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スタッフから

作者のことば…相良敦子

 これは、堺正章さん扮する、我らが愛しき「お父さん」が、それまでまるっきり気づかなかった家族の顔に改めて「出会い」、ずっと暮らしていながら見たこともなかった町の顔に「出会って」いく、ちょっぴりソワソワドキドキする、定年退職後の日々のお話です。時にニヤリと苦笑して、時に溜飲をさげ、この、お父さんの人生最悪の日々を、いえいえ、人生をかけて準備したバラ色の「理想の生活」を、ご一緒に見守っていただければ幸いです。ただし・・・、風吹ジュンさん扮する「お母さん」の、知られざる実態(!?)を目の当たりにし、妻と過ごす長き老後を思い、暗澹たる気分で戸惑うお父さんの姿には、ひどく身につまされる方もいるやもしれません・・・。どうぞご覚悟を。

 家庭に、町に、「戻ってきた」お父さんと、彼を取り巻く人々の、それぞれの人生と本音が、時にご覧頂くみなさんの人生とも重なって、お楽しみ頂けることを願っています。

 最高にチャーミングなキャストの皆さんに出会えました。あとは、物語がしゃぼん玉のようにふくらんで舞い上がり、軽やかに、みなさんのもとへ届きますように!




プロデューサーのことば…飯島敏宏

 戦後60年、「団塊の世代」と呼ばれる大多数のサラリーマンが、定年を迎えようとしています。そして、膨大に膨れ上がった東京郊外の住宅圏が、少子高齢化の波を受けて曲がり角に差し掛かっています。「団塊の家族」の住む町に、異変が起こっているのです。

 三世代同居が普通だった「大家族」から飛び出して、開発された「理想の町」に我が家を築いた「核家族」たちが、子育てを終わり、あらためて「家族とは」の問題に直面したのです。

 昭和20年生まれの主人公・等々力勝利が、サラリーマン人生の終わりに思い描いた「理想の生活」は、健康維持と知的な自己研鑽、そしてなによりも、新築二世帯住宅の中庭に作った「パティオ」での、息子や孫たちに囲まれた家族団欒の日々でした。しかし・・・

 「この町は、不便で、住みにくい、故郷というには程遠い町だ」と息子たちに同居を拒まれて、主人公は初めて「わが町」と対面します。

 「核家族」の壁を取り払って、「外に広がる家族を」と提唱する、大定年時代の新しいホームドラマです。




制作統括のことば…岩谷可奈子

 個人的なことながら、私の実家はまさにこのドラマを地でいくような町にあります。かつて子どもの声が絶えなかった道端は、普段、しんと静まり返っています。夏には父母や近所のおじちゃん、おばちゃんたちが集まって小さな祭りを開き、久しぶりに帰って来た子どもや孫たちでにぎやかになりました。かつてニュータウンといわれた町は、今、新しい「ふるさと」に生まれかわろうとしています。

 「理想の生活」は、そんな東京近郊の町のリアルな姿を描きました。でもそれは寂しい姿ではありません。元気に満ちあふれています。堺さんはじめ熟年(?)パワーがこのドラマでは全開です。真夏の炎天下、よるドラ史上かつてない平均年齢(ごめんなさい!)の出演者のみなさんは、ドラマの中の登場人物以上に結束強く、楽しく、忙しい撮影の日々をすごしました。そしてその意気込みが、温かさがあふれたドラマが出来上がりました。

 普段はちょっと早寝のおとうさん、おかあさんもご一緒に、新しいよるドラ「理想の生活」、どうぞご覧ください!



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