新はんなり菊太郎〜京・公事宿事件帳〜 表紙 みどころ 出演者 次回予告 よくある質問 掲示板

ドラマのみどころ

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「新 はんなり菊太郎」とは…

 江戸時代の京都を舞台に、正妻の子である弟に家督を譲るため生家を出奔した主人公・田村菊太郎が、公事宿・鯉屋( こいや) に居候しながら、奉行所同心となった弟を助け、事件を解決して行く。

 本シリーズは、平成14、15年度に各6回ずつ放送され好評を得た。パート2のラストで菊太郎は「すぐ戻る」といって江戸に旅立ったが、戻るのに3年かかってしまったわけである。心優しい継母・政江や、菊太郎を待ち続けてきたお信も、さすがに腹に据えかねていたところに、江戸から菊太郎を追ってきたという正体不明の娘・お凛まで現れて、というシチュエーションから今回のシリーズは始まることになる…。




作家のことば…脚本家 森脇京子

 菊太郎が活躍する江戸時代は、それ程、遠い昔ではない。

 私の曾祖母から、伯父が聞いたという、こんな実話がある。

 私の実家の近くで、果たし合いがあった。

 季節は夏。早朝から始まっていた。

 二人は、刀を構えたまま、睨み合っている。

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 野良仕事をしていた農民たちは手を止め、不安げに遠くから見ていたが、二人は、いつまで経っても睨み合っている。

 そのうち日は高くなり、二人は、ダラダラ汗を流しながら、直射する日差しを避け、ジリッジリッと円を描くようにゆっくり移動していく。そしてついに、太陽が山の端に沈み掛けた瞬間、一方がドウッと倒れた。農民たちは、とうとう斬ったのだと思った。ところが、間もなく、もう一人の侍もバタリと崩れ落ちた。結局、二人は一度も刃を交えることなく、息絶えたのだ。

 炎天下、長時間に渡る極度の緊張に精も根も尽き果てたのだろう。人が人を斬るということは、これほどまでに、苛酷なことなのだ。"はんなり菊太郎"は、決してバッサバッサと人を斬り倒したりしない。市井の人々と共に"生きる"リアリティーを楽しむドラマである。刀を用いずとも、人が人の心を一刀両断に斬り捨てるような現代にこそ、この時代劇の意義があると思っている。




制作にあたって…チーフ・プロデューサー 古川法一郎

 三年ぶりの菊太郎。NHK 大阪局では五年前から京都での時代劇の制作を開始しましたが、その一年目と二年目が「菊太郎」でした。二年ほど浮気をしてしまったのですが、「京都で京都を舞台にした時代劇を作る」という、スタッフも出演者も最もしっくりくる元の鞘に納まった、という感じです。

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 剣の腕はひときわ優れ、実家は代々の奉行所同心組頭、さらに訴訟調査の専門家・公事宿の居候という、まさに時代劇のスーパーヒーローの設定でありながら、全く違うやり方で事件や人々に関わっていく菊太郎の、心温まる活躍をぜひともご期待ください。




演出にあたって…ディレクター 高橋練

 京都は不思議なところです。街のごく身近な延長線上に、歴史があり、自然があり、人の生活があります。人を惹きつけてやまない磁場を持った土地です。京都弁でいうところの、この“はんなり” とした町を舞台に、ドラマを撮りたい、と思っていました。

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 菊太郎は、この京都の化身です。アウトローでありながら、魅力的で、周りを惹きつけてやまない男。江戸時代の京の街角に、そんな菊太郎が三年ぶりに現れ、思う存分泣き、笑い、暴れ、人を助けます。しかも今回の菊太郎は新シリーズとして、恋人・お信さんと、江戸娘・お凛との間で板挟みにあいます。魅力的な田村家や鯉屋の面々も健在です。後はこんな菊太郎たちの世界を存分に味わっていただければ、幸いです。



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