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つばさ 放送前情報

番組からのおしらせ(2008/12/12)

連続テレビ小説「つばさ」がスタジオ収録をスタート

 2009年3月30日からの連続テレビ小説『つばさ』が、2008年12月4日から放送センターでスタジオ収録をスタートしました。 収録のスタートに伴い、スタジオで出演者取材会を行いました。


多部未華子(玉木つばさ 役)から…

 スタジオ収録が始まって1週間。家族と絡んだシーンが多くなり、いよいよスタートという感じです。テンポを大事にしているドラマなので、共演者のみなさんと話し合ったり、アイデアを色々と出し合いながら、リズムよく収録しているので、きっと良いものになっていると思います。体を張った演技もありますし、今、とても撮影が楽しいです。


高畑淳子(母・加乃子 役)から…

 セリフの量が多いのでトイレへ行くにもお風呂へ行くにも台本を持って行き、台本がビリビリになっています。昨日、多部さんが茶碗を洗いながら泣くという、とても大事なシーンがあったんです。私みたいに酸いも甘いもかみわけると涙はすぐ出ますが、多部さんには「もっともっと」っていう気持ちがあったのでしょうね。本番の前に「ギュッと抱きしめてもらえますか?」ってこっそり言われたんです。11月のロケで冨浦君が泣けない時、私がガバッと抱いたら、冨浦君ワッと泣けたんですよ。そのことを覚えていたんでしょうね。で、多部さんをギュッとした時、「あ、私たちは家族なんだなー」と思いました。どんなに争っても罵倒し合っても、色んな家族のカタチがあるということを『つばさ』で演じながら感じています。きっと撮影が終わるころには、離れ難い色々な愛情が生まれているのでしょうね。


中村梅雀(父・竹雄 役)から…

 この撮影の一番の特徴は、セリフが十何ページあってどんなに長かろうが、通して撮るところ。そこが最近のドラマにはないことですね。だからスタッフ・キャスト全員の気合が違いますよ。間違えたらまた「もう一回」ってなりますからね。だから命がけになってきます、そこがまたいいところだなと思いますね。スタジオにある(本来は、荷物や材料などを蔵へ運ぶための)「トロッコ」が本当に面白くて、私、竹雄がいろいろな乗り方をしますのでご注目を。それから、お菓子を作るのもなかなか大変です。老舗の職人頭に見えるかどうか・・・・色々と挑戦しながら、本当に楽しく毎日撮影しています。


吉行和子(祖母・千代 役)から…

 老舗和菓子屋「甘玉堂」の女将なので、お店に出ているときはとっても上品で落ち着いています。ところが、娘・加乃子とケンカするシーンが激しくて、もう上品なんて言ってられないくらいとても大変で、鬼のようになって格闘しております。ものすごく長い、もうページをめくれどめくれど台詞が続いてる場面を最初から最後まで通して撮るものですから、大変よねー。(出席者一同激しくうなずく)本当に構っちゃいられないって感じで体張って私も老骨に鞭打ってやっております。


冨浦智嗣(弟・知秋 役)から…

 甘玉堂の名物「甘たま」がすごく美味しくてよく空き時間に食べています。僕の役は思春期の悩める子の役で大変そうだなと思っていましたが、自分が思っていた以上に元気いっぱいにやっていいとわかったので、最近は元気よく演じています。さきほど高畑さんがおっしゃっていましたが、僕が泣けないときに高畑さんが抱きしめてくれて、勝手に涙がガーッて出てきて・・・。本当はまだ出演者の方々に打ち解けられていないかも、と思っていたんですが、高畑さんのことが大好きになりました。これからもっと皆で仲良くなっていきたいなと思っています。


西城秀樹(斎藤浩徳 役)から…

 不動産屋のちょいワルおやじという役ですが、内面は単純で人情味があって、演じていて楽しいですね。なんだか昭和と平成が合体したようなドラマで、そのあたりがとても面白い。感動的なシーンでサンバダンサーが踊ったり、バカバカしいシーンを皆さん大まじめに演じたり、演出面でも飛躍するところが面白くて、これからの人間模様がとても楽しみです。おそらくこれからの長丁場、NHKに来るたび癒されて、本番が楽しみになるんじゃないかと思っています。


