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ドラマ「その5分前」ロケレポ

ミニドラマ「その5分前」総合テレビで再放送決定!

 昨年暮れの放送以来、たくさんの反響のメールを頂戴しましたミニドラマ「その5分前」。総合テレビでの再放送が決定いたしました。


 2007年4月30日(月) 総合テレビ

 午前9時30分 「或る夜の出来事」 作:マギー 出演:原田知世 松山ケンイチ

 午前9時35分 「ラスト・ファイト」 作:佃 典彦 出演:木村祐一 泉澤祐希

 午前9時40分 「逃げろメロス」 作:櫻井 剛

 午前9時45分 「明日への船出」 作:マギー 出演:小林聡美 多部未華子

 午前9時50分 「最後の翼」 作:マギー 出演:夏八木勲 福田麻由子


 ということで、5本連続しての一挙再放送です。(ただし、東北6県(青森・秋田・山形・岩手・宮城・福島)は別番組の放送を予定しております。)

 うっかり見過ごしてしまった方、見逃した回のある方、どうぞ、この機会に全5本、お楽しみに!


ドラマ「その5分前」ロケレポその5

…2006/11/29

 今日は「或る夜の出来事」のレポートです。出演は原田知世さん、松山ケンイチさん。ロケ場所は都内某所のレンタルビデオ屋さんです。通常深夜2時30分まで開いているところを、早めに終了していただき、夜を徹して5分のドラマを撮影しました。

 ストーリーは、

 原田知世さんが演じるサトコが行き着けのレンタルビデオ屋。サトコは、そこのバイト店員のタカシ(松山ケンイチさん)から、おすすめビデオに関する薀蓄を聞き、そのビデオを借りるのを楽しみにしていた。そのうちサトコは、ビデオを借りるより、タカシに会いにその店を訪れるようになっていた。そう、サトコはタカシに恋していたのだ…。この日も閉店5分前に店に飛び込んだサトコ。おすすめを借りるつもりだったが、何と、タカシは今日が最後だと言う…。どうするサトコ!? この恋の行くえは!?

 というロマンティック・コメディです。

 さて、このサトコという女性、今まで奥手で恋のチャンスなどつかんだことのない、自分から告白したことなど1度もなかった女性という設定です。でも「心の中はとってもおしゃべり(原田さんがサトコについておっしゃっていた言葉です)」な女性なのです。

 実は、「或る夜の出来事」では、サトコの気持ちが随所にモノローグとして語られます。そのモノローグが傑作で、すべて〇〇××にかけられているのです。この〇〇××は今は言わない方が放送でご覧になる時、意外性があって面白いと思いますので、ここでは申し訳ありませんが言いません。最後のとんでもない告白までつながっているので、どうぞお楽しみに。

 原田さんが演じることで、この「或る夜の出来事」が、「そんな訳ないだろー」と思いつつも「いや、あり得なくはないか」というリアルな一線に踏みとどまっている気がします。言わずと知れた「時をかける少女」から、最近作「紙屋悦子の青春」まで、映画を中心に活躍される映画女優さんなのですが、今回の「或る夜の出来事」では、そのリアルさを踏み外さないコメディエンヌぶりは、さすがだと脱帽した次第です。是非、このチャーミングな一編、お見逃しのないよう、放送でご覧ください。

 その原田さん演じるサトコが恋しているタカシ役に松山ケンイチさん。松山さんは大ヒット中映画「デスノート」で各映画新人賞を総ナメするのではないかと思わせる存在感を放っています。素顔の松山さんは役に対し前向きで、スケールの大きさや華を感じさせる俳優さんです。

 松山さんのタカシ役、これまたぴったりでした。一見とっつきにくそうな印象、ハードル高そうと思ってしまうのですが、映画とは違う松山さんのナチュラルさがハートウォーミングな感じで、とても素敵なのです。松山さんのファンの方々も要チェックです。

 

 さて、この「或る夜の出来事」と、「明日への船出」「最後の翼」の3編は、マギーさんに書いていただきました。フジテレビの「ブスの瞳に恋してる」の脚本が一番知られているかも知れませんが、平成12年映画「スペーストラベラーズ」原案、平成13年映画「ショコキ!」脚本・監督等、また、出演者としてもさまざまな映画・テレビドラマに出演されており、NHK連続テレビ小説「芋たこなんきん」にもご出演の予定(2007年1月22日から。こちらもお楽しみに!)で、マルチに活躍する気鋭の作家です。今回、マギーさんの手によって5分という短い時間に凝縮された3本のドラマ、それぞれに全く違う種類のドラマです。どうぞ、お楽しみに!

