋に間借りします。厳格だが愛情深い祖母のもと、常子たちは戦時中を生き抜きます。
そして終戦。焼け野が原の東京を見た常子は「これからの世の中は女の人たちが幸せにならなきゃいけない」と決意。「女の人のためになる雑誌をつくろう」と家族で小さな出版社を起こします。

素人商売ではじめは頓挫する雑誌づくりですが、天才編集者・花山伊佐次と出会い、その手助けを得て、三姉妹が出した雑誌「あなたの暮し」は、徹底的に庶民の側に立った雑誌で、荒廃した生活を送る国民、とりわけ立場の弱い女性たちに“豊かな暮らし”を取り戻す希望を与える誌面内容でした。
手作りの服、家庭で作れる洋食などの記事が中心で、お金がなくとも工夫次第で豊かな生活ができることを訴えます。誌面をかざるモデルたちも当時流行のスターや良家の令嬢ではなく、庶民的な三姉妹本人。そんな姿勢が女性の共感を呼び、やがて「あなたの暮し」は混乱の終戦直後から高度経済成長を生きる昭和の女性たちの道しるべになっていくのです。

戦後100万部近い販売部数で一世を風靡(ふうび)した生活総合誌「暮しの手帖」の大橋鎭子・花森安治をはじめとする創業者たちの軌跡をモチーフに、小さな小さな女ばかりの家族が、騒々しくけんかしながら、助け合いながら、激動の戦前戦後の昭和を強く明るくたくましく生きていき、やがて自分たちの生活の中から1冊の雑誌をつくり、戦後の女性の暮らしの復興に灯りをともしていく、大いなる希望の物語をお届けします。
平成28年4月からは、妹たちのため、女性のため、戦前戦後の日本を元気に駆け抜けていく「とと姉ちゃん」とその家族の素敵な愛の物語が日本中を元気にします!

※実在の雑誌群や、人物などをモチーフとしていますが、戦前戦後の昭和史を大いなる愛をもって生きていくある家族の物語として大胆に再構成し、登場人物や団体は改称し、フィクションとしてお届けします。


■作者のことば ・・・ 西田征史

脚本家を志した時から、「連続テレビ小説を執筆することが夢」だと公言してきました。些細な出来事ややり取りを通じてキャラクターの内面や成長を見せたいと考える自分にとって、毎朝15分という枠の中で登場人物の人生の断片を少しずつ見せることができるその環境は憧れの対象であり、いつの日か執筆させていただきたいと願っておりました。つまり今回、僕の夢が叶ったわけです。
ただ、本作「とと姉ちゃん」はそうした「夢」とは無縁の物語です。幼くして父を亡くした主人公・常子が、父の遺言を胸に「自分が一家を支える父となり、母と二人の妹を守るために生きていく」お話です。
あの職業に就きたい、こんな人間になりたい、という何らかの自己実現に向けての夢への軌跡を描くわけではありません。常子たちには、そこまでの余裕がないのです。戦中・戦後の日本において、大黒柱を失った女四人が生きていくことは、至難の業では無かったかと想像いただけると思います。それは困難の連続であり、彼女たちは「ただただ生きていく」ことに必死なのです。 「家族の暮らしを守ること」、ドラマの主人公が掲げる目標としてはとても地味かもしれません。しかし、常子はそうした日々の暮らしの中でほんの少しずつ感じていくことになります……「何気ない瞬間の中に幸せが隠れていること」を。
……と、最後はなんだか大袈裟なことを書いてしまいましたが、あくまでも本作「とと姉ちゃん」は、不器用ながらも毎日を一生懸命に生きている人々が織りなす人情喜劇です。肩肘張らずに楽しんでいただき、毎朝常子たちを応援していただければ幸いです。

<プロフィール>
にしだ まさふみ 1975年5月22日生まれ。東京都出身。学習院大学法学部卒業。脚本家、演出家。
主な作品に、NHK「ママさんバレーでつかまえて」(作・演出)、NHK土曜ドラマ「実験刑事トトリ」シリーズ(脚本)、NHK教育TV「シャキーン!」(構成)、ドラマ&映画「怪物くん」「妖怪人間ベム」(脚本)、オリジナルアニメ「TIGER&BUNNY」(シリーズ構成&脚本)など多数。
小説「小野寺の弟・小野寺の姉」を上梓し、のちに自身の作演出で舞台化、映画化の際には脚本・監督を務めた。
2012年日経エンタテインメント!にてヒット・メーカー・オブ・ザ・イヤー2012準グランプリを受賞。
映画「小野寺の弟 小野寺の姉」の監督として、第39回報知映画賞新人賞受賞。

 

