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  <日本人>の心を描きつづける、平岩弓枝のロングベストセラー「御宿かわせみ」が、装いも新たに、金曜時代劇に登場。江戸大川端の小さな旅籠「かわせみ」を舞台に、宿の女主人・るいと恋人の神林東吾とその仲間たちが、泊り客や市井の事件を見事に解決していく、人情味あふれる・一話完結の捕物帳。時代は江戸の後期、1840年代。
 

ドラマのあらすじ
 るい(高島礼子)は、奉行所同心の一人娘だったが、故あって武家を捨て、「かわせみ」を開業した。恋人の神林東吾(中村橋之助)は、八丁堀に住んでいた頃の幼馴染。るいより年下で、兄の通之進(草刈正雄)は、南町奉行所の吟味方与力を勤めている。
 「かわせみ」の番頭の嘉助(小野武彦)は、るいの父に仕えた凄腕の岡っ引きで、女中頭のお吉(鷲尾真知子)は親の代からの奉公人。ともに、るいをよく支えている。
 東吾は、次男坊の気楽さで、相談事や事件を引き受け、親友の同心・畝源三郎(宍戸開)や岡っ引きの長助(冷泉公裕)の助けもかりて、あざやかに解決していく。

演出にあたり…片岡敬司
 『御宿かわせみ』の一番の魅力はレギュラーメンバーのキャラクターです。
毎回辛い事件の起こるドラマですが、最後に舞台がかわせみに戻ってきて、るいや東吾、お吉や嘉助の顔を見ると「明日はきっといいことがある」と不思議に思えてしまいます。彼らの心のきめ細かさ、優しさ、そして、微笑ましいまでの気楽さが私たちの気持ちを癒してくれるのです。そこには、まさしく「家庭」のぬくもりがあります。
 そこで私は、演出にあたってレギュラーキャストの皆さんに、かわせみを「理想の家庭」にしましょうと提案しました。でも、それは言わずもがなだったようです。みなさんの初稽古が始まった瞬間に、私はかわせみのぬくもりに包まれてしまいました。「よし、いきましょう!」というかけ声がぴったりの体育会系の高島礼子さん、「未熟な東吾を演じたい」と目を輝かす中村橋之助さん、お二人の明るさに引っ張られて、かわせみは瞬く間に私のユートピアになっていきました。
 きな臭いご時世です。視聴者の皆さんに一人でも多くこのぬくもりを感じていただけたらと、俳優の皆さんと力を合わせて仕上げました。是非、ご覧ください。

制作にあたり…菅野高至
 原作の小説「御宿かわせみ」は、1973(昭和48)年から現在も連載中で、総本数は240本近くに及んでいます。まさしく、ロングベストセラーです。
 今回のドラマ化にあたって、平岩先生には、小説には書かれていない、開業して半年の「かわせみ」の佇まいを構想して頂き、第1回で描いております。
 幼なじみの・るいと東吾は、言い交わした仲ではないが相思相愛でした。だが、東吾の兄・通之進に子がなく、東吾は神林家の跡取りでした。また、格式(与力と同心)の違いもあります。るいは、東吾と正式な夫婦にはなれぬ日陰の身を覚悟していたのです。
 1年前、東吾が長崎遊学に旅立って直ぐに、るいは、八丁堀の同心だった父・庄司源右衛門を亡くします。庄司の家を残すには、婿養子を迎えねばなりません。それでは、東吾を失ってしまう。そこで、るいは、武家の家を捨て町人となり、宿屋を始め自活して、東吾の帰りを待つことにしたのです。
 そして、開業して半年。嘉助やお吉に「お嬢さん」と支えられて、るいの女将ぶりも板についてきた頃、東吾が漸く帰って来ました――と、ドラマが始まります。
 ドラマでは、大人の「かわせみ」を、るい役の高島礼子さんと東吾役の中村橋之助さんが演じています。普段は凛としていても、東吾の前では可愛い女になってしまう、高島礼子さん。それはそれは素敵です。江戸情緒と伝法さ、やんちゃだが男の色気もある中村橋之助さん、やっぱり『成駒屋!』です。
 そんな東吾を見守る通之進は草刈正雄さん、渋いです。江戸市中を走り回る源三郎は宍戸開さん、スタジオにロケに元気一杯。「かわせみ」を支える嘉助とお吉は、小野武彦さんと鷲尾真知子さん、ドラマでも、しっかり「かわせみ」を支えます。
 音楽は、大島ミチルさん。優しく温かい音楽で「かわせみ」の世界を包んでいます。そして、阿久悠さん作詞の、主題歌「悲しい歌はきらいですか」を、田川寿美さんが歌っております。
 「御宿かわせみ」で描かれる人情味豊かな世界は、当時の身分制度の枷があるとはいえ、いつの時代にも通じる人の営みであり、人と人とが確かにふれあう生き方です。
 1話完結、連続8回、笑いと涙がいっぱいです。どうぞ、お楽しみください。

<原作>
平岩弓枝「御宿かわせみ」
<脚本>
古田求、斎藤樹実子ほか
<音楽>
大島ミチル
<主題歌>
「悲しい歌はきらいですか」
唄:田川寿美
作詞:阿久悠
作曲:大島ミチル
編曲:若草恵


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