(プロデューサー 六山浩一記)


 これで今回のロケレポは終了します。最後に作のマギーさんのことばと、演出の笠浦チーフ・ディレクターのことばを掲載いたします。放送を是非、ご覧いただければと思います。そしてご意見・ご感想がございましたら、「お問い合わせフォーム」から、是非、メールをお寄せください。どうぞよろしくお願いいたします。

 

作家のことば…マギー

 「人生において特別で劇的な五分間を描きたい」。それが今回、最初の打合せでプロデューサーから与えられた"お題"だった。

 『特別で劇的な五分間』とはなんだろうか。それはきっと、本人の人生の中では特別な五分間が、周りからすればなんてことはない"ちょっとの時間"だったり、当事者には当たり前に流れた五分が、第三者からはドラマティックに見えたりすることなのかもしれない。確かなことは、当事者にも第三者にもその時、300秒という時間が流れた、ということ。そして、たかが300秒という時間は人生を変えるには充分な時間であるということ。

 さらにもうひとつ確かなことは、それをドラマとして成立させる脚本を書くことは、とても難しかったということ(笑)。

 TVの前の方に「たかが五分」が「されど五分」として記憶の片隅に残ってもらえれば幸いです。

 

「人生は5分の夢」〜演出のことば…笠浦友愛

 24時間をリアルタイムに進行させる連続ドラマがあるなら、たった5分に人生が凝縮されたドラマがあっていい― それが発想の元でした。「うまく恋ができない女性が、あと5分で気持ちを告白しなきゃいけない状況になったら?」「2度と会えないかもしれない息子との別れ5分前に、父はどんな言葉をかけられるのか?」

 人生の大切な瞬間に人はどう感じ、どう行動するのか ― たとえ自分自身にあてはめてみても、それは予想のつかないスリリングな体験です。その先の見えない感じ、人生がいきなり展開する意外性を、まさにライブのようにドラマにしたい、と思いました。小林聡美さん、原田知世さん、木村祐一さんら個性派の役者陣が、芝居を作り込むというより生身で物語の中で格闘している体温が伝われば嬉しいです。

 「たかが5分、されど5分」。人生は一瞬の夢かもしれないが、だからこそ美しい。最終和まで見て、ささやかな私たちのメッセージをぜひ発見して下さい。

「或る夜の出来事」  作:マギー(映画・民放TVで活躍)

出演:原田知世 松山ケンイチ

放送予定 12月26日(火)22:55〜23:00

再放送 1月1日(月)22:55〜23:00

深夜のビデオショップ、恋に奥手な女性(35)が抱いた秘かな恋。彼女がとった意外な行動とは!?


ドラマ「その5分前」ロケレポその4

…2006/11/26

 さて、今日は「逃げろメロス」のレポートです。ロケ場所は東京都多摩市の某・元学校の体育館。多摩市では閉校となった学校をいろいろな形で活用されており、つい先日は「大人計画」という劇団がやはり多摩市の元学校で「学園祭」を行ったことは、ご存知の方もいらっしゃるかと思います。

 「逃げろメロス」は、言わずと知れた太宰治の小説「走れメロス」を下敷きに、まったく別の物語を組み立てました。主人公は、学芸会の出し物「走れメロス」で、メロス役となってしまった男の子。この日の撮影では、学芸会の観客として、多摩市のたくさんの方々にエキストラ出演をしていただきました。誠にありがとうございました。

 元の小説「走れメロス」の物語は…。王の専横を諌め囚われの身となったメロス。しかしメロスは、自分の妹に結婚式を挙げさせてやらねばならない。そこで、自分が村へ帰っている間は人質として親友のセリヌンティウスを置いておく。自分が戻って来なければセリヌンティウスを処刑してくれ、という約束で王城を飛び出して行く。果たしてメロスは戻ってくるのか…。

 「逃げろメロス」は、いわゆる「バックステージもの」なのですが、舞台裏ではなく、主人公が舞台を飛び出し、町中へと逃げ出して行ってしまうのです! メロスはどこへ行ったのか!? そして主人公なき舞台はどうなってしまうのか…!?

