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NHK「天地人」 : 大河ドラマ情報

天地人 題字 武田双雲

「天地人」公式ホームページがオープンしました。


番組からのおしらせ(2008/11/27)

大河ドラマ「天地人」新たな出演者発表!

 2009年大河ドラマ「天地人」。新たな配役が決定いたしました。


■新たに決定した登場人物

徳川家康…松方弘樹

 秀吉の死後、次の天下人として台頭。兼続・三成共通の敵。兼続は「謀反の兆しあり」と言いがかりをつけてきた家康に、「直江状」と呼ばれる挑発的な内容の返書を送って家康を激怒させ、「関ヶ原の戦い」の遠因となる会津討伐を引き起こした。
 関ヶ原は家康の勝利に終わり、本来なら兼続も切腹のはずだったが、兼続の筋の通った態度が家康をも魅了し、米沢30万石に減封されながらも、上杉家は存続することとなった。


前田利家…宇津井健

 14歳で織田信長に仕える。青年時代は血気が盛ん「槍の又左」の異名を持っていた。また恵まれた体格の持ち主で、容姿も端整であった。性格は「律義者」。
 秀吉とは、秀吉が足軽時代から親しく、信長時代は良きライバルであった。豊臣政権下では徳川家康と並ぶ重臣の扱いを受け、秀吉が五大老の制度を整えるとNo.2として大納言の官位を持ち、秀吉の実子である豊臣秀頼を後見する立場となる。


毛利輝元…中尾彬

 毛利元就の嫡男である毛利隆元の子として安芸に生まれる。隆元の急死後家督を継ぐ。信長の死後、羽柴秀吉と柴田勝家が覇権をめぐり戦った「賤ヶ岳の合戦」後、天下人を羽柴秀吉と見定め接近する。その後は数々の戦いで武功を挙げ、秀吉の天下統一に大きく寄与。
 これらの功績から五大老に任じられた。「関ヶ原の戦い」では西軍の総大将になるが、本戦に自らは出陣せず、一族の毛利秀元と吉川広家を出陣させる。


豊臣秀吉…笹野高史

 信長の後を継ぎ、天下統一を成し遂げる。その後、大坂城を築き関白・太政大臣に任ぜられる。「人たらし」として知られるほど人間関係の結び方に長けていた秀吉だったが、天下人になっていくにつれ、周囲がイエスマンばかりになっていく。
 裏切られるのではないかという不安に常に怯える中で、秀吉は、利害関係に基づかない、兼続と景勝の純粋な主従関係を羨ましく思い、兼続を引き抜こうとする。


北政所…富司純子

 豊臣秀吉の正室。ねね。秀吉の死後、高台院と名乗る。気の強い女性で、夫の立身出世を糟糠の妻として支え、豊臣政権下では大きな発言力を得た。しかし、子に恵まれず、秀吉につらく当たられたこともあったため、秀吉や自身の親類縁者を養子や家臣として養育していった。その中でも、加藤清正、福島正則は特に有名。
 また、秀吉の子を生んだ淀殿とは対立していた。北政所が家康を支持したことで「関ヶ原の戦い」は家康の大勝となった。


織田信長…吉川晃司

 既存の権威や勢力(朝廷・仏教など)を武力で排除し、出自に囚われない大胆な人材登用や伝統に囚われない新機軸の方針、新兵器であった火縄銃の活用などを通して戦国時代を終結へと導いていったが、延暦寺焼き討ちなどの苛烈な政策から魔王とも恐れられた。
 天下統一を目前に家臣の明智光秀の謀反(本能寺の変)により自害。既存の権威を重視する謙信は、信長のやり方に反発し、たびたび戦っている。


