登場人物一覧




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肘井基子
緒沢まりあ・内藤あかね(広末涼子)

連続殺人および
殺人未遂の容疑者

美術コーディネーターという肩書で働いているが、実際には男性とつきあうことで資金援助をしてもらう、世間で言うところの“愛人”である。だが、そのことを卑下することがまったくない、独特の恋愛観を持っている。

<以下は、作者・大森美香さんがプロットに書いた基子の人物像から抜粋>
容疑者らしくない余裕のある言動やその美貌で一貫して無罪を主張し、逮捕後から裁判にいたるまでマスコミに注目されることになる。いつも背筋をピンとのばして前を見据え、なぜか白い服を好んで着る傾向がある。
ある意味、男性を “利用する”ことにためらいや罪悪感がないと思われる基子だが、10年前に出会った高校生・晴樹とのひと夏の純粋で情熱的な恋の思い出だけは、なぜか心に強く残っている・・・。

彼女が大切に持ち続けている「聖女プラクセデス」の絵は、中学時代にたまたま画集で見かけたものだが、そこには“母の願い”と彼女自身の強い願望が込められている。

中村晴樹 (永山絢斗)

前原総合法律事務所の
新人弁護士

大学在学中に司法試験に一発合格したという秀才ではあるが、所長の前原曰く「どんなに優秀なヤツかと思って入れてやったら、これがほんとつまんねぇ男でねぇ」とコキ下ろされてしまう毎日。それでも先輩たちから優しく厳しく教育され、なんとか弁護士として頑張っている。

<以下は、作者・大森美香さんがプロットに書いた晴樹の人物像から抜粋>
高校3年生の時に成績が伸び悩んだ際に母親が家庭教師を雇い、その女性《緒沢まりあ》に恋をする。彼女に認められたくて必死に勉強し、恋が実ったかと思った時に、まりあが行方不明になり、希望の大学法学部には合格したものの、しばらくその失恋をひきずって、恋も遊びもせずに勉強に没頭する。
そして10年後、弁護士となり恋人・泉美との結婚を考えはじめた頃、突然まりあが連続殺人の容疑者・肘井基子として晴樹の前に現れ、その弁護を担当することになる。

本宮泉美 (蓮佛美沙子)

晴樹の恋人、
総合病院に勤務する看護師

明るく元気に晴樹を支えているが、晴樹が基子の弁護にのめり込むようになり不安を感じ始める。さらに、担当患者の千倉泰蔵が基子の事件の被害者だと知って悩む。

<以下は、作者・大森美香さんがプロットに書いた泉美の人物像から抜粋>
そのファニーフェイスと細い体に似合わず、力持ちで健康的。患者にも人気がある。ウソは苦手で、嬉しいことも悔しいこともすぐ顔に出てしまう。また一度決めたら絶対に頑張るという芯の強さを持ち、少々、頑固なところも。意識不明状態で長期入院している患者・千倉を献身的に看護しており、千倉夫人からは娘のように可愛がられている。
晴樹が弁護する基子が彼の初恋の人、あるいは理想の女性だったと気づき、大きなショックを受けることになるが・・・

前原光郎 (岸部一徳)

前原総合法律事務所のボス

飄々として捉えどころがないが、じつは野心家で頭がきれる男。日常的におやじ臭いセクハラ発言が多いのがたまに瑕である。

<以下は、作者・大森美香さんがプロットに書いた前原の人物像から抜粋>
弁護に関してはビジネスと割り切っており、必要以上に感情的になることはなく、もちろん私情は一切持ち込まない。晴樹にとってはいい兄貴のようである一方、非常に厳しい上司でもある。バツ2で、一緒に暮らしていないふたりの娘にだけはめっぽう弱い。

黒坂京子 (田畑智子)

晴樹の先輩弁護士

所長の前原からの信任も厚く、事務所では一番の稼ぎ頭。セクハラ発言をする所長に対して、敢然と立ち向かう様は凛々しく頼もしい。一方、基子のような生き方には批判的であるが、弁護を引き受けたからには無罪判決を得ようと頑張る。
じつは、彼女には恋人がいるのだが、その彼は無職でいま現在は黒坂のヒモのような状態になっている。自分の人生の不透明さに明確な答えのない、仕事に一途な30代女性の典型でもある。

小池賢治 (田中要次)

晴樹の先輩弁護士

事務所ではナンバー2の古株だが、所長の前原のようにスタンドプレーに走ることなく、縁の下の力持ち的なシブイ働きをする。
若い頃に所属していた弁護士会の野球チームでは、前原がピッチャーで小池がキャッチャーという関係だった、まさに前原をうまくリードすることができる、じつは貴重な存在である。さらに、所長や黒坂から日々叱責される晴樹をなぐさめてくれる唯一の優しい先輩でもある。

田中みはる (清水富美加)

事務アルバイトの大学生

将来は弁護士もいいかなあ・・・など漠然と考え、弁護士事務所でアルバイトをすることに決めた。一見、お固い事務所に似つかわしくないイマドキの女の子だが、案外おやじの操縦がうまくて、テキパキと仕事をこなしている。

中村百合子 (筒井真理子)

晴樹の母

いま一番の楽しみは、晴樹と泉美の結婚。忙しい晴樹にかわって、泉美が悩んでいる結婚式の準備についてあれこれと相談に乗っている。自分が海外旅行をしたいので、泉美に「ハワイで挙式をしたら?」とノリで言ってしまうような能天気な性格である。 だから、高校生の晴樹の家庭教師に基子(まりあ)のような美しい女子大学院生を選んでしまうようなことになったのかも・・・
だが、自宅に引きこもっている長男・克樹のことではとても心を痛めている。

中村克樹 (青柳 翔)

晴樹の3歳ちがいの兄

優秀な成績で大学を卒業し、いったんは大手企業に勤めたがドロップアウト。それ以来自宅にひきこもるようになった。さらに、親の期待が薄かった弟の晴樹が弁護士になり、親の気持ちが弟に向いていると思い込んだのか、自室から一歩も出ない生活を続けている。逮捕された基子のことに異様な関心を持ち、パソコンでさまざまな情報を収集し始めたが、そのことで後々、晴樹と対立していくことになる。

千倉泰蔵 (大谷亮介)

大手企業の役員
(基子事件の第3の被害者?)

