映画?と見間違うほどの場面設定で展開する「白洲次郎」。超・こだわりのカメラワークとカット割りを決めた重要な要素が「イメージボード」です。第1話のイメージボードにつづき、第2話のイメージボードも公開いたします!
また、そのシーンの本編からの映像も掲載いたしました。ぜひ、比べてご覧下さい!
畑仕事の場での次郎と正子の距離感を模索した。
1945年正月、荻外荘(近衛文麿の自宅)を吉田茂が訪れ、近衛文麿に軍部の暴走の責任を問い、「和平終結を天皇に上奏すべき」と迫るシーン。緊迫感あふれる場面を暗いトーンで表現。
テレビドラマでは通常ここまで画面を暗くすることはないが、あえて提案した。
マッカーサーから憲法草案の策定を依頼された近衛文麿。
彼を救おうとする次郎の思いは近衛には理解されない。
憲法草案の役を解消された近衛。
常に冷静な近衛だがここで初めてこれまでに見せたことのない表情を見せるという状況を描いた。
終戦連絡事務局参与に就任することになった次郎に、「戦争に負けて外交に勝った歴史もある」と吉田が言うシーン。映画「シンドラーのリスト」をイメージ。
銀座のバーで正子が青山二郎に始めて会うシーン。青山の挑発にも怯むことなく、睨みつけるような正子の表情がテーマ。
次郎がマッカーサーを叱責したという有名な場面。
大きな存在に対しても一歩も引かない次郎の人間性を表現した。
「ゴッドファーザー」のラストシーンを参考にしている。
よく知られる正子の写真を同じ構図のままイメージボードの中に持ち込んだ一枚。
自由で型にはまらない正子の雰囲気がとてもいい。
※映像は第1回より。
1974年福島県生まれ。東京藝術大学美術学部絵画科油絵専攻卒業。大学在学中からフリーの美術スタッフ、絵画制作としてさまざまな映画作品に参加。現在は、画コンテ制作、イメージボード制作、VFXアートディレクター、アニメーションの美術監督として、映画、テレビドラマ、アニメーションなどに関わっている。主な作品は、美術スタッフとして「CURE」「鮫肌男と桃尻女」「あずみ」「CASSHERN」「dolls」など。画コンテ制作として、「陽気なギャングが地球を回す」「シャカリキ!」など。画コンテ、イメージボード・VFXアートディレクターとして、「日本沈没」「西遊記」「隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS」など。新海誠監督のアニメーション作品「雲のむこう、約束の場所」「秒速5センチメートル」に美術監督として参加。
※このコーナーは、「NHKドラマスペシャル白洲次郎 UNKNOWN YEARS」(NHK出版)より一部文章を掲載しています。