 メロス役の治虫を演じるのは岩沼佑亮くん。ややぽっちゃり系の岩沼くんは、何度もオーディションを開き、多くの子供たちの面接をした上で選ばれました。いわゆる「癒し系キャラ」と言ってもいいかも知れません。台本も、彼のキャラに合わせて、作の櫻井さんに書き直していただいたほどです。

 狙いは的中、ロケ中、岩沼くんがまるでお地蔵さんか通天閣のビリケンさんでもあるかのように、岩沼くんの頭をなでなでするロケ隊スタッフが後を絶ちませんでした。

 皆様も是非、このつぶらな瞳の岩沼くんが、ギリシャ悲劇の扮装で街を疾走する「逃げろメロス」、ご覧ください。岩沼くんが演じる治虫は、当初メロス役だったクラスの人気者が途中降板したため、クラスの全会一致で急遽メロス役にさせられてしまったのです。とすると、治虫=メロスが向かった先は…? ここから先は、放送を是非ご覧ください。

 作の櫻井 剛さんは、1977年生まれの新鋭脚本家・映画監督です。平成13年「青と白と水色」で日本テレビ シナリオ登竜門大賞受賞、テレビドラマ化。平成17年には映画「ゴーグル」脚本・監督。中学生・高校生ぐらいの若者の孤独な心象をリアルに描くのを得意とする櫻井さんに、今回は、「小学生の友情もの」というリアルに表現するには相当難しい課題で書き下ろしていただきました。どうぞお楽しみに。

 さて、次回は原田知世さん、松山ケンイチさん出演の「或る夜の出来事」をレポートします。またこのHPを覗きに来て下さいね。

(プロデューサー 六山浩一記)

「逃げろメロス」  作:櫻井剛(少年少女の世界をリアルに描く新鋭)

放送予定 12月28日(木)22:50〜22:55

再放送 1月3日(水)23:10〜23:15

学芸会の主役メロスをやらされることになった少年(10)が、本番上演の最中、逃亡!向かった先は…?少年のレジスタンスと一瞬の成長の5分。


ドラマ「その5分前」ロケレポその3

…2006/11/25

 さて今回は「最後の翼」をレポートします。今日もお天気は上々、ロケ日和が続いています。ラッキーです。実は、この回は絶対に晴れの日に撮りたいと思っていたのです。その訳は…。

 定年退職の日を迎えた中学校の美術教師、若き日にはある夢を追い情熱をもってその職にあたっていたのかも知れない。でも今、その情熱は色褪せ夢も果たせぬまま、失意のうちに「その時」を迎えるのか? しかし、その瞬間、彼にある「奇跡」が訪れる。

 その「奇跡」というのが、実は「或る夜の出来事」「ラスト・ファイト」「逃げろメロス」「明日への船出」すべてに登場するある共通モチーフに関わることなのです。

 残念ですが、これは放送を見てお確かめいただくしかありません。が、折角このホームページを覗いていただいた方の為に、重要なヒントを言っておきますと、今回起こる「奇跡」は、お天気と重要なつながりがあるのです…、言い過ぎかなぁ…、まぁ放送をご覧いただきながら推理していただくのも、この際、このドラマの楽しみ方の1つと言えなくもないと思います。是非放送をご覧くださいね。

 さて、あと5分で定年退職という美術教師・遠山を演じる夏八木勲さん、素敵です。

 放課後の美術教室って生徒たちが集まる息抜きの場になっていたりしませんか?直接的には美術という教科が、多くの生徒にとって受験と関係ないせいだろうと思いますが、さらに言うと、生徒から見ると、美術の先生って、自分で作品を作り発表していたりするので、他の先生とは違う尺度を持っているように見えたりするのかも知れません。