福島正則…石原良純

 母が秀吉の叔母であったことから幼少より秀吉に仕えた武闘派の武将。加藤清正の盟友で、北政所を強く尊崇していた。会津の上杉討伐に従軍するが、上方で三成が挙兵した報を受けて東軍として参戦。「関ヶ原の戦い」後は安芸広島と備後鞆49万余石の大封を得、広島城の城主に栄転する。
 家康・秀頼の会見を取り持つなど、江戸幕府への忠勤に励む一方、豊臣家を主筋に立てることも忘れなかった。


お涼…木村佳乃

 千利休の娘。文化人の顔とは別に、権威の頂点に立ち政治にも干渉する野心家としての側面を持つ父・利休を支え行動を共にする。そんな中、上洛した兼続とも知り合う。さっぱりした性格で、品がいい。 都に出て来て初めて中央の文化に触れた兼続や政宗にとっては、まさに京文化を体現しているような女性として映り、憧れの対象となる。しかし、利休が秀吉の怒りにふれ切腹を命じられたことから、窮地に陥る。


伊達政宗…松田龍平

 兼続の永遠のライバル。18歳で家督を相続し、伊達家17代を継承する。派手好きで自己主張の強いその性格は、兼続の正反対。母の愛に餓えた壮絶な幼少期の影響で、全てを手に入れたいという支配欲が極めて強い。若くして奥州の覇者の名をほしいままにしていたが、秀吉の台頭により天下人になるという野望は挫折。
 「関ヶ原の戦い」以降も徳川家に仕えつつ、幕府転覆の機会をうかがっていた。


愛姫…杏

 政宗の正室。田村清顕の一人娘。12歳で政宗に嫁ぐが、政宗暗殺未遂事件が田村氏のせいだと疑われ、乳母や侍女たちの多くが死罪にされる。しかし、持ち前のたくましさでそれを乗り越える。
 人質として京・聚楽第の伊達屋敷に住まわされた後も「殿は天下の情勢を見て動いてください」と毅然とした態度で政宗を支え続け、人間不信に陥るようなつらい経験をした者同士、政宗とは強い絆で結ばれていた。


直江景綱…宍戸錠

 兼続の伯父であり、お船の父。与板城を本拠地とし、長尾為景、長尾晴景、上杉謙信の三代に仕えた。特に謙信政権の元では内政・外交両面において中枢を担い、謙信からも「一番の家臣」と評価される。甥である兼続の才能を早くから認め、その成長を見守っていた。


お万…萬田久子

 景綱の妻。気さくで面倒見のいい性格。戦続きの夫を長年にわたり支えた。景綱の死後出家して妙椿尼と名乗り、婿を迎えたお船と暮らす。
 仙桃院の信頼も厚く、上杉謙信の看病に当たっており、死の間際、後継ぎについての遺言を聞き届けた。


直江信綱…山下真司

 直江景綱の娘婿(お船の最初の夫)。家柄から直江景綱の婿養子となってその家督を継いだ。
「御館の乱」では、上杉景勝とともに春日山城に籠って戦功をあげたが、景勝の勝利後、恩賞をめぐるトラブルに巻き込まれ、不慮の死を遂げる。


お悠…吉瀬美智子

 お船の姉。謙信の側に仕え、思いを寄せている。謙信もその気持ちを理解し、大切に思っているが、女色を絶つという信念の元、夫婦になることは叶わなかった。傷心のお悠が出家を決意したことにより、お船が直江家の跡を取ることとなる。


かよ…あき竹城

 幼少時代からお船に仕える侍女。どこか的外れで気が利かないところもあるが、お船のことを何よりも大切に思っており、「御館の乱」の戦時下では命をかけてどこへでも付き従った。お船の人生をずっとそばで見守り続ける忠義者。


吉江宗信…山本圭

 謙信家臣団の中でも文治派に属し、意見が分かれたときにはまとめ役に徹した。「御館の乱」においては景勝方につき、軍功を立てる。しかし、「魚津城の戦い」では織田軍の攻撃に上杉本陣の救援が間に合わず、安部政吉を始めとする家臣たちと共に壮絶な死を遂げる。