後藤高久(制作統括)から…

 11月に川越ロケが始まり、12月からはこのスタジオで撮っております。本日は2週目のスタジオ収録で、このセット「甘玉堂」がドラマのメイン舞台になるわけですが、ストーリーの展開上、実は、今週でこのセットとはお別れとなります。玉木家の人々が代々守ってきた蔵造りの立派な店を手放すことになるので、来週からはもう少し小さなセットになります。連続テレビ小説では、このスタジオに全面で建つセットは珍しく、是非とも皆さんに見ていただきたいなという思いもありまして今日この取材会を設定させていただきました。先週から始まったスタジオ収録ですが、この古風なセットには似つかわしくない、出演者と制作スタッフともども高い基礎代謝量を要求されるドラマになっていまして、役者さんの演技も相当にヒートアップした状況がずっと続いており、笑って泣けるドラマになっているのではないかと思っています。


番組からのおしらせ(2008/10/15)

連続テレビ小説「つばさ」主な出演者発表!

 2009年3月30日から放送予定の連続テレビ小説「つばさ」。江戸の風情が残る埼玉県川越市を舞台に、「娘が母」で「母が娘」のあべこべ親子が巻き起こす切なくも笑え、おかしくも泣ける、ねじれた絆の物語です。

 そんなラテン系の『つばさ』ファミリーを紹介します!


■「つばさ」スタッフのblogがはじまりました!


■主な出演者発表の模様をムービーでご覧いただけます


■“翔ぶ”ヒロイン

玉木つばさ【多部未華子】

 埼玉県川越市にある老舗の和菓子屋『甘玉堂』でのびのびと育ち、子どもの頃はサッカーチームで男子顔負けの活躍をしていた。が、10歳の時に母親が家を出たことから一転、一家の主婦役に……。ラジオ放送を心の支えに、家族の世話焼きに明け暮れ、今では市内の短大で食品関係の資格を取る勉強をしている。

 卒業後は実家の女将修業に専念しようと考えていたところ、母が突然の帰宅。あれよあれよと言う間に店は傾き、借金を払う代わりに家賃回収の仕事を押しつけられ、コミュニティ放送局の開局に巻き込まれる。やがてつばさはDJとして、地域の人々を結びつける「幸せ配達人」になっていく。


■“とんだ”両親

玉木加乃子(50)【高畑淳子】

 つばさの母。幼い頃から『甘玉堂』の跡取りとして厳しく育てられた反動か、40歳の時、殺虫剤のCMモデルに抜擢されたのがキッカケで、遅れてきた思春期に突入。ナント子どもを残して家を出てしまう……!

 以降、ダイエット本の出版や通販グッズの開発など、思いつくまま事業を起こすも、ことごとく失敗。多額の借金を背負い、ついに実家へ舞い戻ってくる。照れ隠しなのか、本性なのか、10年ぶりの同居生活で自由奔放、傍若無人に振る舞い、つばさを波乱の日々に突き落とす。


玉木竹雄(55)【中村梅雀】

 つばさの父で『甘玉堂』の職人頭。人の道を外れかけた20代に加乃子と運命的な出会いをし、和菓子職人を志す。以来、「加乃子命」の人生を歩んでいる。親の愛を知らずに育ったためか、和菓子の味にはうるさいが、人の愛し方のさじ加減がわからない。加乃子の家出中も、妻が写ったホーロー看板を抱いてその帰りを待ち続けた「情熱の人」である。常識の仮面を被った一途さは、やがて玉木家に新たな試練を…。


■つばさを“見守る”家族たち

玉木千代(72)【吉行和子】

 つばさの祖母で、『甘玉堂』の女将。店を守るために若くして職人を婿に迎えた。そのため、一人娘の加乃子に対しても店中心の考え方、生活を強いることになった。それが災いしてか、加乃子が暴発。子どもを捨てた加乃子を許せないと思いつつ、一方で娘の自由を奪ってきた自分も許せずにいる。その失敗から、つばさに店を託したい思いと、自由にしてやりたい気持ちが、常に心の中で喧嘩をしている。


