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作者からのことば
「ダイヤモンドの恋」に寄せて…田渕久美子
「田渕さんは更年期ですからね」
三年程前、体を診ていただいていた整体の先生(今回資料提供してくださった岡島瑞徳氏)に、それまでとは違う体の不調を訴えた折り、返された言葉でした。
これには大ショック!まさに、このドラマの主人公麗子と同じく、「私が更年期?!冗談じゃないわよ!」というところでしょうか。
更年期は女が失われること、そして、老いてしまうこと。また多かれ少なかれ、体に変調をきたし、人によってはその苦しみは生きる気力を失わせてしまうほどの女の一大事−世間の例に漏れず、私もまたそういう観念にとらわれていたのでしょう。しかし、果たしてそうなのだろうか、と、そこから私の更年期への探求(?)が始まりました。そして、結果得た答え、それは、「更年期とは、これまでに抱え込んだ無理やゆがみを大掃除して、次なるステップに進もうという体の自然な姿である」ということでした。また、女が生殖という役割から解放されて、まさに女として人として生きるためのステップでもある、ということ。そして、体の大掃除ならば、心にとっても大掃除のはず。これまで乗り越えられないでいたコンプレックスや、恐怖や寂しさや悲しみ、それらを清算して、本当に成熟した人間として、そしてなにより、女として生き始めるための準備として更年期をとらえることもできるのではないだろうか、とも考えました。
そんな私の思いがこのドラマを作らせました。主人公麗子が更年期と向き合い、周囲の協力を得てそれを越えていく様を、また、若いエネルギーをぶつけ合う恋愛とは違う、自立してこそわかる成熟した男女の恋愛を、是非お楽しみください。 |