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脚本執筆にあたって…脚本家・古田求

 鞍馬天狗は、謎の人物です。

 身許引受人である桂小五郎以外の人々は、倉田典膳と鞍馬天狗が別人だと思っています。

 スーパーマンや、月光仮面とおなじです。

 主人公は、倉田典膳として等身大の世界を生き、鞍馬天狗として神格の世界を生きるのです。

 双方を、自在に行き来するのです。

 気さくで明るい好青年の印象と、ちょっと人間ばなれのした高貴な印象とを合わせ持つ野村萬斎さんは、この狙いにぴったりです。

 子供の頃に憧れた偉大なる嵐寛寿郎の鞍馬天狗の、懐かしいレトロなイメージを存分に生かしながら、まったく新しい現代の鞍馬天狗を創造したいと考えました。




制作にあたって…古川法一郎

 NHK大阪局制作の京都撮影所発の時代劇第6弾として、ついに「鞍馬天狗」をお送りします。

 天狗役は野村萬斎さん、なかなかテレビに登場されないことはみなさんご存知のとおりですが、見る機会は少ないのに妙に印象に残る"不思議の男"です。石原良純さんは、演劇のみならずバラエティーから天気予報まで、どこまで活動の世界を広げるのか、まさに"夢の男"桂小五郎に相応しい。緒形直人さんの近藤勇は、古い秩序の崩壊を予感しながらも、あくまで自らの忠義に殉ずる"誠の男"。加えて公家の娘にして弓の名手、後には舞妓の世界に飛び込む白菊姫に京野ことみさん、実在の京の名妓であり後の木戸孝允婦人・幾松役に羽田美智子さん、近藤勇の最強で永遠のパートナー土方歳三役は杉本哲太さん、これに京の闇を縦横に疾走する黒姫の吉兵衛役の徳井優さんが決まった時、私の仕事の大部分は終わったな、と思ったのです。




木曜時代劇「鞍馬天狗」演出のことば…野田雄介

 スタイリッシュで格好良い時代劇。「幕末」「ヒーロー」「変身」「架空の人物」「白馬」「覆面」「剣士」「主演・野村萬斎」などなど。これらのキーワードを重ね合わせたとき、今回はまず、すべてに"形"を意識してみようと思いました。改良に改良を重ねてシャープさを強調した鞍馬天狗の頭巾。強さや重厚さよりも、身軽かつ華麗で舞うような殺陣シーン。鞍馬天狗登場の時には、毎回スケール感たっぷりでゾクゾクするような映像と音楽が流れます。おなじみ新選組を始め、生き生きとした幕末の人物たちが、豪華なキャストと共によみがえります。そして何より、生身の人間を超越した主人公を演じる野村萬斎さんの不思議な魅力が、皆さんを新しい「鞍馬天狗ワールド」に引き込むことは間違いありません。今宵久々に復活した「鞍馬天狗」は、そんないろいろな"格好よさ"を、十分に楽しんでいただけるはずです。




放送予定:2008年1月17日(木)スタート

総合テレビ・デジタル総合テレビ 毎週木曜午後8時から

脚本:古田求(1,2,7,8回)・川上英幸(3,4,5,6回)

音楽:服部隆之



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