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このドラマについて〜スタッフからのメッセージ〜

「この旅が終わるとき、僕らに何が起きるだろう?」携帯電話会社に勤める山下徳久(江口洋介)は婚約者の翔子(戸田菜穂)をつれ十数年ぶりに徳島の実家の寺へ帰る。父・徳大(市川左團次)が余命半年と母・道代(加藤登紀子)に知らされた徳久は「家業の寺を継ぐ」と嘘をついてしまう。さらに父の強い勧めに抗しきれず、歩き遍路を始める羽目に…。



「歩くということ」…鈴木聡(作者)

 「お遍路のドラマを書いたよ」と言うと同世代の友人たちは一様に興味を示す。「いつか一度してみたい」という声が多い。かといってお遍路について詳しく知っているわけではなく、山間の道を、海沿いの道を、ただ黙々と歩くことに漠然と憧れを抱いている。

 かくいう僕もその一人で、どちらかというとウキウキと、取材のため、(ほんの少し)遍路道を歩いた。想像以上にハード。というより過酷。その道を、団体ツアーのおばあちゃんたち、定年旅行と思しきご夫婦、再就職を前にした一人旅の中年男性、若い女性の二人連れやインド放浪でもしそうな若者たちが歩いている。

 みんな、懸命に歩きながら、何かを懸命に探している、と思った。それはこれからの人生かもしれないし、ともに生きてきた夫婦の答えかもしれない。その姿は、生き方を迷い、自分の正体を探しあぐねている、現代の僕らそのものであるように思った。

 歩くことは考えること。探すこと。自分と向き合い、大切な誰かと向き合い、未来へつづく道を見つけること・・。「ウォーカーズ〜迷子の大人たち〜」というタイトルにはそんな思いをこめました。さまざまな年代の人に見て貰いたい。特に「いつか一度してみたい」人は是非。




「作り物だけど作り物でない」 …鈴木圭(チーフプロデューサー)

 真夏の四国をロケすること一ヶ月、走行距離でのべ5700キロ。次々に襲来する台風を避けながら、地球の八分の一周にあたる距離を、ウォーカーズ・チームは走り抜けてきた。「へんろころがし」と呼ばれる歩き遍路の難所も二回、全員で登った。クランクアップの日は土砂降りだった。出演者の森本レオさんは、「他のどのドラマを忘れても、このドラマは忘れない」とおっしゃった。鈴木聡さんの台詞にある通り、忘れられない夏になった。

 「ウォーカーズ」は「ライブなドラマ」である。ここには派手な殺人事件も無ければ、大仰な仕掛けもない。ただひたすら、俳優さんたちが四国の道を歩くだけ。けれども実際に手を抜かずに歩いたからこそ、ある「本物感」を獲得できたと思う。視聴者の方々にはその道中を追体験することで、一緒に悩んだり、考えたりする時間を持って頂ければ、これ以上の喜びはない。一番届けたかったメッセージは「分からないことから、逃げないで前に進むこと」である。作り物だけど作り物でない、新しいジャンルのドラマを是非、お楽しみ下さい。

※鈴木プロデューサーによる「ウォーカーズ」撮影日記もぜひご覧ください。




音楽・細野晴臣さんからのメッセージ

 このドラマに音で参加できて光栄です。ぼくもいつかお遍路さんにいきたいと思ってましたが、大変そうなので尻込みしてます。この夏の猛暑や雨の中、なによりも俳優の皆さんにとっては過酷な撮影だったと思いますが、その精神力にはきっと空海さんも驚いてることでしょう。それに負けないよう、ぼくも音楽作りに励みました。


※細野さんがドラマの音楽を担当するのは、本作が初めてとなります。また、第1回ではお遍路の1人として出演されています。




ムービーの配信は終了しました。

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