玉木知秋(15)【冨浦智嗣】

 つばさの弟。学業優秀で、一家の潤滑油としての自分の役割を心得ている。が、わずか5歳で母親に捨てられた傷は本人が思っている以上に深く、加乃子の出現によって、母代わりのつばさが「母」でなくなるのではと怯える。やがてつばさの助けで自らの夢を見いだしていく。


■つばさをめぐる“イイ”男たち 

斎藤浩徳(53)【西城秀樹】

 不動産業から興行にまで手を広げる怪しい会社『斎藤興業』社長。実は、若い頃に加乃子と駆け落ち騒ぎを起こし、以来行方不明になっていた。自称“ブラジルでの成功”で、故郷・川越へ錦を飾り、加乃子の帰宅と機を同じくして、つばさの前に現れる。玉木家の借金の清算に力を貸すが、その利子代わりにつばさをこき使う。行動原理はすべて金勘定なのだが、その実、「純情」という弱点を抱えている。


大谷翔太(20)【小柳友】

 つばさの初恋の人。子どもの頃、つばさと同じサッカーチームで汗を流したが、両親の離婚によって川越を離れる。大学進学を機に川越に戻り、強豪サッカー部の主力としてプロを目指している。病弱な母親を楽にするのが目標。つばさと10年ぶりに再会し、かつての友情が恋へと育ったとき、宮崎のプロチームに誘われ、再び二人は離ればなれに・・・。


川越の“愉快な”人びと

宇津木泰典(54)【金田明夫】

 六代続く鳶の頭で、竹雄の友人。こよなく愛する川越まつりの時に、加乃子の起こした騒動のとばっちりを受け、眉間に大きな傷を負う。以来、加乃子が天敵。一方、つばさと同い年のひとり娘・万里を溺愛し、娘の失恋に胸を傷めるような、人情味あふれるところも。


宇津木佑子(45)【広岡由里子】

 泰典の妻で、万里の母。おおらかな性格で妻のいる竹雄にお見合い話を持ち込むようなズレた所がある。そのため加乃子からは同類と見なされ、何かと面倒事を持ち掛けられるが、悪い気はしていない。噂好きが玉にキズ。


宇津木万里(20)【吉田桂子】

 泰典の娘。つばさとは幼なじみで、同じ短大に通う無二の親友。大谷の大学でサッカー部のマネージャーをしており、大谷に恋心を寄せている。期せずしてつばさと大谷とを引き合わせてしまい、二人が恋に落ちたことから、つばさと絶交状態に。が、短大卒業後はスポーツ誌の編集者として、離ればなれになったつばさと大谷のキューピッド役を担う。


鈴本宏夫(53)【佐戸井けん太】

 地元スーパーの社長で、商店街振興会の会長を務める。町の再開発を夢見るが、伝統堅持派の竹雄や泰典ともうまく付き合う如才なさを持っている。あこぎな商売の斎藤を目の敵にしているが、面と向かって喧嘩を売れるほどの勇気はない。恐妻家でもある。


鈴本俊輔(25)【三浦アキフミ】

 宏夫の息子で、スーパーの専務を務める。つばさに好意を持っているが、表現があまりにも遠回しなため、全く気付いてもらえない。つまらないことをデータベース化する癖があり、ごくまれに役に立つ。



篠田麻子(30)【井上和香】

 小料理屋「こえど」の女将。川越にやってきたばかりで、人に言えない過去がある。泰典や宏夫のマドンナだが、麻子自身は竹雄に父親の面影を見ている。さばけた性格から、つばさの良き相談相手となる。


ラジオぽてとの“残念な”面々

真瀬昌彦(35) 【宅間孝行】

 コミュニティ放送局「ラジオぽてと」社長。元官僚で、独善的な性格から仲間ができない。斎藤がオーナーの元映画館「川越キネマ」に間借りをしているが、家賃の取立に来たつばさを口八丁手八丁で社員にしてしまう。3年前に妻を亡くし、ひとり娘は妻の実家に引き取られている。つばさのラジオの師匠。


