ドラマ愛の詩 ミニモニ。でブレーメンの音楽隊  
 
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  グリム童話の中で最も有名なお話のひとつ「ブレーメンの音楽隊」をベースにした55年間にわたる、三つの時代の物語。
 テーマは〈チャレンジする勇気〉。キーワードは〈仲間、約束〉。
 どんな境遇、環境にあっても前向きにあたれば、未来は開けている、どんな相手でも誠意をもち続けて関わればコミュニケーションは図れる、というポジティブなメッセージを音楽的要素を盛り込みながら娯楽性豊かに発信します。
 ミニモニ。のもっているパワー、バイタリティー、明るさを主人公のキャラクターに全面的に反映させて、子供たちの心の中の健全な部分にまっすぐに届く作品を目指します。
 現代の”いまどき“の巻き込まれ型のヒロインを、高橋愛。30年前の”はみ出した劣等生“のヒロインを、辻希美。55年前の”悲しみを秘めて健気に生きる“ヒロインを、加護亜依。1部・2部のヒロインの人生に影響を与える役どころを、ミカ。時代を超えた、21世紀を担う少年少女への応援歌。

 

 脚本家のことば…藤本有紀
 もう勘弁してください、というくらい、ゆかいな童話です『ブレーメンの音楽隊』。
 年老いて役立たず扱いされてしまったロバと犬と猫とオンドリが、音楽隊に入るためにブレーメンを目指すのですが、もう、この時点で良識ある者はついて行けません。なぜブレーメン! なぜ音楽隊! おそらくそれらの語感にしびれてしまったのでしょうが、まったく大人の分別が感じられません。そんなおかしな四匹が旅の途中、泥棒のごちそうを手に入れようと画策。これがまたいかした作戦で、まんまと成功します。するといきなり予定を変更して、そこにとどまることを決め、ごきげんに暮らすのです。つまり、ブレーメンには行かなかったのです。……もう、つっこむところが多すぎて拾いきれません。
 しかし、彼らは幸せになりました。素晴らしい。「ブレーメンだ!」「音楽隊だ!」「そいつは素敵だ!」と、無茶だけど明確な理想を持っていた、持つ力があった、そしてその実現に向けて共に歩き出したからこそ、やがて最高の場所を見つけることができたのです。
 ドラマづくりもかくありたい、と私は思っています。この作品に参加できて幸いでした。

 

制作にあたって…安原裕人(NHKエンタープライズ21) 
 この「ドラマ愛の詩」のシリーズは、平成11年度、少年少女に夢と感動を与えるドラマを教育テレビに作ろうという趣旨で始まりました。当時と変わらず絶望的な青少年犯罪が頻発している現在、原点にかえって、仲間の大切さ、夢中になることの素敵さを、まっすぐにメッセージする作品を作りたいと思いました。
 童話には教訓がつきものです。しかし、説教の匂いがするとすぐにひいてしまう若い世代をひきつけるために、様々な仕掛けを施しました。そのため、学園コメディー、ホラー、ミュージカル、謎解き、友情、ホームドラマ、ラブロマンス、あらゆるドラマの要素が詰まった、おもちゃ箱のような作品に仕上がっています。
 1カット1カット、まっすぐ全力でぶつかってきた、高橋愛さん、辻希美さん、加護亜依さん、ミカさんの、撮影に臨む姿勢が画面のパワーの源泉です。勢いと精緻さを兼ね備えた脚本、表情豊かな音楽、ポップなテーマソング、個性あふれる出演者、現実より少し浮遊した“ブレーメンワールド”をお楽しみください。

 

「パパ、この本読んで〜」…遠藤理史(NHKエンタープライズ21)
 子供に童話を読み聞かせるのって難しいですよね。読み手がちょっと手を抜くとすぐに飽きてしまうし、ゆっくりと展開する話が苦手。思いきりなりきって読まないと食いついてくれません。
 改めてグリムやアンデルセンなどの童話を読み返してみると、有名な童話はやはり「読み聞かせて面白い」ように書かれていると感じます。状況説明と心理描写は最小限。子供たちの興味をそらさないように、次々に予想外の展開を見せ、決して飽きさせません。長い間生き残る童話には、やはりそれだけの理由があるのです。
  今回、童話を基にしたドラマを作るにあたり、私たちはあの「面白い童話を子供に読み聞かせている」感覚を再現しようと考えました。目を輝かせて次の言葉を待っている子供に、自分の声と体を思いきり総動員して、素敵な物語を伝えたいのです。
 そしてできればその中から、これからの人生を乗りきるためのほんの少しの勇気をつかんでもらいたいと思います。
 そのためにまず必要な「ばつぐんに面白い物語」を、脚本の藤本有紀さんが書いて下さいました。そして、素晴らしい出演者の皆さんが、その物語を力いっぱい演じています。果たして私たちがどのような「読み手」なのか…是非、その出来をあなたの目で確かめてください(演出家)。

 

「ブレーメンの音楽隊」とは
 人間から役立たずとレッテルを貼られた動物(ロバ、犬、ネコ、鶏)たちが、音楽隊に入るべくブレーメンに向かう途中、日が暮れたので森の中でねぐらを探していると、偶然盗賊たちの隠れ家を発見。一斉に鳴き声を出し力を合わせてご馳走を食べていた盗賊を追い出すと、そこに住みつき幸せに暮らしたという話。

 

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