ドラマのみどころ

主人公はトランスジェンダー“女子”!

坂木司の痛快ガールズストーリーをドラマ化!
NHKドラマ初主演! 志尊淳
現代社会に生きる、等身大の「女子」を熱演!

1月からのドラマ10は、“戦うヒロイン”の痛快で爽快な物語です。

“かわいい女子的な生活”に憧れ、田舎から都会に出てきたヒロイン・みきは、ファストファッション会社に働くOL。
でも、ひとつ大きな秘密があります。
それは、みきがトランスジェンダーであるということ。みきの性別は男性なのですが、見た目はスラリとした美人。しかし、男に興味がなく、好きになるのは女性、という“複雑な”人物なのです。
そんなみきのもとに、ある日、同級生だった後藤という男が転がりこんできます。みきの姿に戸惑う後藤ですが、ふたりはひょんなことから共同生活をおくることに・・・。
そんな奇妙な共同生活の中、みきにふりかかる「日常」に潜むいろんなモヤモヤを、おろおろする後藤をよそに、みきは圧倒的な自己肯定力をもって、ぶっとばしていきます。
ファッションの街・神戸を舞台に、破天荒で毒気たっぷりだけど憎めないヒロイン・みきと、ひと癖もふた癖もある登場人物たちとの“バトル”エピソードを、ポップに、明るく、コミカルに、そしてちょっと切なく描く、痛快ガールズストーリー! ご期待ください。

原作:坂木司

これまでも、ジェンダーに悩む人を作品に登場させたことはありました。ただ、書きながら「でも現代の若い人には、もっと違うやり方があるのでは?」と思っていました。メイクや医療の進化にSNSの発達。様々な武器を身につければ、未来の選択肢が広がるのではないのかと。
そしてジェンダーについて考えると、違う立場の人の問題も見えてきます。つらさを口に出せない男性。年齢での差別。見た目や肩書き、所得などで判断される優劣。みんながそれぞれ、生きづらさを抱えています。でも、だからといってそれを誰かにぶつけるのはおかしい。そう感じたとき、みきは闘う人になりました。
立ちはだかる問題を、智恵と勇気と現代のツールで切り払う。悩みながらも顔を上げ、自分の力で「好き」に向かって突き進む彼女の姿を、一緒に見守っていただけたら幸いです。
そしていつか、みき自身が自分のことを「当たり前」だと思えるような社会になればいいな、と思っています。

【坂木司:プロフィール】
02年『青空の卵』で作家デビュー。「和菓子のアン」シリーズ、「ホリデー」シリーズ、『夜の光』『大きな音が聞こえるか』『肉小説集』『何が困るかって』など著作、多数。NHKでのテレビドラマ化は今回が初となる。

脚本:坂口理子

「……え? 本当にやるの?」
このドラマを書かせていただくと決まった時、各方面から同じようなお言葉をいただきました(笑)。かく言う私自身も、企画から携わらせていただいた身ながら、決まったと聞いた時には思わず言ってしまいました……え? 本当にやれるの!?と。それぐらいチャレンジングなドラマです。私もそう思い、さあやるぞ!と鼻息荒く意気込んでいました。ところがいざ書き始めてみると、実は誰もが抱える普遍的なことを描いている物語なのだと気づかされました。一見、突拍子もなく思えるけれど、本当は他の誰でもないあなたの物語、向かい風にも顔を上げ、胸を張って挑んでいくヒロインと共に、観て下さる方の元へお届けできたらと思います。

【坂口理子:プロフィール】
06年『おシャシャのシャン!』第31回創作テレビドラマ大賞最優秀賞。映画「かぐや姫の物語」「メアリと魔女の花」などを執筆。NHKではドラマ10「わたしをみつけて」「べっぴんさんスピンオフ『恋する百貨店』」など多数。