 このドラマでは、夏八木さんと、エリカ(生徒)役の福田麻由子さんとの二人のお芝居になるのですが、今風の、友達感覚でいるエリカに対して、見下すわけでもない、かといって馴れ合いの感じでもない、生徒とつかず離れずの感じが、夏八木さんが演じることで妙にリアリティーを持って見えてくるのです。

 定年まであと5分、これまで自分が書きため教材としてきたデッサンや油絵、スケッチや彫刻などを次々と捨て去る、自暴自棄ぎみの遠山。捨てられない作品をエリカに見つけ出された遠山の、少し照れやはにかみを含んだ当惑の表情。ある秘密を告白する遠山。そしてラストの奇跡…。夏八木さんの演じる遠山の表情を追いかけて行くだけで、何とぜいたくな5分かと思ってしまうほどです。

 一方、エリカ役の福田麻由子さんは、まだ12歳。「女王の教室」「白夜行」「ちびまる子ちゃん(実写版)」、記憶に新しいところでは「再会〜横田めぐみさんの願い」等のテレビドラマや、映画「ギミーヘブン」「日本沈没」等で、こちらもスーパー子役というより、既に立派な女優さん。

 先に「今風の、友達感覚」と書きましたが、これは台本上のエリカの設定。ドラマの中で、エリカが遠山の口調を真似るシーンがありますが、これも台本の指定です。福田さんご本人は、いたってノーマルな礼儀正しいお嬢さんだったので、念の為。 背伸びをした大人びた感じと無垢さの同居した少女の感じを、完璧に演じてくださった福田さんのエリカ、必見です。昔、「小悪魔的」という形容詞がありましたが、まさにそんな感じなのです。

 「最後の翼」は、見ていただいた後ならば、お話したいことがたくさんある作品なのですが、今はこれぐらいにしておきます。ミニドラマ「その5分前」に私たちが込めたメッセージを是非、放送をお楽しみいただき、発見していただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

(プロデューサー 六山浩一記)

「最後の翼」  作:マギー

出演:夏八木勲 福田麻由子

放送予定 12月30日(土)22:25〜22:30

再放送 1月6日(土)21:53〜21:58

定年退職を迎える美術教師(59)。描きためた絵を次々とゴミ箱に放り捨てる。しかし、ある秘密を生徒に暴かれてしまい…。そして教師として最後の瞬間、彼に訪れた奇跡とは?

ドラマ「その5分前」ロケレポその2

…2006/11/24

 今回は「ラスト・ファイト」のレポートです。本日も快晴、東京近郊のとあるマンションを美術スタッフがまだ暗いうちから引越し仕様にして、撮影開始。

 押入れから飛び出すマスクマン。次々と荷物が運び出されて行く中、突然始まるレスリング・ファイト…!

 いきなり息子と闘い始めるこのマスクマン=主人公カズヒサを演じるのはキム兄こと木村祐一さん。NHKでは大河ドラマ「新選組!」以来のドラマ出演になりますが、木村さんのあの存在感! 映画「誰も知らない」「Always三丁目の夕日」「ゆれる」等をご覧になった方もご理解いただけると思いますが、このドラマでは、失礼な言い方かも知れませんが、木村さんが醸し出す「味」を、5分間たっぷりと堪能していただきます!

 そして息子カズキ役の泉澤祐希君。ここ5〜6年テレビドラマでひっぱりだこで名子役というよりは、既に立派な俳優さんと言った方がいいでしょう。最近のNHKでは大河ドラマ「功名が辻」で千代と一豊が育てる拾(ひろい)役で記憶に新しいところです。

 この父と息子が、何ゆえ"ラスト"ファイト!? その理由は…。すみませんが、それは放送を見てのお楽しみ、ということでご勘弁ください。何ぶん5分という短いドラマですので、ご覧いただきながら、ひょっとして…、ですとか、あーなるほど…、といった風に徐々にわかって行く、特にこの「ラスト・ファイト」に関しては、登場人物とともに5分を追体験していただく、そうした臨場感をお楽しみいただければと思っているのです。ただ、これだけは言ってしまいます。

