『失われた古代都市 (2回シリーズ)
第2回 ヒッタイトの謎の都市 ハットゥシャ』
2008年2月9日(土) 10:00〜10:45

聖書成立以前、世界にはエジプト、アッシリア、バビロニアの3つの古代帝国が存在し、それぞれ繁栄を誇っていました。しかし、肥沃な大地に育まれたのは、果たしてこの3帝国だけだったのでしょうか?
20世紀初頭、現在のトルコ中部で見つかった巨大な古代都市遺跡。その発掘をきっかけに、失われていた「第4の帝国」の存在が浮かび上がってきたのです。そこに生きた人々はどんな毎日を送り、近隣の大帝国とどのように関わり、そして消え失せたのでしょうか。
番組では、バビロニア語の解読作業を通じて見えてきた幻の巨大帝国・ヒッタイトの存在に迫ります。
原題:The lost cities of Ancients 〜The Dark Lords of HATTUSHA〜
制作:BBC(イギリス)2006年
番組内容
NHK初回放送 : 2007年4月11日
(再放送 : 2008年2月9日)

現在のトルコ中部アナトリアの山腹で、1906年に巨大な古代都市遺跡が発見されました。
ドイツの言語学者ヴィンクラー博士は、発掘された大量の粘土板に刻まれた古代の“共通言語”バビロニア語の解読を通じて、この都市遺跡の王が『大王』と呼ばれる存在であり、エジプト王ラムセス2世との間に平和条約を結んでいたことを突き止めました。
古代世界において『大王』と呼ばれていたのはエジプト、アッシリア、バビロニアの3大帝国の指導者のみとされていました。このことから、第4の帝国ヒッタイトの存在が実在したことが分かったのです。
丹念な解読作業は100年あまりも続き、多くの事実が明らかになりました。ヒッタイトが山腹に築いた見事な都市は、二重三重に敵襲を防ぐ完璧な要塞であったこと。王から平民にいたるまで、鉄の結束を誇り、非常に厳しい規律に従っていたこと。極めて高度に訓練された強大な軍隊を持っており、近隣の大帝国バビロニアを完全に支配下に置いたことなど、発掘作業を通じて現れてきたヒッタイトの姿は、猛々しさに満ちていたのです。
しかし突如としてヒッタイトは歴史の表舞台から消え失せました。中東全域に大きな影響を及ぼしていた巨大勢力に、何が起こったのでしょうか。
古代言語の解読作業の様子を伝えるとともに、消え失せた謎の帝国ヒッタイトの足跡を丹念に辿る歴史ミステリーです。


