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登場人物


森口慶次郎(もりぐち・けいじろう)

…高橋英樹

 元は南町奉行所の定町廻り同心で、「仏の慶次郎」と慕われる。根岸の里で寮番となって6年、相変わらず家事は苦手だが、飯炊きの佐七とは、長年連れ添う夫婦(!?)のようだ。『町廻りは下手人を作らないのが役目だ』をモットーに生きて、今も『どんな人にも情けを』の考えは変わらない。だが果たして、それで本当に良かったのかと、老いた慶次郎は考える。「本当に人は人を救えるのか?」と。




森口皐月(もりぐち・さつき)、語り

…安達祐実

 晃之助の妻。俗に言う町廻りの「ご新造さん」。吟味方与力の神山家の娘。親の反対を押して結婚、6年になる。娘の八千代は数え5歳。いわくのある森口家に良くぞこれ程の嫁がと、慶次郎はいたく感謝する。芯の強い女性ゆえの真っ直ぐな優しさが、人々を暖かく包む。最近、母・志乃(大谷直子)が病気がちで、実家に戻って世話(介護)をしている。妻不在の晃之助が、少し気がかりな皐月だが……。




森口晃之助(もりぐち・こうのすけ)

…比留間由哲

 南町奉行所の定町廻り同心。慶次郎の養子。吟味方与力・岡田家の三男。慶次郎の実娘・三千代の許婚だった。町廻りの見習いから数えて七年、町を歩けば未だに「仏の慶次郎」の影がちらつく。父は偉大だが、「仏は仏、俺は俺」と自分なりの「町廻り」を模索中である。娘の八千代は可愛い盛り、皐月が八千代を連れて神山の実家に帰ったのが、少々不満である。歩けば直ぐの神山家が、なぜか遠い……。




お登世(おとせ)

…かたせ梨乃

 上野不忍池を臨む料理屋「花ごろも」の美しい女将。貧しい御家人の娘。晃之助と幼馴染の縁で、慶次郎を知る。唐物問屋の夫を亡くし、叔父の安右衛門(江原真二郎)に店を追い出され、身一つで料理屋を開く。奉公人らと共に苦労して店を軌道に乗せる。今や奉公人のみなが「花ごろもの家族」である。ここから嫁に行く者、店を出す者に「いつ帰って来てもいい家」があるようにしたい、とお登世は思う。




佐七(さしち)

…石橋蓮司

 酒問屋「山口屋」の根岸の寮の飯炊き。ハウスキーピングのベテラン。独身。時に何気なく語る言葉に、思いのほかの真実がある。また、時に慶次郎を救う。この佐七と慶次郎は、今や長年連れ添う夫婦のような間柄である。何かと言えば口喧嘩でやり合うが、これも又、互いの信頼の証なのだ。育ちも歩んだ人生も、天と地ほどにも異なる二人だが、いつしか二人は"人生の連れ合い"となっていたのだ。




吉次(きちじ)

…奥田瑛二

 北町同心のお手先。綽名は「蝮の吉次」。蝮の如く執拗な探索で、人の弱味を握り、強請って金を稼ぐ。妹夫婦が営む蕎麦屋の二階に居候。得意技は<石蹴り>。右足で蹴った高速の石礫が相手の急所を撃つ。パート2で、吉次は十年ぶりに逃げた恋女房、おみつ(石田えり)と再会し、愛憎の果てに石礫が飛んだ。あれから三年余、再び吉次はおみつと対決する。右目に眼帯のおみつは、女ながらも岡場所を仕切る元締めとなって……。




辰吉(たつきち)

…遠藤憲一

 慶次郎と晃之助のお手先。二十数年前、最愛の女房を殺した男に、復讐を企てて、慶次郎に止められる。それをきっかけに慶次郎のお手先になる。慶次郎が隠居した後は、請われて晃之助に仕える。パート2では、慶次郎と晃之助には、仇とも言うべき「常蔵」の娘の、おぶん(邑野みあ)と愛を育み、祝言をあげる。だが未だに「常蔵」の影がちらつくことがある、おぶんにも、辰吉にも……。

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