『失われた古代都市 (2回シリーズ)
第1回 ラムセス2世の都 ピラメセス』
2007年4月4日

古代エジプト王朝を統一したラムセス2世。彼は史上最も有名なエジプト王です。彼の建設した都ピラメセスは、ナイル川デルタにある現在のテーベだとされています。当時の彫刻や記録などから、ラムセス2世がその地にさまざまな建築物を建立したことが分かっているからです。しかし、その都は突然消え失せ、3000年の時を経て発掘されるまでその存在は忘れられていました。
番組では、ラムセス2世が都を建設した元々の場所はテーベではなく、同じデルタ地帯にある別の町、コンティエだったという説を取り上げ、謎解き風にたどっていきます。
原題:The lost cities of Ancients 〜The Vanished City of Pharaoh〜
制作:BBC(イギリス)2006年
番組内容
2007年4月4日放送

古代エジプトの諸都市は豊かな土壌と水量を持つナイル川の流域で発展しました。
しかし、この巨大な川は数千年の間に何度も流れを変え、その支流は幾筋もの異なるルートを作りました。このことに注目した研究者がラムセス2世の時代の支流を調べたところ、テーベ一帯には流れていなかったことが分かったのです。つまり、テーベの位置には都はなかったのではないでしょうか。
そこで、研究者たちは実際にラムセス2世の時代にあったナイル川支流の中で、人が多数居住していた地域を特定し、スキャナーで地下の構造を調べ上げました。すると、現在のコンティエという町の地下に、多くの巨大な建造物の痕跡が見つかったのです。地下地図から浮かび上がったのは、寺院や宮殿、富裕層と庶民層が分かれて住んでいたと思われる居住地といった、まさにエジプト王朝の都そのものでした。
ここが都ピラメセスだとすれば、なぜそこにあったはずの建造物がテーベに存在しているのでしょうか?研究者たちは、洪水や川の流れの変化に合わせて、当時のエジプト人がそうしたものをコンティエからテーベまで動かし、都を移転させたのではないかと考えました・・・。
美しいCGや再現ドラマを駆使して、古代都市の謎に迫る歴史ミステリーです。


