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竹野内さんの声をあなたに。

竹野内さんの声をあなたに。
穂波 孝役 竹野内 豊インタビュー
数学では、人の気持ちは理解できない。

私が演じる穂波孝は、数学者で
いつも数学のことしか
考えていない男です。

ちょっと偏った人で、本当に数学のことしか頭になく、自分の想いを誰かに伝えることも、また人の想いを感じとることもできない、そういう人です。
だから、ミムラさん演じる奈緒から離婚を迫られるまで、妻がどれだけ苦悩していたか気づけなかった。家族を失うかもしれないという状況になってはじめて、
数学では理解できない、
解決できないことがあることに
気づきます。

人に自分の想いを伝える、相手の気持ちを理解する。そういう当たり前のことが自分には足りなかったのだと知るわけです。
そのキッカケになるのが“朗読”です。
“朗読”とは単に本を読むことではなく、
声や気持ちを届ける
ということだと思います。

それを麻生久美子さん演じる京子先生と柴田恭兵さん演じる佐久良先生に教えていただくことによって、孝は少しずつ大切なことに気づいていきます。

自分を変えることは、誰にもできる。

孝は、独りよがりで身勝手に生きてきて、そんな自分に気づいていない。それは、とても哀れなことだと思います。家族が家を出ていき、
“朗読”というものに出会い、
「自分を変えたい」と思うようになるところからドラマははじまっていきます。
とはいえ、過去をやり直すことはできないし、離れていった妻の心をもう一度取り戻すことも簡単ではないし、もう手遅れかもしない。それでも、孝は「自分を変えたい」と思うようになります。過去をやり直すことはできないけれど、今の自分を変えていくことはできる。
このドラマは
「今の自分を変えることは
誰にでも必ずできるはずだ」

というメッセージが根底に流れています。
また、ドラマを見てクスッと笑えるシーンがたくさんあります。
とてもメッセージ性のあるドラマだけど
それをシリアスに描くだけでなく、
ユーモアを交えて描いているとことが

脚本家の大森美香さんの
上手なところだと思います。

“群読”もドラマの見どころ、
聞きどころです。

このドラマでは“朗読”がテーマになっていますが、
もう1つ“群読”というのがあります。
これは、みんなで集まって1つの物語や詩を読むものです。隣の人の声を感じ、みんなで息を合わせ、1つの話を紡いでいく。ただ、みんなで読めばいいというものではなく、みんなが1つになってはじめて形となるものです。この体験は、役者としてもとても勉強になりました。きっと役者だけでなく、どんな社会や会社や家庭でも役立つヒントがあるような気がします。
そして、
“群読”はとても迫力があります。
“朗読”とはまた違う魅力があるので、こちらもぜひ楽しみにしてほしいと思います。

答えは、あなたが見つけてください。

今回の出演者はみなさん本当にいい声です。麻生久美子さんの声も美しく響くし、柴田恭兵さんもいい声です。“朗読”というのは声がいいとか悪いとか、本を上手に読める、読めないとか、大切なのはそこではないのですが、ついついみなさんの声に引き込まれてしまいます。“朗読”で一番大切なのは、ちゃんと声や気持ちを届けていくということです。まさにドラマのタイトルである『この声をきみに』なんです。

また、脚本家の大森美香さんは
ドラマを見てくださる方が、
それぞれに答えを見つけたり、
大切なことを感じとれるような
本づくりをされています。


最近は、答えを作る側が出してしまうドラマが多いけど、このドラマは視聴者の方々がそれぞれに感じて、それぞれの答えを見つけていくようなドラマだと思います。このドラマが何を伝えたいのか?
その答えは、みなさんの中にあると思います。