北条高広…新井康弘

 謙信の青年時代から仕え、武田信玄に内応したり小田原北条氏に通じたりと去就は一定しなかったが、そのつど許され、要職に就いた。
 勇猛で知られる上杉家臣団の中でも特に武闘派で知られる。北条の血をひいた景虎の器量に惚れこみ、「御館の乱」では兼続たちと戦う。


柿崎晴家…角田信朗

 猛将・柿崎景家の子。その血をひいて非常に好戦的で武骨な性格だが、逆に小田原北条の血をひく景虎の優美さにひかれ、一早く景虎支持の姿勢を打ち出した。謙信の死後、遺言の真偽を疑い、臣下を従え景勝の屋敷を急襲。「御館の乱」のきっかけを作った。


北高全祝…加藤武

 曹洞宗の寺として知られる雲洞庵の住職で、仏道、漢学、五山文学を極めた、越後では並ぶものなき高僧。幼い兼続の教育に厳しく当たるが、それも兼続の素質を見込んでのこと。兼続の精神形成に大きな影響を与え、迷えるときのよりどころとなった。


栗林政頼…平泉成

 謙信の家臣。「御館の乱」では景勝方につき活躍、坂戸城将となり北条軍の攻撃を防ぐ。乱後は荒砥城主に任命されながら、若い景勝・兼続体制を樋口惣右衛門、深沢利重とともに陰に陽に支えていく。時に苦言を言いながら二人を温かく見守った。


深沢利重…鈴木正幸

 謙信の家臣で刑部少輔を称す。「御館の乱」の際には景勝側につき、景虎の救援に出陣した北条氏政勢の攻撃をしのいで、兼続たちの故郷である上田の坂戸城を守りきった。若い景勝・兼続体制を樋口惣右衛門、栗林政頼とともに支えていった。


安部政吉…葛山信吾

 景勝の家臣。兼続の小姓仲間の中でも、リーダー的な存在で、景勝の側に仕え続けた。
 しかし「魚津城の戦い」では柴田勝家率いる織田軍の攻撃に上杉本陣の救援が間に合わず、吉江宗信らと共に壮絶な死を遂げる。


甘糟景継(登坂藤右衛門)…パパイヤ鈴木

 景勝の家臣。兼続とは幼い頃から雲洞庵で共に切磋琢磨した小姓仲間。武勇に優れ、徳川家康も認めるほどの猛将ぶりだった。
 後に景勝の会津移封に従い白石城の城代となり、2万石を知行した。


きた…江波戸ミロ

 兼続の妹で惣右衛門の長女。越後の女として、武将を支える女としての生き方を、母・お藤より学んで育つ。明るく心優しい性格で病弱な母をいたわりながら、父や兄たちの活躍を祈る日々を送る。後に信濃の須田満胤に嫁いだ。



番組からのおしらせ(2008/9/8)

大河ドラマ「天地人」新たな出演者発表!

そして語りは宮本信子さん、音楽は大島ミチルさんです!

 2009年の大河ドラマは「天地人」。新たな配役が決定いたしました。また、語りを宮本信子さんに、番組の音楽は大島ミチルさんにご担当いただくことになりました。


語り…宮本 信子(みやもと のぶこ)

 北海道出身。日本を代表する女優として、伊丹十三監督のもと「お葬式」「タンポポ」「マルサの女」「大病院」など多くの話題になった日本映画の主演を務める。テレビでは連続テレビ小説「どんど晴れ」に出演、「伝統と格式」のなか、母として、女将として悩む女性の生き様を真剣に、時にコミカルに演じ高い支持を得た。舞台でも「王様とおばさん」「眉山」「あげまん」などに主演。また、毎年、個人でジャズライブを開くなど映画、テレビ、舞台だけでなく幅広く才能を発揮している。

 ドラマの語りは今回が初めてである。


音楽…大島ミチル(おおしま みちる)

