
今年5月9日、JBC(日本ボクシングコミッション)が公認する初めての女子プロボクシングの試合が行われ、約2000人の観衆を集めました。
ここに至るまでには、ボクシングにかける女性たちの闘いの歴史があったのです。
1720年代には、ロンドンですでに女子ボクシングの興行が行なわれていたといわれています。アメリカでは1876年に初めての試合が行なわれたという記録が残っています。日本では、1950年に初めて女性同士の試合が公開されました。日本人女性プロ第1号は、1976年、アメリカでプロライセンスを取得した高築正子選手。全米ウエルター級5位にまでなり活躍しました。1990年代になると、ボクササイズブームを背景に、本格的にボクシングをやりたい女性が増えました。1999年には国内初の女子プロ選手の団体として日本女子ボクシング協会が設立され、初の興行が行なわれました。その後、同協会主管のもと、世界3階級制覇を果たした風神ライカ選手など多くの人気選手が誕生しました。
その選手層の厚さや本格的な試合運びからスポーツファンからの注目度が高まるなか、ついに昨年、日本国内の男子のプロボクシングを統轄する組織であるJBC(日本ボクシングコミッション)が女子ボクサーをプロとして公認することを決定。今年2月に行われたJBCのプロテストではライカ選手を含む20名の女子選手が合格しました。
今、最も熱い注目を集めているスポーツ、それが女子プロボクシングなのです!
JBCが定めた女子プロボクシングのルールの特徴は、1ラウンド2分(男子は3分)であること。また日本タイトル戦は8回戦(男子は10回戦)で行なわれます。また試合前の妊娠検査や、胸部を保護するチェストガードの装着が義務づけられているなど、女性の健康面や安全面に配慮したルールとなっています。
しかし、そのファイトぶりは男子も顔負け。スピーディーな試合展開、激しいパンチの応酬、壮絶な流血戦。そして女性ならではの華やかさ。「美しき野獣たち」の闘いから、目が離せません!
バラエティー豊かな選手たちのキャラクターも魅力のひとつ。
世界3階級王者で、日本の女子ボクシング第一人者として知られる風神ライカ選手は、そのワイルドかつ攻撃的なファイトスタイルと素朴でキュートな素顔のギャップが魅力的。
「女ジョー」と名高い菊地奈々子選手は日本女子初のWBCチャンピオン(ストロー級)。
男女通じて国内プロ最年長選手である猪崎かずみ選手(45)は、大学生と中学生の二人の娘を持つ母親でもあります。
そのほかにも、元サッカー選手、現役保育士との二足のわらじ、アイドル顔負けのビジュアル系ボクサーなど、強さと美しさを兼ね備えた人気ボクサーたちが顔をそろえます。