丸山伸子(40)【松本明子】

 「川越キネマ」の住人。化粧品のセールスをしながら女手ひとつで息子を育てる。節約上手を見込まれ、ラジオぽてとの一員に。有名になって家出中の夫を呼び戻したいという、悲壮な覚悟を胸に秘めている。


ロナウ二郎(30)【脇知弘】

 「川越キネマ」の住人。芸人だが、ツッコミの反射神経が鈍いため、相方に捨てられた過去を持つ。アルバイトで糊口をしのぎつつ、売れた相方を見返す日を夢見ている。


浪岡正太郎(!?)【ROLLY】

 たまたま聞いたラジオで、つばさの熱烈なファンとなる。だが、コミュニケーションを取ることが苦手なため、ストーカーと間違えられて大騒動に。音楽への造詣が深いことから、ラジオぽてとの一員となる。


ラジオの男・語り【イッセー尾形】

 つばさが千代から譲り受けた古いラジオそのものである。加乃子の家出と前後して、つばさがラジオに悩みを語りかけると、人間の姿となって出現するようになった。勿論つばさにしか見えない。つまり、つばさの自己投影である。時につばさを励まし、時に叱咤するこのラジオが、ドラマの語りも担当する。


スタッフから

【主な出演者決定にあたって…チーフ・プロデューサー 後藤高久】

 朝ドラの撮影現場はしばしば「家族」に喩えられます。ヒロインは一日の大半を共にするわけですから、父母役の共演者とは実の父母以上に濃密な親子関係を結ぶことになります。泣いて、笑って、喧嘩して・・・おそらく一生かけて経験していく親子関係を約10か月の撮影期間で体験するのです。さらに、お祖母ちゃんの厳しさや優しさに触れ、弟の愛くるしさや生意気さを肌で感じながら、かりそめだったドラマの家族が紛う事なき本物の家族になる瞬間が訪れます。こうなればしめたもの、放っておいても面白いドラマが生まれます。

 もちろん血縁関係だけが朝ドラの「家族」ではありません。ご近所さん、親友、職場の仲間、そして恋人など、大勢の人々がヒロインやその家族の問題にお節介ながら口を出し手を出し、「遠くの親戚よりも、近くの他人が大切だなあ」と視聴者の皆さんが膝を打つような、家族以上の「家族」にならなければなりません。

 今回お集まりいただいた出演者の皆さんならば、演技力以上にその巧まざる人間力をもって、楽しい「家族」を作れるはずだと信じています。出演者が「家族」を楽しめれば、視聴者の皆さんにもその楽しさは必ず伝わります。『つばさ』の家族が本物の「家族」になった瞬間がいつ画面に現れるのか? ぜひご注目ください。


【演出にあたって…チーフ・ディレクター 西谷真一】

 最終カメラテストに残った多部未華子さんの演技を見たとき、雷に打たれたような感動を受けました。そして、演技派・個性派の役者さんが揃った、チーム「つばさ」は、多部さんの天使の羽根を得て、天高く昇っていく予感がしました。

 日本人は激しい感情をひとに見られたくないパーソナリティーだと言われます。このドラマは思わず人前で涙や笑いが吹き出してしまうドラマを目指します。親子、夫婦、そして友達で感動を共有してください。また、改めて「家族」の「絆」について考えてみてください。そのメッセージを確実に伝えられる役者さんたちが揃いました。演出陣が自信を持ってお送りする『つばさ』を楽しみにしてください。


作・音楽のご紹介

【作:戸田山雅司】

 1962年、東京生まれ。89年「奇妙な出来事」(CX)で脚本家デビュー。以降、ドラマ「世にも奇妙な物語」「科捜研の女」、映画「UDON」「相棒―劇場版―」などのヒット作を量産している。NHKでは「ズッコケ三人組」シリーズ、「ロッカーのハナコさん」シリーズなどがある。


【音楽:住友紀人】

 1964年、徳島生まれ。バークリー音楽大学卒業。音楽プロデューサーやサックス奏者として活躍するかたわら、映画「ホワイトアウト」の音楽で日本アカデミー賞優秀賞を受賞し、脚光を浴びる。以後、映画、ドラマ、CMなどで多岐にわたる作曲活動を行う。主な作品に映画「アンフェア the movie」ドラマ「やまとなでしこ」(CX)「熟年離婚」(テレ朝)など。NHKでは「新マチベン」正月時代劇「雪之丞変化」などがある。


番組からのおしらせ(2008/7/24)

ヒロイン決定!玉木つばさを演じるのは多部未華子(19歳)さんです!