 長崎県出身。国立音楽大学作曲科卒業。在学中から作、編曲家としての活動を始め、映画音楽、CM音楽、TV番組音楽、アニメーション音楽、施設音楽など様々な分野で活躍。在学中に、交響曲「御誦」を発表。毎日映画コンクール音楽賞受賞、第21回、第24回、第26回、第27回、第29回の日本アカデミー優秀音楽賞、第31回日本アカデミー最優秀音楽賞なども受賞。ジャクソンホール映画祭(アメリカ)ベスト映画作曲賞受賞。2006年アニメーション・オブ・ザ・イヤー音楽賞受賞。

 フランスと日本にて「ForTheEast」CDを発売。

 現在フランスはリモージュのレジデンスコンポーザーとしても活躍している。


■新たに決定した登場人物

石田三成(いしだ みつなり)…小栗 旬(おぐり しゅん)

 信念を貫き通した清廉(せいれん)の知将。

 若い時から小姓として仕えてきた、秀吉の側近。兼続とは同い年。主君への忠誠心が強く、義に篤い性格同士であったため意気投合し、生涯にわたって親友関係にあった。行政官僚としては有能だったが、実戦経験が少なく、あまりにも謹厳実直な性格ゆえに、武功派の家臣たちからのやっかみも多かった。こうした不協和音が「関ヶ原の戦い」を引き起こす。戦の中、大義に命を懸け天下を争った男は、西軍の大名が東軍に寝がえって行く中、最後まで自身の義を見失しなうことはなかった。私生活においては妻子思いの優しい男だったが、初音にも秘かに心惹かれる。


淀(よど)……深田恭子(ふかだ きょうこ)

 天下の間で翻弄された悲運の母。

 豊臣秀吉の側室。織田信長の姪にあたる。1589年には捨(鶴松)を生んで、喜んだ秀吉から淀城を賜り、以後「淀殿」と呼ばれるようになる。1593年には拾(秀頼)を生む。秀吉死後は北政所を差し置き、秀頼の後見人として豊臣家の家政の実権を握った。関ヶ原の戦い後、江戸に武家政権を構築し始めた徳川家康と対立。大坂冬の陣・夏の陣では自ら督戦したものの徳川勢に完敗、大坂城落城に際して秀頼とともに自害したとされる。


真田幸村(さなだ ゆきむら)……城田 優(しろた ゆう)

 兼武士の気概を見せた日本一の兵(つわもの)。

 関ヶ原の戦いでは西軍に味方し、関ヶ原へと急ぐ東軍の徳川秀忠軍を上田城に引きつけ遅参させた。また、大坂夏の陣では豊臣側につき、家康の本陣を潰走させ後一歩のところまで追いつめた天才軍師。兼続のことを兄と慕っていた。若い頃から人質生活を余儀なくされていたが、景勝・兼続だけは同等の仲間として接してくれた。そのことに感銘を受けた幸村は、上杉家を離れてからも二人への恩を忘れずに成長していく。性格は柔和で辛抱強く、物静か。その背景には、兼続や景勝の存在が大きく影響している。


小早川秀秋(こばやかわ ひであき)…上地雄輔(かみじ ゆうすけ)

 徳川家康に天下を取らせた男。

 木下家定(豊臣秀吉の正室・高台院の兄)の5男として生まれる。秀吉の養子になり羽柴秀俊と名乗る。その後、秀吉の命で小早川隆景の養子として小早川家に入り秀秋と改名。養父・隆景の隠居後は、その領地を継承し、筑前名島城主となる。関ヶ原の戦いでは西軍に参戦するが、合戦途中に東軍への加担を決意、西軍を攻撃、東軍大勝の立役者となった。この戦功により、備前・美作の55万石を与えられ備前岡山城主となる。


番組からのおしらせ(2008/6/4)

大河ドラマ「天地人」新たな出演者発表!!

