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ヨーロッパで本物の芸術に接していた生活の後、美術教諭として学園に赴任して来た。
悲沼湖畔のコテージで生活するうち、同じ湖の対岸に居を構える妻も子もある同僚教諭・藤枝利樹と恋に堕ち、湖上にボートを浮かべて逢瀬を繰り返す。緋色の服が似合う洗練された彼女の存在が、登場人物達の静かな生活に波紋をもたらしていく。 |
幼なじみの奈々が引き起こした殺人事件を担当することになった弁護士。
その奈々が心の病を患い、物言わぬ状態になっている姿を見て、少年の頃、同じ町に暮していた自分と奈々に降りかかって来た忌まわしい出来事を回想していく。 |
| 少年期、実父が校長をつとめる学園に赴任してきた美術教師・吉住薫に淡い想いを抱いていた少年。 |
| 両親を亡くし、親戚である濱田家でお手伝いとして暮している前向きで明るい少女。 |
| 夫・藤枝利樹が、いつか自分達親子を捨ててどこかへ行つてしまうのではと常に不安に苛まれている。美しく洗練された吉住薫の出現で、輪をかけて不安を募らせ、夫と吉住薫の湖上での密会に精神のバランスを失ってしまう。そして薫を車で轢き殺そうと決意するまで追いつめられる。 |
| 学園で生徒から慕われている人気教諭。自宅前に広がる悲沼という湖に浮かべたボートの上で、夜な夜な独身の美術教諭・吉住薫と逢瀬を繰り返す。心の病を持つ妻と幼い我が子を愛するが故に、家族に対する自分の責任と薫への想いに苦しみ胸を焦がす。 |
| 藤枝利樹と粧子の愛娘。両親の死後2度目に養女として貰われていった先で虐待を受け心を閉ざしてしまう。自分が養父を殺した事件で、幼な馴染みの直行が弁護を引き受けてくれた。 |
| 直行の父であり厳格で凛とした校長。吉住薫を自らが校長を務める学園の美術教諭に招増し、結果的に全ての出来事の発端を作ってしまった。その儀侮の念から両親を一度に亡くしてしまった奈々に対し経済的な援助を続けていた。 |
濱田直行の母であり、学園の元音楽教諭であった。
夫であり校長である演田徳士の凛とした物腰や生き方を尊敬し、愛している。
自分とは違う薫の生き方に当初は反発を表しながらも、最終的には薫の幸せを願って優しさを示す。 |
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