 平成21年度前期の連続テレビ小説「つばさ」。ヒロイン・玉木つばさ役を多部未華子さんが演じることになりました。

 多部未華子さんは1989年1月25日生まれの東京都出身。「HINOKIO」「夜のピクニック」などの映画のほか、NHK「すみれの花咲く頃」、TBS「山田太郎ものがたり」、CX「鹿男あをによし」など、テレビドラマでも活躍する、今最も注目される若手女優の1人です。

 放送は平成21年3月30日からを予定しています。どうぞ、ご期待ください!




■ヒロイン決定にあたって…

「ヒロイン・つばさのキーワードは、“二十歳のおかん”。」…チーフ・プロデューサー・後藤高久

 つばさは十年にわたって玉木家の家事全般をこなすスーパー主婦であり、厳しい祖母が老舗の跡取りだと太鼓判を押せるような、それはそれはとてもよく出来た“おかん”なのです。でも、やっぱり“二十歳”。遅すぎる初恋に心ときめかせ、理想の自分を探して悩む、うら若き乙女でもあります。

 そこで、ヒロインオーディションの際に私たちがこだわったのは、「右手にフライパンを持ち、左手でコスモスを差し出す。そんな姿がキュートに見える女の子を探せ!」という点でした。娘なのに“おかん”、前向きで後ろ向き、優柔不断で猪突猛進、今泣いたと思ったらもう笑う…。うーん、これではまるでジキルとハイドじゃないか。つばさはこんなに難しい役だったか!なかなかつばさを見つけられずに、私たちは弱気の虫に負けそうになります。

 とその時、とても可憐な女の子が現れました。

 その人こそ、多部未華子さん。

 甘酸っぱい初恋を思い出させるその笑顔はまぶしく、落ち着き払った態度には大人の分別があり、涼やかな眼差しは慈愛に満ちていました。私は心の中で叫びました。「君こそ、二十歳のおかんだ!まだ十九歳だけど、おかんそのものだ!」

 これからの1年間、私たちスタッフは多部未華子さんを“おかん”と慕いつつ、叱られないように頑張りたいと思っています。


連続テレビ小説一覧

NHKドラマ「すみれの花咲く頃」(多部未華子さん主演作品)



番組からのおしらせ(2008/4/24)

平成21年度前期の連続テレビ小説は 「つばさ」です!

舞台は埼玉県・川越市、脚本は戸田山雅司さんが担当します。


連続テレビ小説第80作目『つばさ』の舞台は、朝ドラ初登場の埼玉県。

江戸の風情が今なお残る小江戸・川越を中心に物語が展開します。

母に代わって一家の主婦をつとめる健気な娘つばさは、

朝ドラ史上初? “おばさんキャラ”がチャームポイントのヒロイン!

「娘が母」で「母が娘」のあべこべ親子が巻き起こす

ねじれた家族のほどけない絆(きずな)の物語です。


【放送予定】平成21年3月30日(月)〜平成21年9月26日(土)<全156回>



【あらすじ】

 玉木つばさ、20歳。玉木家は祖母と父と弟、それに自分の夢を追って家を留守にする母、の5人家族。つばさは実家が営む老舗和菓子屋「甘玉堂」の跡継ぎであり、母に代わって玉木家の家事全般を取り仕切る主婦でもあります。ところがある日、母が「もう一度主婦をやる、店の跡も継ぐ」と言って家に帰ってきたことから、つばさの人生は大きく変わります。