 2009年の大河ドラマは「天地人」。新たに決まった配役と、その役柄をお伝えします。

 ★会見の模様を動画でお楽しみいただけます。


 

上杉景勝(うえすぎかげかつ)…北村一輝(きたむらかずき)

 兼続の主君。越後国上田長尾氏当主・長尾政景の次男として生まれ、叔父である上杉謙信の養子となり、上杉家を継いだ。兼続とは対照的に、極度に寡黙で気難しい印象を与える性格。常に冷静で正確な判断を下し戦国の混乱した状況の中でもその態度は一貫して変わらなかった。

 兼続とは幼い頃から常に二人で行動してきたため、その絆は単なる主従関係をこえていた。また、才走り、時として行き過ぎてしまうことのある兼続を押さえる役割も果たした。


お船(おせん)…常盤貴子(ときわたかこ)

 与板城主の直江景綱の娘であり、兼続の従姉。男子のいない直江家の跡取りのため、親の意向で一度は養子を取り結婚するが、謙信の死後に起こった跡目相続「御館の乱」で夫を亡くす。その後、景勝の意向で直江家に兼続が婿入りした。

 越後の厳しい気候が育んだような、堂々とした性格。男勝りでしっかり者だが、その気の強さが時に兼続を振り回してしまうことも。機転が利き、妻でありながらブレーンのような立場で兼続を支える。


初音(はつね)…長澤まさみ(ながさわまさみ)

 真田幸村の妹で、忍び。自由に国境を行き来し、遠い異国の事情にも通じている。はじめ信長に仕えているが、世の形勢を読んだ上で誰に付くべきかを決めるので、初音の行く場所には必ず天下がついてくる。

 天真爛漫で新しい物や珍しい物が好き、無邪気で可愛らしい女性だが、興味のなくなったものはあっさり切り捨てるという残酷な一面も。兼続のことも元々興味本位で接触したものの、いつしかその真っ直ぐさに惹かれていく。


■上田庄の人々

樋口惣右衛門(ひぐちそうえもん)…高嶋政伸(たかしままさのぶ)

 兼続の父。坂戸城主・長尾政景の家臣。素朴で実直な性格で、武士としての出世欲には乏しく、戦場で武功を挙げようという考えはあまりなかったものの、坂戸城の薪炭奉行(台所や城中で使う薪や薪を調達する)という役職から算勘の才ひとつでめきめきと頭角を現し、魚野川舟運、銀山経営、青苧売買といった財政の舵取りを一手に任されるようになり、遂には家老にまで抜擢された。

 「御館の乱」の際には兼続とともに景勝側につき軍功を挙げ、越後東頸城郡直峰城主となっている。


お藤(おふじ)…田中美佐子(たなかみさこ)

 兼続の母であり、与板城主・直江景綱の妹。家族思いで温かい性格。しかし、景勝の近習として家を離れることを嫌がる兼続を厳しく諭したり、母恋しさのあまり城を飛び出し、家に戻ってきた兼続を中へ入れなかったりするなど、決然とした一面ももっている。

 兼続に対しては、母としての優しさと厳しさの間で苦悩する。

※出自に関しては、泉氏(信州)という説もある。


樋口与七(ひぐちよしち)…小泉孝太郎(こいずみこうたろう)

 兼続の弟で惣右衛門の次男。後の大国実頼。元服まで両親のもとで育った。成長するにしたがって、家を守るのは自分だとの自覚をもつようになる。兄である兼続に憧れ、ともに景勝を支えるものの、次第に兼続にライバル心を抱くようにもなり、一人の侍として自立していく。

 後に小国重頼の養子となり小国氏の家督を相続する。のちに君命により大国実頼と改める。


泉沢久秀(いずみざわひさひで)…東幹久(あずまみきひさ)

 上杉景勝の家臣。兼続の小姓仲間でもあり幼い頃から生活をともにしている親友。当初は、年下の兼続をからかったりしていたが、成長するにつれその能力に一目置くようになった。