『女子的生活』における音楽:鈴木慶一

このドラマは実にややこしいのだ。こんがらがった状況が日常であるということで、すでに相当ややこしい。で、音楽だが、演出の新田さん、音響の木村さんと何度か話し何度かやりとりし、浮かび上がったのは、女性の優しさ、男性の優しさ、女性の凜々しさ、男性の凜々しさ、同じ言葉を並べて書くだけでなんともややこしいでしょ。これらを備えた音楽。ってどんなのだ?ニール・ヤング?ヴェルヴェット・アンダーグラウンド? 小さい声が聞こえたような気がした。幻聴かもしれない。それを置換してルー・リードとメタリカの「ルル」を思い浮かべつつ(ほんの時々ね)作曲することにした。そしてさらに重要なワーズはCool and Dry。主人公の生き方を一言であらわすとそういうこと。これは得意分野です。湿り気苦手だし。
そんなこんなで出来上がった音楽、可愛らしい音とハードなサウンドを散りばめて。お楽しみ下さい。私はとても楽しみながら作りました。最後に演奏してくれたミュージシャン、伏見蛍さん、夏秋文尚さん、上野洋子さん、武川雅寛さん、そして関わったスタッフ全員に感謝いたします。

【鈴木慶一:プロフィール】
「ムーンライダーズ」ボーカル・ギター。バンド活動以外に、ゲーム音楽「MOTHER」や映画音楽「座頭市』(第27回日本アカデミー賞最優秀音楽賞)、「アウトレイジ」シリーズなど幅広く活躍。NHKでは「朝ドラ殺人事件」などの音楽も手がける。

トランスジェンダー指導:西原さつき

性別を女性へと変え始めて、15年目。
自身の経験が、まさかこのような形で役に立つなんて想像もしていませんでした。
少し前まで「性別を変える=タブー」とされていただけに、時代と社会の変化を最先端で感じる現場でした。
指導を進めていくにつれ、今までには無かった新しい生き方を表現できると思い、トランスジェンダーのニューヒロイン「みき」に、たくさんの希望と大きな夢を託しています。
性別を変えるということは本当に大変ですが、それ以上に素敵で幸せな思い出となるはずです。
自分の一番大切なもの。譲れないもの。
何のために生きるのか。
この作品に触れることで、今一度振り返って頂ければ幸いです。
見てくれた方々の人生を変えるきっかけに。
新しい世界が見たいあなたへ。
全ての人が最高の“ 女子的生活 ”を楽しめますように!

【西原さつき:プロフィール】
男子として生まれるが幼少期から強い性別違和を覚える。大学卒業後、広告代理店へOLとして勤務した後、性別適合手術を受け、タイで行われたトランスジェンダーの世界大会「Miss International Queen 2015」では特別賞「ミス・フォトジェニック賞」を受賞。現在はLGBT関係の講演会、モデルなどを中心に活動。性同一性障がいの方のための女性化レッスン『乙女塾』代表講師。ニックネームは「さつきぽん」。

制作統括:三鬼一希

きっかけは、書店での1冊。偶然の“出会い”でした。そこには、時に強く、時にしなやかに、世の中の理不尽さに立ち向かうひとりの人間の姿が描かれていました。「たくさんの人々に届けたい」そう思いました。その後、たくさんの方々との“出会い”に恵まれ、みなさんに、新しい物語としてお届けできることになりました。トランスジェンダーヒロイン・みきの活躍を、是非ご期待ください!

演出:新田真三

まず、原作のおもしろさに感服。ドラマ化するにあたり色々悩みました。この世界観を映像化するなんて無謀なのではないかと。で、さして良いアイデアが浮かぶこともなく、惰眠を貪る日々を過ごしていました。すると、この内容に賛同してくれた俳優陣が続々と集まり、それぞれの感性をこの物語にぶつけてくれました。みるみる豊かなものになって行きました。いらんことせず、寝ていてよかったと思いました。

放送予定・スタッフ

【放送予定】
2018年1月5日(金)から1月26日(金)
総合 毎週金曜 よる10時(連続4回)
【原作】
坂木司 『女子的生活』
【脚本】
坂口理子
【音楽】
鈴木慶一
【トランスジェンダー指導】
西原さつき
【出演】
志尊淳、町田啓太、玉井詩織、玄理/小芝風花、羽場裕一 ほか
【制作統括】
三鬼一希
【プロデューサー】
木村明広
【演出】
新田真三 中野亮平
【収録予定】
2017年11月から12月

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