 母のせいで家に居場所が無くなったつばさは、地元のコミュニティーラジオ局で働くことに…。ラジオの仕事は何も分からないつばさでしたが、営業や取材で川越の町を駆け回り、番組のリスナーたちと交流を重ねるうちに、それまで考えることもなかった、町にあふれる様々な問題や出来事を知ります。そしてつばさは日々、リスナーと一緒になって悩みながら、問題の解決のために努力し、たくさんの町の人々との絆を深めていくのです。

 さらに、つばさは自分の家族とも真剣に向き合うようになります。喧嘩したり、拗ねたり、怒ったり、笑ったりしながら、ちぐはぐな母と娘は次第に親子らしくなり、二人の周りの家族たちも少しずつ家族らしくなっていきます。

 つばさはコミュニティー放送に関わることで、町の人々とのコミュニケーションの必要性や、実家の和菓子屋やふるさとの伝統を守ることの重要さ、そして夢を持ちそれに向って努力することの大切さを学んでいきます。


【ドラマの舞台・埼玉県川越市】

 ヒロインの実家・老舗和菓子屋「甘玉堂」があるのは、埼玉県の川越市。美しい蔵造りの町並みや、100年以上も人々に時刻を告げてきた時の鐘、華やかな山車が繰り出す川越祭り、駄菓子にさつまいも、うなぎ、などなど…古き良き時代の面影がそこかしこにある、まさに小江戸と呼ぶにふわさしい趣のある町です。

 さらに、川下りで有名な長瀞町(ながとろまち)とサッカーの都・さいたま市も物語の舞台となって、バラエティー豊かな埼玉県の魅力を伝えていきます。


【企画意図】

 家庭の崩壊、貧富の格差、先の見えない老後…。世の中には夢も希望もない、何だか不幸な気分が満ちているようです。だからこそ、このドラマは「幸せ」を伝えたい。どうにかして人を「幸せ」にする魔法のようなものはないのだろうか。そう考えることが、このドラマのはじまりでした。

 ヒロインの“つばさ”は、「夢なんて見ない…」とうそぶく老成した若者です。

 でも、これからが彼女の人生のはじまり。

 “つばさ”はコミュニティー放送という新しい世界に飛び込んで、未来への夢に気づきます。

 夢に向って精一杯生きる彼女の頑張りを通して、人は誰でも広い世界や輝かしい未来に羽ばたくための魔法の“つばさ”を持っていることを、このドラマでは描きたいと思います。


【『つばさ』の物語 2つのポイント】

…その1 「娘が母」で「母が娘」のあべこべ親子

 つばさは幼い頃から母に代って、一家の主婦・弟の母親・店の跡継ぎの3役をこなしてきました。そんな彼女のあだ名は、“母(はは)”。世話好きでお節介なつばさは、まさに“母”であり、毎日をパワフルに生きる“おばさん”的活力に溢れています。しかし「このまま店を継いで、お見合い結婚をして、それなりの人生を送る」のが自分にふさわしいと思い込む、消極的な“老成した”思考もつばさの特徴なのです。

 ところが、“夢を追い続け”奔放に生きていた母・加乃子が突然戻って来て、「主婦をやる、店も継ぐ」と宣言します。この時から「母のような娘」つばさと「娘のような母」加乃子の、それぞれの夢と人生を賭けた闘いの幕が切って落とされます。

 『つばさ』は“あべこべ親子”の二人が、張り合いぶつかり、時に助け合いながら、共に成長していく「娘と母のマイフェアレディー」。逆転した親子関係が生み出す、コミカルでシリアスな家族のドラマが大きな魅力です。


…その2 ふるさとの再興=老舗和菓子屋から、コミュニティ放送局へ

 つばさは借金を背負った家業の和菓子屋を手助けするため、地元コミュニティーラジオ局で働くことに…。ところが、次第にラジオの面白さに目覚め、町の人々に夢と幸せを届ける伝説のラジオ・パーソナリティーとなっていきます。そして、つばさの発信したメッセージが人々の連帯を生み出し、不況に苦しむ商店街を活性化する原動力となり、実家の和菓子屋を盛り立てることにつながります。さらには破綻した地元サッカーチームの再建を成功に導き、地域コミュニティーを再興する勝利の女神となっていくのです。

