トップ みどころ キャスト 毎週のあらすじ よくある質問 掲示板

このドラマについて

社会に切り込む小説を発表し続ける真保裕一の傑作

「繋がれた明日」のドラマ化!

 人を殺してしまった男に明日はあるのか…19歳で殺人を犯し、26歳で少年刑務所を出た主人公・中道隆太が、世間の厳しい視線の中で生き抜こうとする姿を描いていく。

 「俺は殺そうとしたのではない!」その消えぬ思いと、失われた命に対する懺悔 の念に揺れ動く主人公のリアルな心情と、一生つきまとうであろう世間の厳しい眼、そして彼を見守る家族や保護司ら周囲の人々の温かさを軸に、人間のありかたを問うドラマ。




原作者のことば…真保裕一

 ミステリという物語の多くは、犯人が逮捕されて事件が解決し、それで終わる。だが、現実の殺人は、犯人が逮捕されたからといって、すべてが解決するわけではない。被害者、並びに加害者の身内は、癒えない傷を抱えて先の人生を歩んでいかねばならない。当然ながら罪を犯した当の本人にも、過酷な現実が待ち受けている。そして、彼らの多くは、刑期を終えれば、我々の社会に戻ってくる。

 この「繋がれた明日」は、ドラマ化するには正直重すぎるテーマだろう。泣けさえすればいい、という昨今の風潮からは、ちょっと遠そうでもある。どう味付けするのかと思っていたら、完成したシナリオを読んで、驚かされた。下手な小細工などなく、真っ向勝負の内容だったからだ。スタッフの意気込みが、ひしひしと伝わってきた。まさに土曜ドラマの枠でなければ、成立しえない企画だろう。

 かつての土曜ドラマファンの一人としては、大いに光栄でもあり、嫌でも期待は高まる。一人でも多くの人に見ていただきたい。


脚本家のことば…森岡利行

 本作品にとりかかる前、ある殺人被害者の遺族を取材する機会がありました。

 その思いの無念さ、苦悩の時間はとても言葉で現せるものではありませんでした。

 ですから原作を脚色する際、必ず被害者遺族の目線があること、公平な視点での描写を心掛けました。主人公隆太は「笑顔なんか見せてほしくない。刑期を終えて、娑婆へ戻ってきても罪が消えたわけじゃない」そういう被害者遺族の思いを背負って、人生を生きていかなければなりません。重いテーマのドラマです。明るく楽しい昨今のドラマにおいて、このリアルな重さは希少です。実は私も若い頃、キレることはしょっちゅうで、相手を傷つけたらどうなるかなんてイマジネーションできないまま突っ走っていました。劇中、主人公の隆太が昔の仲間と話します。「俺たちは運が良かっただけかもしれない」と。  この作品と出会って、私は改めて自分の運の良さを感じました。ひとつ間違えば私も隆太になっていたかもしれません。

 何かとキレがちな現代社会、このドラマを通じて視聴者に何かを感じていただければ幸いです。


制作にあたって…岩谷可奈子

制作統括 NHKエンタープライズ エクゼクティブ・プロデューサー

 本格派の骨太な人間ドラマを目指して1月より始まった土曜ドラマの第二弾は、真保裕一さん同名原作の「繋がれた明日」をお届けします。この素敵な原作を読んだとき、小さな子供たちの命までが簡単に奪われていってしまう現代にあって、「罪と罰」をテーマに人間の命の重みを伝えるドラマを作りたいと思いました。殺人を犯し少年刑務所に入り仮釈放になった主人公・中道隆太は、この物語の中で「これでもか!」というほど不条理な阻害をうけますが、周囲の人々の善意が彼を守り続けます。人間の心の奥底にある「善」を信じて・・・刑務所をでてきた犯罪者の保護更生のあり方が問題になる今、このドラマを皆さんにご覧いただきたいと思います。ほぼすべてのシーンに登場する主役を演じる青木崇高さんはじめ、キャストの皆さん、スタッフはまれにみる厳冬の中での撮影に臨んでいます。

 3月の放送をどうぞお楽しみに!


演出にあたって…榎戸崇泰

NHKエンタープライズ エクゼクティブ・ディレクター

 このドラマの主人公は、殺人者である。彼は暴行を受けたため、携帯していたナイフで相手を刺して死なせてしまった。公判では殺意の有無が争点となったが、判決では傷害致死罪ではなく、殺人罪が適用された。

 このような人間が、果たしてドラマの主人公たりえるのか。大前提を自問する日々があった。が、「もしそんなふうに追い詰められたら、思わずそんなことをしてしまうかもしれない自分」を、かなりの人がもっているのではないかと思えるようになった。罪を犯した人間だが、わかる部分もあると思った。だから、やれる、やろうと思った。

 ドラマだから勿論フィクションではあるが、あるケースとして、ドキュメントを撮っているつもりで描いた。勧善懲悪・因果応報・信賞必罰のドラマではさらさらない。

 どれだけ多くの人がこの主人公に関心を持ち、彼の日々に寄り添ってくれるか、楽しみである。




放送予定:2006年3月4日(土)から25日(土)

総合テレビ・デジタル総合テレビ 午後10時〜10時58分(※)
※各日の放送時間は以下の通りとなります。
第1回 午後10:00〜10:58
第2回 午後10:15〜11:13
第3回 午後10:00〜10:58
最終回 午後10:30〜11:28

原作:真保裕一

脚本:森岡利行

音楽:丸山和範



トップ | みどころ | キャスト | 次回予告 | よくある質問 | 掲示板

お問い合わせは お問い合わせフォーム から。すべてのメールにお返事出来ない場合がございます。

ドラマの再放送情報・最新情報は NHKドラマホームページ へどうぞ。

Copyright (c) NHK(Japan Broadcasting Corporation) All Rights Reserved.