番組のみどころ

「セカンドバージン」で、現代女性の新しい生き方を力強く書き上げ、話題を巻き起こした大石静が、さらに美しく逞しい女性像をオリジナルで描きます。
ヒロイン・玉木黎役の井川遥さんは連ドラ初主演です!

【作者からのメッセージ】作:大石静

去年の秋から企画執筆して来た『ガラスの家』の放送が、やっと始まりました。
ホッとすると共に、震えるような緊張を感じています。
この先、黎の出現により、一成、仁志、憲司が、次第に自分の心の中に押し隠して来た愛、欲望、嫉妬、そして目指すべき人生の理想や目標に目覚めて行く様を描きます。それは、息子達にとっては、父からの自立への道でもありました。
はかなく、どこか謎めいている黎の、これからの変貌にも、ご注目下さい。
ドラマは、切実であり、リアルであることが重要だと思いますが、同時に非日常の世界を、視聴者の皆様に提供する意味もあると、私は思っています。
普段の生活の中では味わえない官能とスリル、常識とタブーを超えて求め合う
力強い愛を、ドラマの中でお楽しみいただけたら、うれしいです。
スタッフ・キャスト、みんな残暑の中、頑張っています。
私もラストスパートです。

ヒロイン黎は、井川遥さん!

チーフ・プロデューサー:屋敷陽太郎

十数年ぶりに再会した幼なじみは、年齢を重ねた美しさに輝いていた。
彼女は、「井川遥を目指してるの!」と明るく宣言した。
今、大人の女性たちが一番憧れ、自らの思いや悩みを素直に投影できる女優が、井川遥さんだと思う。
 
このドラマのテーマは、純愛。
人生に希望を見出せずに生きてきたヒロインが、ある男性との真実の愛に目覚め、美しくたくましい女性に成長する物語。
 
透明感あふれるたたずまいと、芯のある演技。
年々魅力を増している井川さんが演じるヒロイン像は、
日本の女性たちを、さらに強く美しく輝かせるに違いありません。

「ガラスの家」のトータル・デザイン

美術:深尾高行

アメリカの建築家フランク・ロイド・ライトは、「暖炉は家の心臓である。 テレビは目のチューインガムである。」ということばを残しています。
 
今回のスタジオメインセット「澁澤家」では、この暖炉を中心に、まるで大きな水槽の中で様々な運命に翻弄される4人の家族の“交差点”として、
 
「脆く崩れやすい」
「明け透けなのに家族が見えていない」
「だけどやっぱり明け透けなのでお見通し」
という「ガラスの家」をプランしました。
 
20年以上続く男所帯に突如現れた「魔物」は、これまでのモノトーンで無機質だった生活と空間に、鮮やかな「彩」と「艶」をもたらします。
 
そんな彩のひとつとして空間を飾るのは、ニコライ・バーグマン氏指導による、慎ましくも存在感のあるフラワーアレンジメント。
オープニングやエンディングタイトル映像でもご堪能いただけます。
 
タイトルロゴは「セカンドバージン」でもご一緒した、シマダタモツ氏によるデザイン。
 
メインビジュアルは、現代女性から絶大な支持を得るアーティスト清川あさみさんにお願いしました。
 
官能的でスリリングなストーリーを、美しいトータル・デザインのなかでお楽しみください。

演出にあたって

演出:渡邊良雄

このドラマは、一人の女性が、強く自立していく物語であると同時に、「息子の父親越え」という普遍的ともいうべきテーマを内包していて、父のためにいい子であり続けようとしてきた息子の、父親の支配からの脱却、その道程を描くものでもある。そしてそれは、一人の女性をめぐるものであるがために甚だ悲劇的である。父子の対立の呼び起こす触媒たるは、もちろん黎という存在。大石さんの描き出す、共に父=夫の支配から手を携えて飛び立たんとする男女の苦難のストーリィは、反道徳的でありながらもそれ故に、観る者の心を鷲掴みにして離さないではいない。ファム・ファタル(運命の女)然として出現する、魅力的な井川遥さんを眼前にしてしまっては、男たちは身の破滅を予感しつつも、全く抗う術など無いのかもしれないが……
人生に正しい解などない――そんなことを、つくづく感じさせる作品である。

ガラスの家 | NHKドラマ10
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NHKドラマ10 ガラスの家