 口数が多く、そそっかしいところもあるが、実直で熱い性格をもち兼続を一生支え続ける。また、景勝への忠誠心は誰にも負けない。景勝が会津移封に従い荒砥城の城代となる。


■上杉家の人々

上杉景虎(うえすぎかげとら)…玉山鉄二(たまやまてつじ)

 北条氏康の七男として生まれるが、幼い頃から北条家の「人質」として他家を転々とさせられる。天性の美貌と聡明さに恵まれていたが、政治の道具として翻弄され続けた鬱憤から人間不信の傾向もあった。しかし、元亀1年(1570年)の越相同盟締結により上杉家に送られた際には謙信から厚遇され、養子として迎えられ、初めて安住の地を得る。

 しかし、遺言を残さなかった謙信の死により、景勝との間に家督争い「御館の乱」が勃発。頼るべき親族や譜代の家臣に恵まれなかった景虎は、この戦いによって無念の死を遂げる。


華姫(はなひめ)…相武紗季(あいぶさき)

 景勝の妹。無邪気で天真爛漫な性格だが、一途なところは寡黙な兄・景勝とも共通する部分である。同年代の直江兼続とは、幼馴染のような関係。

 北条家から「人質」として送られてきた景虎に思いを寄せ、その一途な優しさと温かさで、閉ざされていた景虎の心を開き夫婦となる。

 「御館の乱」では、愛する夫と尊敬する兄とが敵同士になってしまうという、非常に苦しい立場に置かれてしまう。

※景勝の妹ではなく、姉という説もある。


菊姫(きくひめ)…比嘉愛未(ひがまなみ)

 景勝の正室。武田信玄の六女。上杉氏と同盟を結んで信長に対抗するため、両家の同盟の証として景勝に嫁いだ。政治に翻弄され続けた人生だったこともあり、物静かで控えめな性格。

 景勝の表のパートナーが兼続なら、菊姫は裏のパートナーとして、夫を支える役割を果たした。また、幼い頃から大切に育てられたため、世慣れていないところがあり、上洛の際はお船が付いて補佐をした。そのため、お船のことを姉のように慕っていた。


仙桃院(せんとういん)…高島礼子(たかしまれいこ)

 景勝の母であり、謙信の実姉。夫・長尾政景の不慮の死により仏門に入り仙桃院と名乗る。教育熱心で、景勝に幼い頃から徹底的に帝王学を施した。息子というより上杉家の世継ぎとして接してきたため、母子の間には微妙な距離がある。

 「御館の乱」では、息子の景勝派と娘婿の景虎派との間で葛藤するが、景勝につく。景勝はそこで初めて、母の自分への思いの深さを知る。


上杉謙信(うえすぎけんしん)…阿部寛(あべひろし)

 “越後の龍”と称される、戦国時代屈指の戦術家。軍事面では圧倒的なカリスマ性を誇っていたが、一方、和歌に通じるなど、繊細でナイーブな側面も併せもっていた。

 越後の守護代・長尾為景の末子として生まれる。本来は家督を継ぐべき立場になかったが、病弱な兄に代わって跡取りに。戦国時代には珍しく「利」ではなく「義」を行動の指針としていた。その姿勢は、一切の私欲を断つ徹底ぶりだったという。家臣たちが、利益にもならない戦いに文句一つ言わず従ったのは、自分たちが義を行っているという強い信念をもっていたからだと言われている。


番組からのおしらせ(2008/2/20)

大河ドラマ「天地人」主役決定!!

 2009年の大河ドラマは「天地人」。主人公・直江兼続役を妻夫木聡さんが演じることとなりました。

 2008年8月にクランクイン、2009年1月から1年間の放送を予定しています。ご期待ください!