 このドラマは、痛く、切ない5分のドラマです。

 それが"最後の"ファイトになることがわかっている二人、"その時"までに息子に何かを言わなきゃいけない、そう思いつつもごまかしてしまうカズヒサ。そして今、父親からの言葉が欲しい、何かを言ってほしい、そう思いながら父に体でぶつかって行くカズキ。普通のドラマでは、熱く何事かを語ってしまうこのシチュエーション。しかし、「その5分前」ではリアルに"その時"が訪れ…。

 おまけの情報ですが、実は泉澤君、特技は空手、初段で黒帯なのです。木村さん、リアルにとても痛かったかと思います。そこがキャスティングの狙いだった訳ではないので、木村さん、お許し下さい…。

 息子のパンチやキックを浴び、その痛さを耐え、口達者なんだけど、肝心なことをかっこ良く口になんかできないという父親を、見事に演じきっていただいた木村さん、そのリアルな存在感、その男の切なさを、どうぞご覧ください。そして最後にカズヒサは…。

 作の佃さんは、「ぬけがら」という作品で岸田國士戯曲賞を本年受賞されている気鋭の劇作家です。劇団「B級遊撃隊」を中心として活躍しており、演出家であり俳優さんでもあります。佃さんの書き下ろしの本作品、リアルで、痛く切ない父と息子の5分間、どうぞお楽しみに。

 次回は、「最後の翼」をレポートします。こちらは熟年の男の魅力たっぷりの夏八木勲さんと、テレビや映画でひっぱりだこ、実はまだ12歳という福田麻由子さんの共演です。

 このHPも是非またのぞいてみてください。前回レポートした「明日への船出」の写真も下の方に追加しております。よろしくお願いします。

(プロデューサー 六山浩一記)

「ラスト・ファイト」  作:佃典彦(本年岸田國士戯曲賞受賞)

出演:木村祐一 泉澤祐希

放送予定 12月27日(水)22:55〜23:00

再放送 1月2日(火)23:25〜23:30

引越し最中のマンション、運び出されて行く荷物の中で父(41)と息子がレスリング・ファイト。彼らは何に決着をつけようとしているのか!?


ドラマ「その5分前」ロケレポその1

…2006/11/22

 朝7時15分、いよいよ「その5分前」のロケが始まりました。

 「その5分前」は5分のドラマが5本のシリーズ。1本をほぼ1日で撮影して行く予定なので、ロケの進行に合わせて撮影現場をレポートしつつ、その回をご紹介したいと思います。

 さて今日は「明日への船出」の回のロケ。舞台は埠頭、停泊中の客船のデッキ、そして出港。天気は快晴、朝の海は真っ青で、まさにロケ日和です。

 撮影開始のカットは、多部未華子さんが演じる美沙が、船の出港5分前のアナウンスを聞き、乗船しようと歩き出したカット。旅立つ高揚感、緊張や不安を抱えながらも前へ進もうとする強い意志みたいなものが強い瞳に宿り、真っ青な空と海を背景に印象的です。

 そして母親・冴子役の小林聡美さんが登場。「その5分前」は各回5分という短いドラマですが、男性・女性、老若各世代を代表する、今まさに旬の俳優さんたちの出演が実現しました。小林聡美さんはご紹介するまでもありませんが、多部さんも映画「夜のピクニック」等で主役を演じている若手注目度No1.の女優さんです。NHKでは1月8日夜10時からBSハイビジョンで放送のドラマ「すみれの花咲く頃」で主人公を演じています。こちらもお楽しみに。

 小林さんが演じる冴子は、仕事でのキャリアを積み上げながら母1人で娘・美沙を育ててきたという設定です。母親にも告げずに旅立とうとする美沙を追い、止めようとする冴子。ここからこの母娘のドラマとなる訳ですが、小林さんと多部さん、実は今日がほとんど初対面なのです。厳密に言うと衣装合わせの時に挨拶程度は交わしているのですが、リハーサルをした訳でもなく、いきなりの本番。しかし、小林さんはそんな距離感なんか一瞬でゼロにしてしまう力を持った女優さんです。具体的には放送をご覧いただくしかないのですが、微妙な表情の変化、そして瞬発力、圧巻です。その冴子に訪れる特別な瞬間とは…? そして本人にも思いもよらなかったであろう5分後の意外な結末とは…?