まさに老いらくの恋ではあるが、妻と別れて基子とつましくアパートで暮らすことを考えていた。その矢先、そのアパートで火災が発生し、逃げる際に窓から転落して意識不明の重症を負った。晴樹の恋人・泉美が看護を担当している。

千倉文江 (中田喜子)

泰蔵の妻

長年連れ添った夫が若い基子に入れあげ、財産をつぎ込んでいたことに大きなショックを受けた。だが、夫の意識が回復すれば、きっと正気に戻って以前のような生活ができると信じて、意識不明でベッドに眠る夫を献身的に看護している。
基子に対して、激しい恨みを抱いている。

阿川博之 (浜野謙太)

青年実業家
(基子事件の第1の被害者?)

学生時代から起業を志し、高級外食チェーンを成功させるなどで頭角を現した。学生のころに基子と知り合い、亡くなるまでお金を媒介にした男女の付き合いを続けてきた。基子とは恋愛関係というよりも、戦友のようなある種の信頼関係があった。

坂東幸雄 (森岡 豊)

テレビ局プロデューサー
(基子事件の第2の被害者?)

高額所得者向けのお見合いパーティーで基子と知り合った。基子が積極的に近づいたというよりも、坂東のほうが基子を気にいって声をかけた。じつは女性関係がかなりルーズな面があり、性格的にも激しやすい男である。

千葉恒夫 (池田成志)

東京地検の検事

基子事件を担当する、地検きっての剛腕検事。法廷ではクールな表情を崩さないが、じつはかなり熱い一面を持つ、敵に回したらやっかいなタイプの男である。基子を有罪に持ち込むための十分な証拠があると自信を持っているが・・・

内藤あかね (上野なつひ)

証人/山の手女子大・助手

基子が学生のふりをして山の手女子大に入り浸っていたころの知人。基子と阿川の関係を証言するために出廷したが、阿川についてさらに重要な証言をする。

肘井雅恵 (安藤玉恵)

基子の母(故人)

北九州の歓楽街で娼婦をし、女手一つで娘の基子を育ててきた。だが基子が14歳の時、働き過ぎがもとで体を壊して亡くなった。母娘二人の親子関係はとても濃厚で、娘にはつねに「自分のような人生を送るな。気高く生きろ」と言い続けるなど、基子の人格形成に大きな影響を与えたと思われる。



基子・少女時代 (山口まゆ)

貧しい家庭環境のなか、母を助け一生懸命に働くけなげな少女だった。あるとき絵画集で見つけた「聖女プラクセデス」の絵が彼女の人生を大きく変える。

中根美佐子 (内田春菊)

基子の親戚

中根クリーニング店の女主人。20年前、中学生の基子を引き取ることに反対をしたが、夫に押し切られて家に入れた。それがもとで、夫とは不仲に。

中根 正 (吉永秀平)

基子の親戚(故人)

妹・雅恵が亡くなって、娘の基子を引き取ることに積極的だった。中学生の基子にクリーニングの手伝いをさせるなど、何くれとなく基子に目をかけていた。

白井久雄 (笠原秀幸)

基子の幼馴染

中根クリーニング店に引き取られた基子にほのかな憧れを抱いていた、隣にある酒屋の息子。基子ウォッチャーだったので、中根家の事情に詳しい。

神 父

教会に通うようになった基子を優しく見守ってくれた人。基子の「聖女」のようになりたいという願望を理解していたのは、母以外ではこの神父だけかもしれない。

佐藤真紀 (肘井美佳)

基子の高校時代の同級生

高校のときから基子に対して良い印象を持っていなかったが、殺人事件の容疑者と報道されてからはより一層悪口に拍車がかかった感じである。

清水希美 (TAMARU)

基子の高校時代の同級生

都会に出て行った基子に対してコンプレックスを持っていたが、今回の事件を知って自分は地元に残って正解だったと思っている。

片瀬美里 (藤村聖子)

証人/写真撮影が趣味の女子大生

坂東殺害の現場を目撃した証人として出廷。検察にとっては、基子を有罪に持ち込むための重要な証人だが、晴樹はその証言をどう切り崩すか?

山崎雅史 (鬼頭真也)

証人/阿川の元・部下

会社創業当初からの腹心の部下で、阿川の社長としての経営手腕に惚れていた。基子に入れあげる阿川を心配し、基子に対してはいい印象を持っていなかった。

記者・佐藤 (遠山俊也)

週刊誌の記者

基子の事件に強い関心を持ち、ゴシップネタを求めて執拗な取材を行う。その過程で特ダネに行き当たり・・・

スーパー店長(竹井亮介)

上京後の基子が働いていたスーパーの店長で、この男との遭遇がその後の基子の生き方に大きな変化をもたらした。