■制作にあたって ・・・ 制作統括 落合将

2016年春からの連続テレビ小説は「女ばかりの四人家族」が、長女の常子を中心にときにかしましくも、明るい日々を過ごしながら、戦前戦後を駆け抜けていく「小さな家族の大きな昭和史」です。
常子と二人の妹が、幼き日に父から教わるのは「当たり前の暮らしを大事に思う心」です。その言葉を胸に刻んで、三者三様に「昭和の女性の生きざま」を生きていきます。しかし、戦争により彼女たちは焼け野が原からの再出発を余儀なくされます。
そんなとき、父の言葉にたちかえり、常子たちは、唯一自分たちができること‥‥日本人、とりわけ戦争中弱い立場に追いやられてきた女性たちの生活の立て直しのために1冊の雑誌を家族とともにつくろう、と決意。自分の使命に気づくのです。
このドラマのモチーフとなっている「暮しの手帖」創設者メンバー花森安治氏は「誰もかれもが雪崩をうって冬の時代に突っ込んでいったのは、ひとりひとりが自分の暮らしを大切にしなかったからだ。もしみんなに暖かい自分の暮らしがあったなら、こんなことにはならなかったと思う」と戦後書いています。先の見えない今の時代、このことばは、さらに輝きを増しているような気がします。
震災・原発事故・高齢化・貧困。さまざまな問題に囲まれて、いま日本人はとても疲れています。そんな時代に、父親代わりになって家族を守るため、女性の身で一生懸命「昭和」を駆け抜ける主人公とその家族の、ありふれているけれど温かい毎日を毎朝お届けし、「歩いても、立ち止まってもいいから今日一日を大切に生きてみようかな」と思っていただけるような、ほっとするドラマを制作できたら、と願います。是非ご期待ください。

 

■あらすじ

1932年。戦前の静岡県遠州。繊維のまちで育った主人公・小橋常子(12)。三人姉妹の長女・常子は、染料会社の営業部長で子ども思いの父と優しい母を茶目っけたっぷりに「とと」「かか」と呼びながら、鞠子(10)と美子(5)という2人の妹の面倒をみるしっかりものの娘だった。
経済的にも不自由なく幸福な生活を送っていた常子たちだったが、父・竹蔵が結核にかかったことで生活は一変する。死の間際、竹蔵は常子だけを呼び出し「ととのいないあとは、常子がととになって、家族を守ってくれ」と遺言。常子はその言葉を胸に、二人の幼い妹と、母を守って生きていこうと、胸に誓う――。
「とと姉ちゃん」となった常子は、収入がなくなり、働きに出た母に変わり、家事の一切をとりしきり、妹たちのしつけ教育も欠かさない。「当たり前の生活を大切にすること」という生前の父の教えを胸に、常子は恋も休みもそっちのけで家族のために奮闘する。
そんな遠州での生活も、染料会社からの援助が閉ざされたことで、立ち行かなくなり、母・君子は、仲違いしている東京・深川の母(三姉妹の祖母)を頼って一家で上京することを決意。だが、東京で待っていた祖母・滝子の最初の対応は冷たく、一家を門前払いしてしまう。そこには滝子の連れあい青柳平助との複雑な事情があるようだった。
常子は女学校を卒業、小さな新聞社に入り、編集作業を学ぶことになる。 昭和20年終戦。東京は焼け野が原になり、常子は戦争で犠牲になるしかなかった子どもたちや女性たちに思いをはせる。「女のひとたちが幸せな暮らしを送れなかったら、そんな世の中は駄目だ。私に唯一できること、妹たちと雑誌をつくって、事業を起こそう」と、常子は二人の妹たちと1冊の雑誌をつくることを決意する。だが、素人の彼女たちは具体的に何をどうやって雑誌をつくっていくのか全くわからない。そんなとき、常子たちの前に一人の男が現れる。名は花山伊佐次。
小橋三姉妹と天才編集者・花山伊佐次、その出会いは戦後一世を風靡する生活総合月刊誌「あなたの暮し」誕生の瞬間であった‥‥


■タイトルについて

「とと姉ちゃん」の「とと」はヒロインの一家である、小橋竹蔵(たけぞう)と妻・君子(きみこ)、そして長女・常子(つねこ)、次女・鞠子(まりこ)、三女・美子(よしこ)の5人家族の中だけで呼び合う、「父親」の愛称です。(母のことは「かか」)
生前、何よりも家庭と三人の娘たちを愛した竹蔵は、娘たちに「とと」と呼ばせることで、「怖い父親」が定番だった戦前の時代に、子どもたちとの距離感を近づけようとしました。
父亡き後、文字通り「父親代わり」になって奮闘する常子のことを二人の妹たちは、皮肉と愛情をもって「とと(父親)姉ちゃん」と呼ぶようになります。そして常子は、父親の志を守って、昭和を生き抜いていきます。


平成28年度前期 連続テレビ小説 『とと姉ちゃん』

【放送予定】
 2016年4月4日(月)~2016年10月1日(土)《全156回予定》

【制作スケジュール】
 2015年秋  クランクイン予定

【作】
 西田征史

【演出】
 大原拓、岡田健 ほか

【制作統括】
 落合将


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