 「その5分前」は、人生の特別な瞬間へ向かって行く5分を、そのまま5分で描き、みなさまにその5分という時間を臨場感たっぷりと体験していただくドラマです。どうぞお楽しみに!

 次回はキム兄ィこと木村祐一さんが主人公を演じる「ラスト・ファイト」をレポートします。今回の「明日への船出」の写真も追加する予定ですので、またこのHPをのぞいてみて下さい。どうぞよろしくお願いします。

(プロデューサー 六山浩一記)

「明日への船出」  作:マギー

出演:小林聡美 多部未華子

放送予定 12月29日(金)21:50〜21:55

再放送 1月4日(木)22:55〜23:00

就職をあきらめ「島へ行く」という娘(18)を追って、埠頭へ走る母(42)。娘を止めに来たはずの母だったのに、何ゆえ、そんな結末に?興奮と逆転の「その5分」。


■プロデューサーから、追加のおしらせ

 前回アップした写真で美沙が持っている「毛がふさふさしたバッグ」について、ご質問をいただきました。南の島への旅には不似合いとも見えるこのバッグですが、実は「狙い」があるのです。それは…。是非、放送でチェックしてみてください。よろしくお願いいたします。



 写真を2点追加でアップします。冴子(小林さん)と美沙(多部さん)の2ショット写真(このお二人、本当の親子のように見えませんか?)、それに美沙の1ショット写真です。こちらは、前回アップした写真では美沙が小さくて表情が見えない、という声にお応えしてのアップです。他の回についても随時写真を追加して行く予定ですので、どうぞお楽しみに。


番組からのおしらせ(2006/11/22)

5分ドラマ「その5分前」12月放送!

 人生に訪れるかけがえのない大切な一瞬。これは、その一瞬を迎える直前のドラマティックな5分間をスリリングに描く5分のドラマ。映画・演劇・TVと異なるフィールドで活躍する3人の新進作家と、今まさに旬の俳優陣とのエキサイティングなコラボレーション。

 これまで見たことのないような人生の奇跡の一瞬を描いたドラマを、年末年始の夜、5分でお楽しみいただきます。


「或る夜の出来事」  作:マギー(映画・民放TVで活躍)

出演:原田知世 松山ケンイチ

放送予定 12月26日(火)22:55〜23:00

再放送 1月1日(月)22:55〜23:00

深夜のビデオショップ、恋に奥手な女性(35)が抱いた秘かな恋。彼女がとった意外な行動とは!?


「ラスト・ファイト」  作:佃典彦(本年岸田國士戯曲賞受賞)

出演:木村祐一 泉澤祐希

放送予定 12月27日(水)22:55〜23:00

再放送 1月2日(火)23:25〜23:30

引越し最中のマンション、運び出されて行く荷物の中で父(41)と息子がレスリング・ファイト。彼らは何に決着をつけようとしているのか!?


「逃げろメロス」  作:櫻井剛(少年少女の世界をリアルに描く新鋭)

放送予定 12月28日(木)22:50〜22:55

再放送 1月3日(水)23:10〜23:15

学芸会の主役メロスをやらされることになった少年(10)が、本番上演の最中、逃亡!向かった先は…?少年のレジスタンスと一瞬の成長の5分。


「明日への船出」  作:マギー

出演:小林聡美 多部未華子

放送予定 12月29日(金)21:50〜21:55

再放送 1月4日(木)22:55〜23:00

就職をあきらめ「島へ行く」という娘(18)を追って、埠頭へ走る母(42)。娘を止めに来たはずの母だったのに、何ゆえ、そんな結末に?興奮と逆転の「その5分」。


「最後の翼」  作:マギー

出演:夏八木勲 福田麻由子

放送予定 12月30日(土)22:25〜22:30

再放送 1月6日(土)21:53〜21:58

定年退職を迎える美術教師(59)。描きためた絵を次々とゴミ箱に放り捨てる。しかし、ある秘密を生徒に暴かれてしまい…。そして教師として最後の瞬間、彼に訪れた奇跡とは?


そして…。独立した5本の物語でありながら、各話をつらぬく1つの共通モチーフとは…? 呆然・絶句・感動の5分をお楽しみに!

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