企画意図

家族のひとりひとりにとって、
「家族の絆」が何の意味も持たなくなったとき、
「家族」はどうなるのだろうか。

家族の絆の固さが自慢の会社人間に、ある日、転勤話が持ち上がる。
それがきっかけとなり、ひとり、ひとりが好き勝手なことを言い始め、
家族に大きな陰りが生じ始める。
一方、その男には、そりの合わない兄がいた。
兄は、家族や夢に疎まれ、
こつこつ働くことが馬鹿らしくなっている。
能登の小さな港町で夢のようなことばかり言って、
日々をやり過ごすように生きている。
そんな兄の存在が、
壊れかけた弟の家族に思ってもみない影響を与えてゆくことになる。
絆を失い、沈みかけた「家族」という名の舟はどこまで漂流してゆくのか。

時に悲しく、
時に優しい家族・兄弟の愛憎をくぐり抜けながら、
漂流の果て、この男は何をつかんだのか、
能登の風土を背景にした骨太い人間ドラマ。
ご期待ください。


  城ノ内ミサ(音楽家)プロフィール

  昭和35年、東京都生まれ。
  学生時代より、テレビドラマの音楽の作曲を始める。
  昭和63年にはレコードデビューし、ファーストアルバム「Dramagic」を発表。
  その後も、テレビ、映画の音楽で活躍する一方で、パリ、
  オペラ座管弦楽団との共演、昨年のアルバム『華』は、
  全米チャート上位にランクするなど、その活躍は海外にも及ぶ。
  NHKのドラマでは、土曜ドラマ「官僚たちの夏」
  「秋の選択」の音楽を担当した。