■主演・妻夫木聡さんのプロフィール

 1980年12月13日福岡県生まれ。

 1998年「すばらしい日々」で俳優デビュー。ドラマ「ブラックジャクによろしく」「オレンジデイズ」で主演を努め、「天国と地獄」などにも出演。
  映画では2001年「ウォーターボーイズ」で日本アカデミー賞 主演男優賞・新人俳優賞を受賞。
  「ジョゼと虎と魚たち」では、キネマ旬報の最優秀主演男優賞を受賞するなど、高い演技力を評価され注目を浴びる。以後、「春の雪」「涙そうそう」「どろろ」「憑神」など話題作に多数出演。
  舞台でも才能を発揮し野田地図「キル」に主演し才能を発揮し、映画、テレビドラマ、舞台と幅広く活躍。豊かな表現力を持ち、いま最も期待される俳優の一人である。

 NHKドラマは初出演。


■主役決定にあたって…チーフ・プロデュサー 内藤愼介

 平成21年度大河ドラマ「天地人」の主人公は、越後の名門・上杉家の家臣、直江兼続。上杉景勝の側近でありながら、豊臣秀吉、徳川家康、伊達政宗らを魅了し、また、最も恐れられた伝説の男です。

 幼くして親元を離れ、師と仰ぐ上杉謙信から「義」を貫くことの大切さを学んだ兼続は、波乱の日々の中でその教えを自分なりに解釈し、慈愛の「愛」という言葉にたどり着きます。兜にも燦然と掲げられた兼続の「愛」の一文字は、その生涯を通じ、故郷と、そこに暮らす民へと向けられました。名だたる武将たちが「利」を巡る争いを繰り広げていた戦国時代において、そんな兼続の存在は異彩を放つものであり、他を圧倒する強さを持っていました。その魅力は、利益追求に邁進し、「品格」を失いつつある現代社会にも鮮烈な印象を与えます。そんな義将・兼続の姿を今に蘇らせるのは、妻夫木聡さん。

 決定の理由は、そのたたずまいからにじみ出る優しさと芯に秘めた強さ。これまで数々の作品で見せてきた、演技に対するストイックな姿勢も、兼続のひたむきなイメージと重なります。妻夫木聡さんが演じる、優しさの中に揺るぎない強さを秘めた兼続像は、新しい時代のヒーローとして、多くの人々を魅了すると確信しています。 ご期待下さい。


■番組の企画意図

 上杉家・景勝の家臣でありながら、豊臣秀吉、徳川家康らを魅了し、また、最も恐れられた男――その名は、直江兼続。

 上杉謙信を師と仰ぎ、兜に「愛」の文字を掲げた兼続は、その波乱の生涯を通じて、民・義・故郷への愛を貫きました。

 「利」を求める戦国時代において、「愛」を信じた兼続の生き様は、弱者を切り捨て、利益追求に邁進する現代人に鮮烈な印象を与えます。

 大河ドラマは、失われつつある「日本人の義と愛」を描き出します!

番組からのおしらせ(2007/5/9)

2009年の大河ドラマは「天地人」!

 2009年の大河ドラマは「天地人」。2007年4月27日にNHKで制作発表が行われました。

 原作は火坂雅志さん、脚本は小松江里子さん。放送は、2009年1月から1年間です。


「天地人」とは…

 今回のドラマの主人公・直江兼続(なおえ・かねつぐ)は、少年時代、上杉謙信から「天下を取ることなどは小事に過ぎず、それよりも“義”を貫いて生きることの方が「大事」と諭された直江兼続は、謙信の死後、越後の命運を握ることになった上杉景勝を支えながら、「義」を貫く生き方を志します。

 織田信長が天下統一を進める中、若き兼続は「愛」の兜を掲げ、越後の民を守る戦に挑んでいく。そして信長の死後、豊臣秀吉からその才気と人間性を惚れ込まれた兼続は、家来に誘われるが「主君は景勝様ただ一人」と秀吉を袖に振り、その結果、上杉家の家老でありながら米沢30万石の領地を与えられます。

