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みどころ
  

 末松吉子(松本明子)は中堅食品メーカーのOL。恋人で開発部部長の北岡(辰巳琢郎)と、宮崎県・高千穂のコテージで、7日間の休暇を過ごす計画を立てた。そこで北岡に結婚を決意させるつもりだったが、北岡に急な仕事が入り、吉子は一人、コテージで待つ羽目になる。予約の手違いで、売れないSF小説家の小田龍之介(山口祐一郎)と一つ屋根の下で過ごすことになる。
 プライドの高いふたりは、言いたいことを言い合い、互いにひとつづつ、嘘をついてしまう。吉子はもうすぐ来る北岡の事を「夫」だといい、龍之介は「売れている作家」だと。しかし、吉子の嘘は、結婚を迫られるのではと察知した北岡が仕事を理由に、なかなかやってこないことで、ばれていく。ようやく北岡が到着した夜、龍之介の離婚した妻・奈津子(愛華みれ)がコテージを訪れ・・・
 龍之介が「売れている作家」というのは真っ赤な嘘。過去の受賞歴だけを心の支えにする、妻に捨てられた寂しい男だった。吉子は龍之介の別れた妻・奈津子から再婚することを知らされ、龍之介と息子・倫伝(中野勇士)を会わせてと思わず頼む。やがて倫伝がコテージにやって来て、奇妙な三人暮らしが始まる…。


作者のことば…田渕久美子
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 「勘違い」と「思いこみ」、これは深刻な現代病のひとつです。しかもそれに冒されている多くは女性たち。彼女たちは女性特有の感覚の鋭さを、自分の内側にではなく、外側に向けてしまい、変わりゆくファッションなどに振り回される日々を送っているのです。しかし、自分らしくない生き方は、どこかに空しさを生み、女性たちが自分らしいイキイキとした生を生きられないという不幸を呼んでいます。
 このドラマの主人公「末松吉子」もその一人。オードリー・ヘップバーンが憧れの彼女は、幼い頃から彼女になりきることを目標にしだしたあたりから勘違いが始まり、いつしか「生きたい自分」ではなく「なりたい自分」を生きていた。そんな彼女がひとりの男に出逢い、彼との関わりの中で「本来の自分」に目覚めてゆく―。
 おやすみ前のひととき、とにかく笑っていただけたらと念じて書いたラブ・コメディです。
 


演出にあたり…柴田岳志
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 等身大の35歳女性って、どんな感じだろう?
 このドラマを創るにあたって、そんなことを考えました。少女の頃からの夢や憧れを今でもずっと、心のどこかに育み続けている初々しい一面。しかし一方で、確実におばさん化の波は押し寄せてきていて、時々そんな自分にハッとしたりもするが、自分ではそのことを絶対に認めたくないという苦々しい一面。
 そんな少女とおばさん化のギャップから生まれるパワーを全開にして、数々の失敗をものともせず、元気に前向きに生きている女性。そんなヒロインのイメージが心の中に湧き上がってきました。
 この物語は、そんな彼女が、自分の理想の恋と生活を目指して、少女でもおばさんでもない等身大の自分を掴んでいくまでの、おかしくてちょっと切ないラブ・コメディです(→番組終了のごあいさつ)。


制作統括のことば…佐野元彦
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 このドラマは、一風かわったドラマだとお感じになるかもしれません。ほとんどのシーンが、宮崎県高千穂の、とあるコテージの中です。登場人物の数も絞りに絞り込まれています。そういうと、なんだか「実験的なドラマ」のように聞こえますが、決してそうではありません。笑って、笑って、時に切なくなるラブ・ストーリーです。物語の中でラブを繰り広げるメインキャストの皆さんの平均年齢は38歳!今まで日本ではありそうでなかったタイプのドラマに仕上がっていると思います。そして、NHKドラマ初主演の松本明子さんが演じるヒロイン末松吉子(略して末吉)の姿に、我々は勇気づけられるはずです。
  自分の殻を脱ぎ去れば、人はいつでも人生をリセット出来る!(→番組終了のごあいさつ



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