 「夢見る」ことが苦手だったつばさは、ラジオの仕事を通して「夢見る」才能を開花させます。その夢とは、愛する家族が幸せになること、大好きな町が元気でいられること。

 つばさはラジオの電波が届く小さな地域の、大きな幸福を実現するために積極的に行動します。


脚本執筆にあたって…戸田山雅司

 一番最初の打ち合わせで、初めての朝ドラに緊張気味の僕に、プロデューサー氏が笑顔で言います。

 プ:「まずは、戸田山さんの好きな話で考えてみてください」

 僕は即答します。

 僕:「本格ミステリにしましょう。毎週、月曜日に殺人が起きて、土曜日に犯人が判る、朝ドラ初のミステリ!」

 プ:「ハハハハ」

 僕:「ハハハハハ」

 プ:「……冗談はさておき、何やりましょうか」

 100%本気でした……。ですが、誰だって、月曜の朝から死体は見たくないですよね。

 僕:「だったら、SFファンタジーはどうです? ヒロインは宇宙ステーションで生まれて、超能力を持っていて……」

 プ:「舞台はもう決まっています」

 僕:「火星……じゃないですよね」

 プ:「埼玉です」


 うーん、うーん。考えあぐねて、すっかりしぼんでしまった得意技袋を覗き込むと、そこにはまるでパンドラの箱に残った“希望”のように、最後の得意技が残っていました。そういうわけで、戸田山初の朝ドラは、本格ミステリでもSFファンタジーでもありませんが「見ると元気が出るドラマ」です。本気です。

■戸田山 雅司(とだやま まさし)プロフィール…

 1962年東京都生まれ。早稲田大学在学中に劇団「第三舞台」に参加、演出助手として数多くの公演に携わる。1989年にフジテレビの深夜番組「奇妙な出来事」で脚本家デビュー。以後、「世にも奇妙な物語」「正義は勝つ」(以上フジテレビ)、「科捜研の女」「相棒」(以上テレビ朝日)、映画「サトラレ」「UDON」などのヒット作を量産している。

 NHKでは、ドラマ愛の詩「ズッコケ三人組」シリーズ(99〜02年)、よるドラ「ロッカーのハナコさん」(02年)「帰ってきたロッカーのハナコさん」(03年)、月曜ドラマシリーズ「オーダーメイド」(04年)ほかの作品がある。


<制作にあたって>幸せって何だろう?…制作統括 後藤高久

 ♪幸せなら手を叩こう〜パンパン。

 小学校の音楽室での合唱中、同級生の女の子が私に囁きました。「幸せだから手を叩くのじゃなくて、手を叩くから幸せになるのよ」ちょっと大人びた彼女の横顔にドギマギしながら、私は「手を叩くだけで、幸せになれるのか」と人生の秘密を知った気分でした。

 このドラマを作ることになって「幸せって何だろう?」と考えた時、30数年ぶりにそんな甘酸っぱい人生の秘密を思い出しました。そして、働いている両親に代わって幼い兄弟の面倒を見ていた健気な同級生の彼女と、ドラマのヒロイン像が重なったのです。

 ♪ほら、みんなで手を叩こう〜パンパン。

 つばさが大勢の登場人物と一緒に手を叩くことができる物語を作りたい。視聴者の皆さんがつばさと一緒に手を叩いて幸せになれるような朝ドラにしたい。そんなことを思っています。そして、「幸せはみんなと分かち合ってこそ、本物の幸せになる」ことを、いつも眉間に皺を寄せていた同級生の彼女に伝えたいと切に願っています。


コミュニティ放送とは……

 1992(平成4)年に制度化された超短波周波数(FM波)を使用する放送で、1〜20ワットという小出力のため、放送を聴ける範囲が市町村区などの狭い地域に限定されています。その分地域に密着した情報、例えば行政からの告知や商店街のイベント情報、はたまた迷子のお知らせまで、マスメディアでは不可能な情報発信ができ、地域活性化に貢献しています。現在は全国各地域に200局以上が開局しています。


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