 そんな兼続を伊達政宗はライバル視し、また真田幸村は師と仰ぎ、前田慶次郎は上杉家の家来にしてくれと直談判しにくるなど、「義」を掲げる戦国の猛者たちが続々と兼続のもとに集まってきます。時代になびかずに「義」に生きる兼続を最も恐れたのは徳川家康でした。


 大河ドラマ「天地人」は、火坂雅志氏の同名小説を原作に、直江兼続の人生に、戦国の有名武将たちや主君・上杉景勝の生き様、年上の妻・お船との夫婦愛をからめることで、激しい戦国時代にあって、自らの理想と、大切な人の幸せのために強く生き抜き「日本の品格」を守り通した兼続の、波乱万丈の人生を描いていきます。


<脚本にあたって>脚本家・小松江里子

 初めて、この大河ドラマのお話しをいただいた時、そんな大役は、自分には、まだ早すぎるのではないかと、不安な思いもあり、迷っていたのですが、その気持ちを前向きなものに変えてくれたのが、『愛』という言葉でした。

 「あの戦国の時代に『愛』という一文字を兜にかかげていた武将がいたんですよ。それが、主人公の直江兼続。上杉謙信の弟子です」 プロデューサーから、そう聞かされ、何より直江兼続という一人の人間に興味が湧きだしたのです。

 直江兼続が生きた時代は、下克上の乱世。子が親を打ち、肉親同士でもその命を賭けて争う苛酷な時代です。天下を捕るため、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康たちが、策略を重ね、人を欺き、裏切り、のし上がっていこうとしていた、その時に、一人、愛をかかげ、戦国を生き抜いた武将。

 歴史的な史実をドラマチックに描くことは、もちろん大河の醍醐味です。ですが、それ以上に、そんな直江兼続の人生−その生き方そのものを、今までにない、戦国武将として描いてみたいと、今、強く思っています。

 また、この戦国時代は、まだまだ女性が男性と同じに物が言え、対等に渡り合えた時代でもあります。兼続の年上女房であるお船も、そんな凜とした妻として登場させ、その時代の女性の生き方、そして夫婦の在り方も描いてみたいと思います。

 今は、癒しの時代と呼ばれています。やさしい愛の時代です。だからこそ、兼続の掲げた『愛』の精神、その愛がどういうものであったのかは、観て下さる方たちに、何かを問い掛けることになるかもしれません。

 そんな兼続の生きざまを、多くの方々に共感をもって観ていただけるドラマになるように、祈るような気持ちで、書き進めていきたいと思っています。


<制作にあたって>ドラマ番組 チーフ・プロデューサー 内藤愼介

 「利を見て、義を聞かざる世の中に、利を捨て義を取る人」それが、直江兼続。

 利益の追求が当然の原理とされ「勝ち組」「負け組」の格差が開く一方、そのひずみも問題となりつつある現在。直江兼続が生きた戦国時代も、まさにそんな時代でした。

 少年時代、兼続は上杉謙信から「目先の利に心を曇らされず、不利益を承知の上で背筋を伸ばして生きる事が“義”の精神」と諭され、この言葉を深く心に刻み稀代の義将へと成長し、謙信の死後、上杉景勝を支えながら「義」の意味を自分なりに解釈し、慈愛の「愛」と言う言葉にたどり着きます。

 そして、兜に大きく「愛」の文字を掲げた兼続は、「利」になびかず、主君のため、民のため、そして家族のため、「愛」を貫く生き方を志します。

 脚本は満を持して大河ドラマ初執筆となる小松江里子さん。戦国乱世にありながら「愛」という字を旗印に、人を信じ、人に尽くした直江兼続の乱万丈な生涯を、ともに生きた男たち、支えた女たちの人間模様を合わせて、小松さんの持つ女性の視点でダイナミックに描いていきます。どうぞご期待ください。


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